国際的な免疫学者でエッセーや能の作者としても知られた東京大名誉教授の多田富雄(ただ・とみお)さんが21日、前立腺がんのため死去した。76歳。葬儀は近親者のみで行う。「偲(しの)ぶ会」を6月18日午後6時半、東京都千代田区丸の内3の2の1の東京会館で開く。喪主は妻式江(のりえ)さん。

 多田さんは茨城県生まれ、千葉大医学部卒。東京理科大生命科学研究所長、国際免疫学連合会会長などを務めた。

 71年、免疫細胞の一つで、免疫反応にブレーキをかけるサプレッサー(抑制)T細胞を発見。T細胞はそれまで体内に入った細菌などに対し、抗体を作るアクセル役と考えられていた。従来考えられていたT細胞とは逆の働きをする抑制T細胞を発見することで、アレルギーなど免疫疾患の治療に道を開き、世界中の反響を呼んだ。

 執筆活動も精力的に行い、免疫学研究を書いた「免疫の意味論」で93年大佛次郎賞、「独酌余滴」で00年日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、84年に文化功労者。アインシュタインの相対性理論や脳死、原爆投下を主題にした能も作った。

 01年に脳梗塞(こうそく)で倒れ、右半身不随になった。06年4月に診療報酬が改定され、リハビリの保険給付が最大180日で打ち切りになった際には「リハビリ中止は死の宣告」と批判し、反対運動を展開。闘病生活をつづった「寡黙なる巨人」で08年小林秀雄賞を受賞した。

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