AFTER THE GOLD RUSH

とおくまでゆくんだ ぼくらの好きな音楽よ――


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失恋魔術師 1978年の記憶は、TBSの「ザ・ベストテン」と共に始まり、そして一気に春に飛び、成田空港の管制塔を破壊し占拠する過激派の映像に繋がるというかなり歪な覚え方をしています。


この年の春によく聴いていたのが、太田裕美さんの「失恋魔術師」でした。個人的には「木綿のハンカチーフ」と同じくらい、いや、それ以上に思い入れのある曲です。そして、この曲もまた、作詞が松本隆さんで、作曲が吉田拓郎さんという、前年からボクを魅了してきたお二方だったのです。といっても、まだこの頃は、クレジットなど気にせず、ただ、曲の良さと詞の面白さに魅かれていたわけですが。


そして、このお二方の"名前"をボクが意識し、以後ずっと記憶することになる2つのヒット曲が出ます。


タイム・トラベル 1つが、原田真二さんの「タイム・トラベル」。原田さんの書く、美しく、ポップで、目まぐるしく展開の変わるメ ロディに、松本隆さんの壮大なイメージの歌詞が乗り、もはや歌謡曲でも、ニューミュージックでもない、新しい日本のロックと言い切りたい曲でした。
特にボクが衝撃を受けたのは、次の一節です。


時間旅行のツアーはいかが いかがなもの?
突然夢がそこで途切れた
ここは東京 君の手の中


古代エジプト、禁酒法時代のニューヨーク、そして人類が絶滅した未来の地球へと続いた時間の旅は、1978年の東京、しかも「君の手の中」で唐突に終わってしまうのです。このイメージの転換には、本当に驚かされました。そして作詞家の松本隆という人は、只者ではない、と子供心に感じたのです。


狼なんか怖くない もう1つが、石野真子さんの「狼なんか怖くない 」でした。ちょっと口ごもってしまうのですが、当時、ボクは彼女の大ファンで、シングル盤を集めたりしていたのです。そして、この曲の作者として、吉田拓郎さんの名前がボクの記憶に刻まれることになります。後にボクは、"拓郎的なるもの"を嫌悪する少年になるわけですが、この頃は、お気に入りの作曲家であり、姿かたちは見たこともないけれど、どうやらその正体は偉大なフォークシンガーらしいということで、まさにリスペクトの対象でした。


この年の暮れ、原田真二さん、世良公則さんと並んでロック御三家の一人といわれたチャーが、「ブルー・クリスマス」という素晴らしいシングルを発表し、直後、覚醒剤使用の容疑で取り調べを受け、芸能界から姿を消していきます。もしかすると、それは翌79年のことだったかもしれません。そして、原田真二さんも同じ頃、松本隆さんと袂を分かち、自らの詞で「OUR SONG」という曲を発表するのですが、残念ながらかつての輝きは無く、以降、急激に失速していくのです。ボクのニューミュージックへの関心もこの頃から失われていき、次第に洋楽に目が向いていったような気がします。(続く)

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