絶対に使ってはいけないslangどころではない、swearword(汚い言葉) | 日本のお姉さん

絶対に使ってはいけないslangどころではない、swearword(汚い言葉)

聖書に「神の名をみだりに唱えてはならない」と書いてある。
それなのに、神様を信じてもいない日本人がテレビで「オーマイガッ!!」などと言っているから、クリスチャンとしても腹立たしい。でもアメリカ人にすると、それらは、絶対に言ってはならない汚い言葉なのだそう。

日本語に約すと「オーマイガッ!!」は、「おお!わたしの神よ!」だし
「ジーザス クライスト!」は、「イエス・キリスト!」だけど、
そんな意味とは関係の無いほど、汚い言葉と認識されているらしい。

以前、英語を話せるエジプト人が怒った時、「シット!!」と言ったので、わたしでもびっくりした。そんな下品な言葉を人前でよく言うなと思った。

日本語では「クソッ!!」だけど、英語だともっと汚い言葉だと認識されているようなので、上品で、洗練されているわが同胞である日本人は、絶対に使わないようにお願いします。
他にも絶対に言ってはならない汚い言葉が以下の記事中に書いてあるので、一度読んでみてください。そして、絶対に使わないように肝に銘じておいてください。中指を突き出すポーズもしないように!(相手に殴られても仕方がないような悪いポーズです。)
DVDを見ていると頻繁に出てくるけどマネはしないように。

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読 者 の 声

 1)英語の言葉の分類:前田正晶

ここに採り上げるのは、文法に言う「品詞」=“a part of speech”ではな く、言葉の種類、すなわち「口語」=Colloquialism、Spoken language、 「俗語」=slang、(通用語、専門用語、隠語、符丁等)、「慣用語 句」=idiom、(成句、熟語)、「汚い言葉」=Swearword、(罵り言葉) を知る限り解説してみようとのかなりな難問である。だが、何とか試みて みよう。

Idiomとは:

「慣用語句」と訳されている。実際にこれを読んだり、聞かされたりして も直ちに「今、“idiom”が出てきた」と感じるようなものではないと思 う。Oxfordには”A group of words whose meaning is different from the meanings of individual words”とあり、Websterには”An expression that cannot be understood from the meanings of its words but must be learned as a whole”となっている。即ち、慣用語句の中の言葉一つ一 つの見当がつくか意味が解っても、全体の意味は把握できない。だから全 体を覚えよ」ということである。

He gave in.=「彼は屈服した」

He burnt his bridge (boat).=「彼は退路を断った」

He saw the handwriting on the wall.=「悪い兆候が見えた」、「悪い お知らせだった」

I was between the devil and the deep blue sea.=「進退谷まったり」

Let’ get the show on the road.=「さー、仕事を始めよう」、「さー。 出掛けようぜ」

It’s a piece of cake.=「朝飯前だ」なのだが、“cinch”も“It was a cinch.”の様に使われている。ジーニアスは“No sweat!”も例に挙げている。

How come you put up with such a bad treatment against you? では “put up with”は「我慢する」か「耐える」の意味である。

Colloquialismとは:

「口語」のことである。Oxfordには”A word or phrase that is used in conversation but not in formal speech or writing.”とある。私は文語 の反対語で話し言葉くらいかなと考えている。即ち、信頼するに足る大修 館の辞書「ジーニアス」には反対語は”literary”となっている。私はこれ と慣用句の区別は難しいと考えているが。そこで、私が思う例文は

I’ll take a rain check.=「次の機会にします」これはジーニアスには 「雨天順延券」となっており「招待などを次の機会にはお受けします」と 解説している。“rain check”を入場券から切られた後の半券のことと考え れば解りやすいか。

I’ll sleep on it.=「今晩一晩考える」

Let’s hit the sack.=「さー、寝よう」

How are you getting along in this hot weather? =「暑さに中で頑 張っているかい」とでも言うか。

少し長い文章になるが、

Thanks a million for your kindness extended to me when I visited the United States last time. =「前回訪米した時の歓迎に感謝する」 とでもすれば日本語の訳になるか。例文の”Thanks a million”以下は話し 言葉であり、これを固い語体に書き換えればいくらでも言い方はあるが、

Let me take this opportunity to express my most sincere appreciation to you for your kindness and hospitality, during my last visit with the United States of America.

