2009-09-08 14:11:20 posted by odahideki

テイスティングを始めよう

テーマ:酒とつまみ
「利酒師」もしくは「利き酒師」と聞いて通常人がまず思い浮かべるのが、何やら小難しいような気難しいような、もしくは苦み走ったような苦虫を噛み潰したような顔をして、日本酒の銘柄をズバリ言い当てる、そんな人種のイメージのようである。

まあ確かに、一般に「利き酒」といった場合、そうした営みのことを指すのであり、そのような行為の呼称を資格名として冠した場合、聞き手が先のような想像をしてしまっても無理からぬことである。

俺自身もその昔、アメ村の裏手あたりの、なんだかちゃらい感じの地酒居酒屋なんぞに出入りしていた頃、当該店舗の店主風情が「利酒師」の有資格者であると聞き、イメージとして思い浮かべたのは、そのようなもの以外のナニモノでもなかった。

ところがまあ、賢明な読者諸氏には既にお分かりのことであろうが、現実にはそうではないのだね。

実際のところは、先述のとおり、ある種の資格の名称というものに、「利き酒」という一定の行為を指す呼称が用いられているに過ぎない。この資格、これすなわち「利酒師」もしくは「利き酒師」というわけだ。

そんなもんだから、決して当該資格の取得にあたっては、目隠しなどして酒の銘柄を当ててこましたれといった試験科目が存するわけではない。せいぜい、合計400ページほどのテキストブックをざっとながめ、問題集で対策などしておけば誰でも合格してしまう、というのがホントの真実である。

でだ、こんなもんだから、試験に合格し、晴れて(!?)有資格者となってみたところで、世のイメージにかなうような、銘柄当てクイズ三連勝、みたいなことにはそうそうなりはしないというのが、コレ当然の理というわけだ。

料飲店だとか酒販店なんかでたまにみかける「利酒師がいるお店」、なんてな看板を決して誤解なさることのなきよう。ああせゃそらせゃ。

ただこうした、実際の資格内容と消費者サイドの認識のギャップという現状、これを認識しつつ、「いや、それは資格の内容がそういうもんじゃないんだから…」などと言い訳を並べ立てるというのはあまりにもお粗末に過ぎようと、なんだか最近とみに思えてきてならんのだ。

ま、俺は実際には並べ立てたりしたことなど・・・ほとんど(笑)ないのだが、世の利酒師有資格者諸君の中には、けっこう耳が痛い御仁も多かろう。

そんなこんなで、俺は「一抜けた」を決意。いわゆるテイスティングのトレーニングなるものを、本格的に再開しようではないかと画策中でなのである。

思えば資格取得からおよそ3年。なんとも年会費を無駄に支払ってきたことであるかと、後悔されてならんことがないと言えば大ウソになるのだが、ここへ来てようやく「らしい」営みに着手したいと思えるようになったかと、我が事ながら感動的じゃあ。

No alcohol, no life.

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