会陰切開再考 2  

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産婦人科医の本音

一般的には我々の間では、会陰部の傷の縫合は、自然に出来た裂傷よりも切開の縫合の方が容易と思われている。

吸引分娩の場合は、児の娩出を急ぐため、かなり裂傷が広がることが予想され、あらかじめ、会陰切開を大きく入れることが多いのだが、それも会陰切開の場合の方が自然裂傷よりも正確に修復出来きるを考えているからである。

会陰切開を行う理由は、

第一に会陰部の裂傷が高度になるのを防ぐ事、第二に出口を広げ難産を防ぐため、第三に胎児心音が安心できないパターンの場合、分娩を急ぐ時

会陰切開の実際的な利点

会陰切開を行うと肛門や肛門周囲の高度の傷が減少する。

骨盤底を支える筋肉や靭帯を保護できる縫合がより容易なので傷の回復が早い。

早産や肩甲難産(胎児の肩の通過が困難な分娩)の場合には新生児の外傷をより少なく出来る可能性がある。

外陰部の上の方(クリトリスや陰唇、尿道)の損傷が減る。

会陰切開の欠点

肛門や肛門周囲の高度の傷の原因となる裂傷が逆効果に大きくなるもしれない、皮膚の引きつれや膣の入り口が狭くなるかもしれない。、傷の痛みが強くなるかもしれない。

しかし、性的機能回復は自然裂傷の場合の方が性交再開時期はより早いのだが、長期的な性交痛には差はないという研究結果が一般的である。

今後の検討課題

経膣分娩は、便失禁、尿失禁と重大な関係がある。これに悩む女性は、信じられないくらい多いのであるが、女性のQOLに影響を及ぼす便の失禁、尿の失禁の率は、会陰切開群と自然裂傷群で差があるのだろうか?


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