もその一例になるだろう。これは所謂“Thankyou letter”に屡々登場する 決まり文句のようなもので、日常的にはこういう話し方はしない「文語 体」だ。なお、私はアメリカ人が日常的に使う”I’m gonna ~.”(I am going to ~.”の省略)であるとか、”I wanna ~.”(I want to ~.の短 縮形)も口語の内だと考えている。こういう言い方をチャンと英語で話せ ない段階で使うべきではないと思っている。



同様に広く使われていると思う例に”Me, too.”がある。これは言い換えれ ば”The same here.”か”I think so, too.”辺りになるだろうが、この言い 方は文法的に誤りでありアメリカの所謂支配階層では蔑まれる語法だと知 るべした。

Slangとは:

「俗語」のことである。これが我が国で最も広く誤解されている言葉であ る。すなわち、残念なことにslangと上記の汚い言葉であるswearwordとを 混同しておられる方が誠に多いという意味である。その結果、アメリカ人 は「下品なスラングを多用する」と蔑視する方向に進むのだった。かの大 作家松本清張氏が「アメリカ兵が下品なスラングで話し始めた」と書いて おられたのは良い(悪い?)であろう。これは明らかな誤りである。兵隊 たちは確かに両方を話す例が多いが、松本氏が“スラング”とスゥエアーウ ワードを識別できた英語力をお持ちだったら敬意を表したいものだ。

ここでもOxfordの助けを借りよう。”Very informal words and expressions that are more common in spoken language, especially used by a particular group of people, for example, children, soldiers, criminals, etc.”とある。ジーニアスには「特定の社会や職業 の通用語、専門用語。隠語、符丁、合い言葉」とある。何だ、犯罪者も使 うのならば下品ではないか-と言いたいだろうが、それは次のswearword の解説を読めば解って貰えると思う。

Slangの例を挙げて見よう。

I don’t care for booze. 「酒は嫌いだ」という意味だ。このboozeは 「酒」の意味でかなり広く使われている。

cop=「警官」なのだが、その謂われは警官のバッジが銅製なので、 “copper”(「カパー」であって残念ながら「コッパー」ではない、念のた め)を短縮したと聞いたことがあった。

cabby or cabbie=「タクシーの運転手」。タクシーは“taxi cab”という から“cab”を縮めたのだろう。

pop=古い言い方では炭酸系飲料だが、soft drinkの代わりに使われている。

Give me a buzz.=「電話をくれ」なのだが“buzz”が俗語である。この代 わりに“ring”を使っても同じことになるので、ringも俗語に入れて良いだ ろう。勿論、正式には“call”と言うべきだ。

gas=ガソリンで、元は“gasoline”なのは言うまでもあるまい。故に、gas stationとなる。「ガソリン・スタンド」は和製英語だから、混同しない こと。

私は以下の硬貨の俗称もslangと考えているのだが。

buck=ドルである。10!)ならば複数の“s”を付けねばならない。

quarter=25セント。すなわち、4分の1である。

dime=10セントなのだが、“a dime”とすると否定的に使って“I don’t care a dime about that matter.”で「そんなことちっとも気にしない」となっ て、ややidiom的な感も。

nickel=5セントになる。

penny=1セントである。

gotcha=(相手が言うことが)「解った」であり、誰かを「見付けた」な いしは「捕まえた」という意味に使う。I’ve got you.を短縮した形。こ れは上品ではないだろう。

Swearwordとは:

「汚い言葉」と訳しておくが、その解説に入る前に、是非この言葉につい ての私の思い出を採り上げておきたい。

私が1972年8月に生まれて初めてアメリカに出張し、帰路はカナダ西海岸 のヴァンクーヴァーからとなった。そこで母親と家内に土産でも買うか と、空港の免税店立ち寄った。応対してくれた販売員はかなり高齢の日系 の女性だった。これはと思った物が予算を超過していたので何気なく “Jesus Christ!”と口走った。

するとその販売員がキッとなって急に日本語に変わって「貴方は何という 言葉を使うのですか。少しくらい英語ができるからと言っていい気になっ て汚い言葉を使うとは何事ですか。即刻お止めなさい。私は戦争中にここ で育ったために日本語も英語も中途半端になってしまったが、それでも swearwordを使ってはいけないくらいは心得ています。これから先は絶対 に使わないようにしなさい」と当に声涙ともに下る忠告を戴いた。私は言 葉もなかった。肝に銘じた。

だが、それでも懲りなかったようで、1975年3月にW社に転身後にも東京事 務所で日系人のJ氏にも会議室に呼び出されて「貴方の品格を下げる言葉 を使うな」と厳しく戒められた。当人はそれほど頻繁に使ったつもりでは なかったが、W社のマネージャーともあろう者が使ってはならないとあら ためて言われた。

