図面を引くよ、ハニー。急に思い立ち、日曜大工に精を出し始めて、落ち着かないしま♪さんです。作っているのは、工房関係なんですけど、それもコレも新曲に繋がるプログラムの一環のつもりですが、それでもなかなか先に進まないのでゴザなう。
さて。
今回初めて知ったことはミカウバーの仕様だけではなく、そもそものテレキャスターの成り立ち、みたいなものを知ることが出来たのだけど、やはり何事も多少は拘ってみるモノだな、と思うコトしきり。というのも、そもそも、テレキャスターというのは、大量生産できるギター、として産まれたらしいのね。
詳しくは端折るけど、パーツを合理化したり、大量生産のために画一化したり、そういう手を加えてあの形、あの仕様になったらしいのね。つまり、云い方は悪いけれど、そもそも、高級なテレキャスターというモノは、お門違い、と云いきれると思う。大量生産はすなわち、廉価に見合う仕様、ということだと思うのね。
それから半世紀以上経って、実際今は高級な部材を使って、手を施して、といって目が飛び出るくらいの値段で売られているテレキャスもある。更に言うなら、そうやって廉価で売り出そうとしたものが、オールドと名を変えて高値で取り引きされているモノもある。
まぁ、それはそれでいいとして、逆に言えば、安価なテレキャスが売られていても、それが本来の姿なのだと思えば、多少似せるために安物に手を出す、ということは間違いではない、という気がするのね。前回のブラッキーなんかは、やはり安物は安物、と割り切らなくてはいけない部分もあったけれど、テレキャスに関しては、安価がベーシック、と云うのがなによりエレクラらしいな、とちょっと思ったりとか。
そもそも、ミカウバーに似せた、サクラバーなんて、まったくだじゃれだものね(笑)。
で、そういう気楽な気分で、楽器屋を廻ったのですけど、どうも財布に見合うモノ、こことここは目をつむるとして、と考えてみてもどうしても無理があるモノばかり。帯に短し襷に長し、な感じが否めなくて、結局今回もネットに頼ることとなったのね。
とはいえ、無駄に廻ったわけではなく、とりあえず、シャブを手に入れてみました。
これはなかなか、思いの外使い勝手がイイ。昔は、巻き付けるタイプのモノを使っていたのが、穴が破れて使い物にならなくなり、ずっと昔尼崎で一緒に住んでいた彼女が持っていた、ごついアコギ用のカポは重くてネックが下がる。それに較べて、ということに過ぎないのですけど、装着がたやすく軽い。手の邪魔にもあまりならないのが、なにより良いのね。
それから、お解りいただけるだろうか?
わかりにくいとは思うけれど、前回のレストアの時の画像を参考に見てもらうと良いんだけど、ボリュームノブが、なんとなく緑が交った蛍光色だったのね。その時それしかなかった、というのでまぁいいか、的に妥協していたのだけど、ついでだからちゃんと真っ白に色を揃えてみたのね。
ついでに、前回から多少ステッカーが追加されているのもわかる?実は、あれから練習していて、何が何に作用したのか、ちょうど今ステッカーを貼ってある部分が急にベトベトし始めて、塗料が溶けて黒いシミが指に着くようになったのね。
そもそも、このギターのピックガードは黒ではなく、真っ白な普通のモノだった。それを、ちょうど高校の頃に、エレクラの旧スタッフでもあるんだけど、バンドのあるギタリストに貸したところ、真っ黒になって帰ってきたのね。それだけでなく、配線はズタズタにされ、ボリュームしか効かなくなって、おまけにダミーのトグルスイッチまで着いていて、トーンなんかまったく効かなくなっていたのね。
それをずっと後になって、エレクラを始めて再会して、これ君がやったんだよ、と指摘すると、そうだったっけ?と惚けられ、まぁ、云ってみれば、前回のレストアのそもそもの原因は彼にあった、といっても過言ではないのだが、彼自身は謝罪するわけでもなく、とぼけたまま、他人の彼女を横取りしたまま(笑)、で今に至る、というわけです。
まぁ、それでも仕方がないか、と心の広いしま♪さんは思っていたのですけど、ここに来て、なぜか急に黒い色がべたべたし始めて、軽く頭に血が上った私なのね。ちょうど、その部分は、単音を奏でる時に小指を当てる部分で、さすがに毎回指が黒くなるのはいただけないので、ステッカーを貼った、というわけです。
不埒な改造を加えてあげく彼女まで寝取った君、悪いと思うなら今すぐ、安物で良いからファイアーバードの一つも下げて謝りに来なさい。あと、ヴァン・ヘイレンのベストも返してね、郵送で良いから。
ついでなので、もうちょっと、前回からの変化、というところを話しておくと、実はPEが困ったことになっていまして。
聞きたい人が多かったら話す、といっていた話ですけど、PEは何せケーラーが着いていなかったら、買わなかったと云うぐらい、このブリッジに惚れ込んで買ったものです。ケーラーに馴染むと、フロイドローズは重くて使いづらくなる。ロバート・フリップが手放さないのも頷けるぐらい。
そのケーラーは取り付けの基本として、普通のレスポールのブリッジとほぼ同じ方法をとっているのですけど、いわゆるアンカーを打ち込んで、そこにブリッジを乗せる、という方法をとってます。そのアンカーがね、弦を交換する時に見たら、今にも抜けそうになっているじゃないの。
失念していて画像を残すのを忘れたのだけど、指で押し込むと簡単に収まるのだけど、試しに摘んで抜くと、ちょっと力を入れただけでスポン、と抜けてしまったのね。これはいくらなんでも柔すぎるんじゃない?これってケーラーの仕様なのかな、とちょっと思ったりとか。
でも、そもそも、基本はレスポールと同じワケで、ウチのレスポールは今まで一度もアンカーが抜けるなんてことがあったためしがない。アンカー抜け防止のために、クサビ的な物が挟まれているのだけれど、それもなんかあやふや、というよりどうも穴が広がったような印象、ということはこれはアリアのせい?
原因追及をしても始まらぬ、なんとか抜けないようにしなければ、と最初は瞬間接着剤とか考えたんですけど、逆に今度抜けなくなるのもどうなんだろう?という気がしてきて、やはり穴の中にキツキツになるモノを挟む、というのが無難かな、と。
それで選んだのが、ティッシュ。ティッシュをアンカーの根本に巻き付けて、そのままエイヤ、と押し込んだ。穴に余る分は、ティッシュだから自然とずれて破れて、必要な厚みだけ穴に嵌る、という具合で、しっかりと収まりました。ティッシュが僅かに見えている、ということを除けば、作戦成功、だったのね。
もう一つ、PEのブリッジについて話しておきたいのだけど、それは次回を待て!
なんてね、もうこのまま秋になるのは寂しいな、って云ってみました。寒さに弱い私は冬よりは断然夏の方が、薄着がちまたに溢れて好きなわけですが、過ごしやすいのは初秋なんだろうと思うのね。山崎まさよしさんじゃないけど、暑さが一段落して、何となく寒さにやられて意気消沈する、そのちょっと手前がちょうど好い、ってコトで。
それでは今日はこの辺で、ごきげんよう。