牛達への手紙 ③

YouTubeの映像を避難先で見た別の牛飼いさんが喉の奥から絞り出すような声で


「ここの畜主が見たら…たまんねぇぞ、おらだったらおかしくなっちまう!」 と……


共同通信の記者から牛の映像を提供してくれとしつこく要請されましたが、私は応じませんでした!


日本が世界に対して恥をかく台風と瞬時に思ったからです。


避難地区から警戒地区決定後まで20キロ圏内で生活していたのですから、どんな残酷な映像だって


写メールで報道各社に提供することは私達は可能だったのです。


事実買い物に圏外へ出ると記者達からよく声を掛けられました。


我々は入れないから変わりに撮影してくれと…どこにも応じる事はしませんでした。


国を信じていたから!!きっとこの困難な事態を解決してくれるはずだど…


でも結局は私の愛する日本を経営するはずの政治家や官僚達は、私の愛国心に答える事は


ありませんでした。今の今まで…事故から4月下旬まで殆ど現地で普通に生活していた私達なのに、


何回スクリーニングを受けてもパス…事故以来半月以上も着続けている作業服を持ち込んでもパス…


外に停めて放射能雨!?がかかったかもしれない車両を調べてもパス…


保護した路上犬すらパス…なのに調べもせず殺処分なんて。続く

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