9月4日にEIZO 工場見学
に行ってきました! 今まで何度かにわたってレポートしている工場見学の模様ですが、EIZO製品の中でも高い信頼性と品質で有名なColorEdgeシリーズとRadiForceシリーズの組立ての様子を見学して来ました。通常はカメラの入ることのない工場内組立てエリアを特別に見せていただきました。
EIZOの直販サイト「EIZOダイレクト」
<EIZO多品種少量生産ライン>
写真手前の台の上にあるのが24インチワイドカラーマネジメント液晶モニター ColorEdge CG243Wです。奥に見えるのはセル組立てエリアです。セル生産方式とは一人もしくは数人でで組み立てる方式です。EIZOでは通常一人で1台組立てるそうです。
<EIZO 工場見学 4Fエリア解説パネル>
セル生産方式はベルトコンベアーによる流れ作業には適さない少量ロットの生産に向いている日本で生まれた生産方式です。セルと呼ばれる屋台のような作業エリアに部品や工具を配置して組立作業を行っていきます。
当日は、ColorEdge CG243WとRadiForce R12が生産されていました。以下の写真は、デザイン用途向けColorEdgeシリーズや医療機関向けRadiForceなどEIZO 本社工場4階にある多品種少量生産ラインの様子です。
<組立てエリア、キット・セルライン>
<液晶パネル>
基幹部品である液晶パネルが向きをそろえて作業台に載せられていました。液晶パネルはメーカー問わず製品用途にあったものを使っていく方針とのことで、現在は主に海外メーカー製を使っているようです。
以前は、シャープや日立の液晶パネルも使われていたようですが、この日のパネルはどのメーカーかまでは確認できませんでした。
<シャーシ>
液晶パネルを支えるシャーシも同様に向きをそろえて準備されていました。搭載個数は1台 10個でした。それほど大急ぎで作られているような様子はありませんでしたのでこの数量で足りているのかもしれません。
<パーツや基板部分の作業工程>
細かな部品についてはパレットやケースに移し変えられていました。
<RadiForce R12がこんなにたくさん>
1MP 対角48cm 19型カラー液晶モニター RadiForce R12、DICOM Part 14に準拠した高性能キャリブレーションに対応。CT、MRIからPETまで、カラー画像およびモノクロ画像の両方の画像表示が可能です。JESRA X-0093 管理グレード2 対応しています。
Windows用モニタ情報ファイルの提供、ColorSync 3.0 プロファイル(ColorSyncはMacintoshで標準サポートされているカラーマッチングシステム)の提供、モニターコントロールユーティリティ ScreenManager Pro for Medicalにも対応しています。
<組立て後工程>
液晶画面とスタンドが合体して製品の組立てが完了しました。液晶パネルとスタンドはここで一つになります。スタンドは2階建ての少し大きめの台に載せられていました。
<エージング・調整エリア>
ColorEdge CG243WとRadiForce R12の組立て完了後、液晶に通電、エージング用の信号が入力されていました。エージングにかける時間は製品ごとに異なるそうです。
<エージング・調整エリア>
ColorEdgeは全画面ホワイトの出力状態でエージングが行われていました。
<検査工程>
1段階目の画面表示検査はセンサーで行われます。EIZOではメーカー独自の規格のほか世界的な規格を取得しています。おそらく、液晶モニタの画面表示をセンサーによって測定して規格に適合しているかどうかを検査しているのだと思います。
<検査工程>
カメラ型のセンサーで入力信号を変えながら自動検査が行われていました。検査用の信号は単色ではなく、Windowsの壁紙のようなグリーン系やブルー系の色合いが多い感じです。画面はごく短時間で切り替えられていました。
<検査工程の動画>
ColorEdge CG243W
の工場検査の動画です。クリックすると再生します。
<検査工程>
こちらは外の光を遮断して行われるとても秘密チックな検査工程です。さすがに中の撮影は許可されませんでした。ここにColorEdgeの製造の秘密がありそうです。
<検査・ペアリングエリア>
要素完結セルの検査工程の様子です。Radiforceではレントゲン写真の映像を入力して最終的な表示の検査が行われていました。RadiFoce R12は19インチ液晶モニターとしてお医者さんのデスクや診療スペースで使われることが多いタイプの液晶モニターです。デュアルモニター表示をするために2台セットで購入する場合に、製品の表示の内容が同じになっているか人の目で見て調整が行われて、2台セットで出荷するそうです。医療現場では2枚のレントゲン写真を比較して経過観察したりするのに使われるのでしょう。
<外観検査エリア>
製品の外観検査が行われた後は、梱包、箱詰めされて出荷されます。
<RadiForce R12出荷>
段ボール箱に入れられたRadiForce R12
パレットに載せられていました。日本をはじめとして世界の医療の現場で活躍すると思うと感慨深いです。
<ColorEdge CG243W箱詰め>
意外なことに一つ一つ人の手によって梱包されていました。
<CG243W出荷工程>
一台一台、ナナオの社員の方の手を経て組立て、検査、出荷が行われているのがわかりました。
<ColorEdge CG243W ブラック センサーセット
>
今回のレポートで見学した機種の1つはColorEdge CG243Wという機種で、デザイン・印刷、写真編集などの用途に市販されているプロフェッショナル用の24インチワイドカラー液晶モニターです。カラーマネジメント機能搭載で、オプションのセンサーとセットで使うとハードウェアキャリブレーションをすることができて、正確な色合いに調整できます。
<クリーンエリア>
医用モニターやタッチパネル式のモニターなどホコリの混入を嫌う製品の生産にはクリーンエリアがあります。クリーンルーム クラス1000だそうです。半導体工場並みのきれいさだということです。クリーンルーム クラス1000は確か記憶では上から2つめか3つ目くらいの清浄度だったと思います。ISO 14644-1 Class 3かな?
ちなみにクリーンルームについては日米欧を中心に初の世界統一規格として作成が進められています。規格によって基準粒子の大きさがちょっと異なっています。ISO規格は「クリーンルームと付帯する制御環境」を規定した次の二つから成ります。
1) ISO 14644-1 Part1「空気清浄度のクラス分け」
2) ISO 14644-2 Part2 「試験及びモニター手法」
ISOクラス表示では、基準粒子径は0.1μm、基準体積は1m3です。
専用のウェア・靴に着替えた上で、中に持ち込める紙や筆記用具なども特殊な製品で、一般のものはホコリが発生するので持ち込めなかったはずです。
<NTSC映像信号送出装置>
液晶テレビ FORISシリーズの検査などのために基準となるNTSC映像信号送出装置が工場の一角に設置されていました。この装置からケーブルが3階へも配線されており、使われているとのことでした。
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