患者「最近、お腹が張るんです。」

医者「では、張り止めのお薬処方しておきましょう」

簡単に子宮収縮抑制剤であるウテメリンという内服薬を処方する産婦人科医
は少なくない。この薬の内服薬は日本でしか認可されていない。点滴静注用は世界的だが、2-3日の効果が限界と証明された。
つまり、流早産の予防、妊娠期間の延長効果は大変疑問視されているのである。
若干の自覚症状の緩和は統計上示されているらしいが、日本のみ認可されているあらゆる薬は、製薬会社と医者の思惑も絡んでいることを十分認識しないと患者が後で不幸を蒙る事もあるのだ。

妊娠後期は特に、病的でもなく生理的な子宮収縮は当然起こる。一般的に28週ごろには、一時間に2回程度の収縮は起こっている。

経膣超音波で、子宮頸部の長さ(子宮頚管長)が30mm以上あれば、現状では早産は起こりにくい。また、かなり、症状の強い人でも、フィブロネクチンという物質が陰性(-)であれば、ほとんど2週間以内には、早産は起こらないというデータが有名である。

張りという症状が結構あっても、一過性の症状であることが多く、安静にしていれば収まる事を説明して、患者さんが不必要な薬や治療をしないでも安心して帰宅できるように、EBM(evidence-based medicine)を実践しなければ、いい医者とは言えない。
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