ドイツのお掃除おばさん
ドイツにはお掃除おばさん、Putzfrau(プッツフラウ)なる人がいらっしゃる。
これは文字どおり、お掃除全般をしてくれるお手伝いさんです。
プッツフラウは、ドイツ人でなる人はいるのかな?頼んだことがないので分からないのですが、
出稼ぎ系の方々が、裏家業としてやっていることが多いそうです。
存在自体は知っていたし、そんなに気に留めていなかったのですが(うちは専業主婦の私がいるから
かなり無縁の存在でした)、しばらく前に旦那の同僚と話をしたときに
このプッツフラウの話がでたのです。
そうしたら、そこにいたドイツ人2人とも頼んでいる、と。
年齢は20代~30代後半のドイツ人。
2人とも、ふつ~~~~~~~のドイツ人で、いわゆるサラリーマン。
特別高給取りのはずはない、と勝手に断言しちゃいます。
私のイメージだと、お手伝いさん=ある程度裕福?みたいなイメージでなおかつある程度
忙しい人が雇っているものだと思っていました。
話を聞くと値段はそう高くなくて、1時間あたり10ユーロが相場だそうです。
それよりもとっても驚いたのがですよ!その場にいた30代後半の女性ドイツ人。
ドイツで定番のボーイフレンドと同棲中、2人とも同じ会社で正社員として働いています。
彼女曰く
「平日はほとんど料理はしない(ドイツ人の夜は、ハムやチーズで済ますコールドミールという文化がある)し、たいていの家事は彼がしているわ。
で、土曜日は買い物したり忙しいし、日曜日はゆっくり休むためのものじゃない?
だから掃除とかしている暇はないのよ。だからお願いしているの。」
・・・衝撃を受けました。
旦那は言いはしませんでしたが、それを聞いたときに、
「料理はしない、平日の家事は主に彼。じゃあ、お前はいったい何をしているんだ?」
と思ったそうです。私もそう思った。
プッツフラウは、猫も杓子も頼むような一般的なサービスではないようですが、
だからといって特別なサービスでもなく、普通に浸透しているサービスです。
頼むことはなんら特別ではないらしい。
でもその後「やっぱり私たち普通じゃないかも」といってきたらしいので、ちょっとは特別か?
うちの旦那は、ひそかに「ドイツ人男性をドイツ人女性から解放する会」というのを唱えている。
ドイツ人男性は、女性にとってもやさしい。こんな目にあっても何も言わない。
女性は自己主張がめちゃくちゃ激しくて強い。権利は主張するけど、義務は負わないという印象が
あるのだが、それは言いすぎかしら・・・
会社でそんなのに付き合わされている旦那は、たまにやってられなくなるそうです。
旦那曰く、たぶん小さいときから女性とはこういうもの、女性にはやさしくすべし、と教え込まれている
のではないかという。
実際、家庭で見ていても女性が圧倒的に強い。だからもうマインドがそうセットされているのでは?と。
うちの大家さん夫婦をみていると、圧倒的に女性が強い。
旦那が毎朝、車を出してきて玄関の前につけることまでやっているんですよ!
そしてドイツ人女性がきれいに着飾っているか?というと・・・・?
料理をするかというと・・・・?
「ドイツ人男性が気の毒だ!!」と旦那はいう。
年配の女性は着飾って、やることはちゃんとやっているような気がします。
すくなくとも大家さんのところはそうですね。
そういえば、旦那が出張でスペイン、フランスを初めとしたヨーロッパの女性3~4人と
話す機会があったそうです。
そこにドイツ人はいなかったので、「ぶっちゃけドイツ人どうよ?」と聞いたそうです。
「う~ん。ドイツ人男性ってつまらないっていうのがイメージだけど、頼りにもなるから、
ドイツ人男性と結婚するっていうのも、ありだと思うわ。
でも(自国の男性と)ドイツ人女性というのは、ぜ~~~~~~~~~ったいありえないわ!」
といったら、そこにいた女性全員「うんうん!」と激しく同意していたとのこと・・・。