後輩に気を遣う・・・ヾ(;´▽`A``



ってこと・・・ありますか??


なかなかないですよね。




先日、こんなことがありました。


職場のサッカー部に所属しているわたしには、


Jリーグアビスパ福岡に一つ年下の高校の後輩がいます。


その事は周知の事実。高校時代、彼とは同じポジションで、レギュラーを奪われ、


とうとう最後まで追い抜くことは出来ませんでした。ちょっとした劣等感・・・(´・ω・`)




それも知っててみんな冗談で



「今度会わせてくれよ~」 とか



「サインもらってよ~」 などと



幾度も言われたことがありました。


わたしも、冗談としか受け止めていなかったので、



「じゃあ、来週ね!」 などと軽く受け流していました。




そんなある日の夜・・・




けたたましく鳴る携帯。




「はい、もしもし。」



「あ、O?あのさ、実は頼みがあるっちゃけど・・・」



電話の主はサッカー部のキャップ。



「な・・・なんですか??」



キャップからの頼み事なんて、非常に珍しいことですし


頼み事といったら、合コンして!とか合コンして!とか合コン頼む!


しか聞いたことがありません(ちなみに既婚者で奥さんめちゃ美人!)


また合コンか?と思っていると・・・様子が変!?なんです・・・(゚ロ゚;)(;゚ロ゚)



「あのさ・・・」



「合コンですか?」 言い辛そうだったので、軽くジャブを入れてみたのですが・・・



「アビスパの後輩にさ・・・連絡取ってくれない?」



「は・・はい!?・・・・またまた~冗談はよしてくださいよ~」



「・・・・・。(・_・=)」


いつもとは違う空気・・・



「え!?本気ですか?」



「うん・・・。ダメ??」



「ダメとか言われても・・・高校卒業以来連絡取ってないし・・・」



「そこをなんとか!・・・実はね、今度A君が結婚するんよ。んで、いつものお祝いDVDを


つくるんだけど、ベッカムとかジダンとかは過去に使っちゃったしさ、こう・・・サプライズが


欲しいわけよ。実物のプロ選手に出演してもらいたいわけさ・・・みんなアビスパ好きやん。」



「そ・・・そうなんですか・・・ん~・・・」



「な!頼む!つーか実はオレが選手に会いたいのが第一なんだけどね♪( ̄ー+ ̄)」



「じゃダメです!( ̄  ̄メ)」



「ウソウソ!A君の為に!頼むよ!」



「・・・・じゃあ、高校のサッカー部のやつに聞いてみますけど、ダメ元ですからね!


期待しないでくださいよ!」



「マジで!?よろしく!恩に着るわ!それじゃ1週間以内にお願いね!」 ガチャン・プープープープー





1週間・・・まぁそんなに短い期限でもないし、どうせ連絡取るのなんて無理だろうし


おじゃんだ・・・と、その時は軽く考えていました。


何せ、その選手とはというか、他のチームメイトとも地元を離れてから2,3年経つと連絡を取って


いなかったのが実情だったんです。九歩九厘、有り得ない話だと思っていました。



そして、その翌日・・・





先月の正月に、高校の同窓会が行われたのですが(わたし欠席)その時仲のいい


友達(サッカー部じゃなかった。今は地元で働いている)と電話で話したのを思い出しました。


あいつに元サッカー部の電話番号知ってるか聞いてみよう!



プルルル・・・・プルルル・・・・



「おう!O!どうした?この前話したばっかりやん!」



「そやね~。んとね、サッカー部だったやつの電話番号誰か知らないかなと思って。」



「サッカー部?え~と・・・ I なら分かるよ!ちょっと待って・・・」



以外にスムーズ・・・内心、無理であって欲しい面もあったのですが・・・



「いい?え~とね・・090-○○○○・・・」



「分かった!サンキュ!また帰ったら電話するわ!」



「おう!じゃまたね~」



元サッカー部のキャップの番号をGETしました・・・彼とは同じクラスで比較的


卒業後も数回会ったような・・・記憶があります。ま、気軽に電話してみるか・・・


と、すぐにかけてみました。



プルルル・・・・プルルル・・・・



「はい?もしもし?」



「あ、もしもし、わたくしOと言う者ですが、そちら I 君の携帯でしょうか??」ドキドキ・・・



「お~~~~~!元気しとった!?久しぶりやね~♪どうしたん??同窓会来んやったね。」



「元気元気♪同窓会はちょうど熊本離れる日でね。」



「そっかそっか~今仕事何しよっと~??」




・・・・ 少しの社交辞令を交わした後、いよいよ本題へ・・・・





「ところで・・・サッカー部の後輩の○○の連絡先とか知っとーお?」



「あ~アビスパの?うん・・・・分かるよ!」



「え!?知ってんの!?」



「うん。ちょっと待ってね・・・後でかけなおしていい?」



「分かった・・」 ガチャ



ヤバイですヤバイです・・・・いとも簡単に!予想外の展開!!

(゚ロ゚;)(;゚ロ゚)ドナイシヨ!!


そして5分後・・・携帯が鳴りました!




「あ、分かったよ~番号。いい?言うよ・・・090-・・・・」



「ありがと・・・(゚ロ゚;)(;゚ロ゚)」



「でもいきなりどうしたん?」(確かに疑問に思う)



「うん・・・それがね・・・カクカクシカジカ・・・」



「そっか~出演はNGかもな・・・でも電話したら喜ぶんじゃ?同じポジションやったやろ?」



「そ・・・そうね・・・とにかくありがと!今度一緒に飲もうや!」



「おう!」 ガチャ




・・・・どうしよう・・・・こんなにも簡単に・・・・(个_个;)




第一声はどうしよう・・・どういう話から持っていこう・・・ドキドキ・・・



プロ選手に、いくらプライベートな映像製作とはいえ、簡単に出演をOk


してくれるとは思えませんでした。ましてやさほど親しい付き合いも無い


8年振りに会う先輩からの申し出。


しかし、ちょっと気が乗らない部分もありましたが、こんなにすんなり接点が出来るってことは


何かあるんだなと、無理やり自分に言い聞かせ、ココまできたからにはなんとか


出演を受けさせようと作戦を練りました。




作戦その1


   まずは打ち解ける!

 

   プロ選手になって、今まで知らなかった同級生とかから電話ももらったりしたでしょう。


   「またか・・・」と思われないように世間話から!



作戦その2


   持ち上げる!ヨイショ!!


   プロ選手ってやっぱり褒められると嬉しいよね!?という先入観のもと、


   プレーを褒めまくる!アタマの中で、昨シーズンの彼の得点シーンなど


   回想・・・(結構試合は観ている)・・・よし!!



作戦その3


   わたしが所属しているサッカー部とその仲間をアピる!!


   サッカー部の仲間たちはみんな良い人たちで、みんなアビスパサポーター


   で、みんな○○のプレーが好きで応援していることをアピる!



作戦その4


   作戦3からの自然な流れで本題に入り、気軽なイメージを植えつける!


   もし、喋るのが苦手で、インタビューなどを避けている選手であれば


   内容がどうであれ元から難しい話。気軽にすぐ終わる感じで踏み込む!



いかがでしょうか・・・。


ちょっとテンションが上がってきたところで突撃してみました。



プルルル・・・・プルルル・・・・ガチャ




「もしもし?」



「あ、わたくしOと申しますが、そちら○○君の携帯でしょうか?・・・・( ̄ェ ̄;)」




>>つづく