また、本社事業部の副社長にも彼のオフィスに呼ばれて「外国人のお前が swearwordをそれほど上手く使うのは聞いていて気持ちが悪くなる。今後 絶対に使うな」と叱責された。

ここまでのエピソードでswearwordとはどういう種類の言葉かお解り頂け たと思う。

これの定番的日本語訳はないだろう。私が好んで採り上げる使用例に「沢 尻エリカの“Oh, shit!”」がある。そして、これは最も使ってはいけない swearwordの一つである。Oxfordは”A rude or offensive word, used especially to express anger.としているが、これでは弱いと思う。 Websterは”to swear”を”Use profane or obscene language.”としている。

私は当初はこれが何であるかという性質を知らずに覚えていた。だが、知 らないのは恐ろしいもので、一旦覚えると何となく使ってみたい誘惑に駆 られるものであった。これは戦後に駐在した占領軍の兵士たちが使ったた めに我が国で広まったのである。特に「ゴッダメ」=“God damn it.”がそ の代表格だっただろう。英語が何であるか良く知られていなかったあの頃 には、何の躊躇いもなくアメリカ人が使う言葉を真似していたと思っている。

何故いけないかは上に述べたように明かである。それは我々が所属した (大)会社の本社組織に属する年俸制の社員ともなれば、人前では使って はいけないものなのである。それだけでは具体性がない。これを使うと、 言いたいことを強調できるのだが、それが同時に「語彙の貧弱さ」と「無 教養」とを表し「お里が知れる」ことになるのが良くないのである。例を 挙げるが、それを見ればslangとは明確に一線を画していると解ると思う。


shit.=「チクショウ」か「何だよ」辺りになるだろうが、下品である。

bull shit=これも「コンチクショウ」であり「この野郎」にもなるだろ うか。“horse shit”と言う場合もある。

He is a hell of a salesman.=「彼は凄腕のセールスマンだ」なのだ が、このhellがいけないのだ。“hell of a driver”と言えば「運転が凄く 上手い人」という具合だ。

God damn it! これも「コンチクショウ」で、日本語でも余り褒められな い表現だ。

Jesus Christ.=「なんてこった」か「コンチクショウ」辺りが訳語だろ うか。

fuck.→日本語に訳すのも躊躇うような言葉。fuckingとも言う。

ass hole=日本語にも「何とかの穴の小さい奴」という表現があるが、そ れとは意味が違うものの、汚い言葉の代表格であろう。

Oh, brother.=「何としたことか」とでも言おうか。

「オーマイガー」(=Oh, my God.のことらしい)が近頃テレビで大流行 だが、これも好ましくない”swearword”だと知るべきだ。何故にテレビ局 はタレントどもに言わせ多用するのかと思う。どうしても言いたけれ ば”Oh my!”辺りが限度だ。


要注意事項:

汚い言葉の例はまだ山ほどあるが、この辺で打ち止めにする。その言葉が swearwordかどうかの判断の基準には、先ず”four letter word”がある。 日本語と妙な符号であるが4文字の言葉を指す。例えば上記の例にも4文字 のものが幾つかある。次が動物である。そして最後に宗教関連である。そ の例は上に掲げたが”brother”もそのうちだろう。



ここに採り上げた分類ではidiomを除いては気安く使わないように注意す べきである。特にswearword=「汚い言葉」は絶対に避けるべきだ。迂闊 に使えば上述のように品格の問題になる。残る二つについては時と場合を 熟慮して使って欲しい。だが、例を挙げてくれなくてはどれがそうと解ら ないと言われそうだが、対策を述べておくに止める。



それは、数年前に気が付いたのだが、映画やテレビのドラマに出てくる警 官や守衛等の役ではこの言葉が多用されている。私は口語を知ろうと思え ば映画を見ると良いと言ってはきたが、英語を学ぼうと思って気安く副音 声にしないことだ。私が最も巧みにswearwordを操っていると見た映画 は、一寸古い例になるが、“Die hard 2”の空港警備隊のLorenzo隊長役 だった。この役者は日常生活でもこの言葉だけで暮らしているのかと思う ほど巧みだった。



参考までにswearwordを知って置こうと思われれば、このDVDかVideoを買 うか借りて見ることか?これ以外では、アメリカ人を主体として外国人と 話をしている時に生ずる問題だから、こちらが知らずに使ってしまったか 否かを相手に尋ねればよいし、相手が使ったと思えば”What do you mean by saying so?”であるとか、”What do you mean by using such an expression like hell of a sales person?”とでも質問する方法もある。