ぬめんちょ君、かく語りき

辛辣は批評の精神です。そして批評は、進歩と啓蒙の根源なのです。


テーマ:




◆2-1 協力費とは?



『治験』に参加して得られるお金のことを、「協力費」と呼びます。

『治験』への参加はボランティアですが、完全に無償での協力となると人が集まらないのは明らかです。

そこで、ボランティア・メンバーの負担を軽減するという名目で金銭が支払われます。

これが「協力費」(施設によっては「負担軽減費」「謝礼金」と呼ぶところもある)というわけです。


ボランティア・メンバーである僕たちにとっては「報酬」であって、それを目当てに参加するわけですが、

『治験』を運営している会社や実施施設(病院)の人たちは、建前上「治験=ボランティア」と強く認識していますから、彼らの前で「報酬」と呼ぶのは控えた方が身のためです。

ましてや「バイト代」などと言うのはご法度ですから注意してください。


なぜここまで警告するかというと、ネットを見て参加しようと電話した際にうっかり

「報酬っていくらですか?」

と質問してしまったばっかりに参加を拒否された、という事例があると耳にしたことがあるからです。


全部の施設がそこまでシビアではないですが、「協力費」と言っておけば間違いないと思います。




◆2-2 協力費の金額を知るには



それぞれの治験の協力費の金額は、以下の3つのパターンで知ることができます。


1、治験サイトやメーリングリストに記載されている

  

  治験サイトによっては、治験ごとの協力費の金額を公表している場合があります。

  金額の公表は業界的に歓迎できない事らしいので、数は多くないですがそういうサイトはあります。

  また、ネット上で公表していなくても配信登録したメーリングリストで公表しているサイトもあります。

  このパターンが最も手っ取り早く協力費の金額を知ることができます。



2、参加申し込みの電話の際に質問する


  どの治験サイトも金額を公表しているわけではありませんから、電話で確認することになります。

  電話で質問する際、注意しなくてはならないのは「協力費」という言葉を使う事だけではありません。

  「協力費」についての関心を前面に押し出す事自体、快く思わない実施施設もあるのです。

  僕自身も、電話で「協力費っていくらなんですか?」と質問した時に、

  「お金目的で参加される方はご遠慮いただいてますよ」と釘を刺されたことがあります。

  

  「いやいや、もちろん医薬品業界の発展と、病に苦しむ方の痛みを取り除くことが目的ですよ!

  ですからお金なんかどうだっていいんです!でも、実は恵まれない子供たちに寄付したいんですよ!

  20円募金すれば1人の子供の命が助かるんですよ!これって素敵なことだと思いません?

  で、この治験に参加したら僕は何人分の命を助けることができる計算になるんでしょうか・・・?」


  くらいの平身低頭な態度で質問すると良いと思います。



3、健康診断の後の説明会で教えてくれる


  健康診断を受けに行くと、それと併せて実施される治験についての説明会が催されます。

  治験薬がどんな種類のものか、想定される入院生活の流れについてなどの説明に加えて、

  「協力費」の金額についても言及してくれます。

  たとえ電話で金額を聞きそびれてしまっても、この段階で確実に知ることができます。




◆2-3 協力費の金額はどれくらい?



経験上の概算ですが、だいたい1泊2万円です。

時給に換算すると、800円~850円くらいでしょうか。

寝ていようが、本を読んでいようが、看護婦さんと話をしていようが、

何をしていようが1時間800円入ってくるわけですからおいしいですよね。


「協力費」の金額がどう算出されているのか詳細は分かりませんが、

傾向として以下のような基準があるものと思われます。

(入院中に仲良くなった治験運営会社のスタッフから聞いたことも参考にしています)



1、治験薬がジェネリック薬品よりは、新薬の方がリスクが高いと考えられるために協力費も高くなる。

  ジェネリック薬品とは、既に市販されている医薬品の特許が切れて、

  他の製薬会社が  その医薬品と全く同じ成分、同じ分量で新たに作ったコピー薬のことです。

  全く同じ成分・分量でも国の承認を得なくてはいけないので治験が実施されますが、

  既に市販されて広く服用されているのでリスクは少ないわけです。

  それに比べて完全な新薬の場合、人間への投与は世界初なわけですからリスクは高くなります。

  そのリスクに応じて協力費が上乗せされるものと思われます。



2、実施試験に特別な項目がある場合にも、協力費は高くなる。


  実際に僕が入った治験に、鼻から細いチューブを下して胃のpHを測定する、というものがありました。

  2泊3日を1回と7泊8日を3回の日程でしたが、24時間鼻チューブを4回の入院で毎回行いました。

  計算上2泊3日を1回と7泊8日を3回だと協力費は56万円ですが、実際は70万円でした。



3、小さい製薬会社よりも大手製薬会社の方が協力費が高い。


  これは仲良くなったスタッフから聞いた話ですが、ホントかよ!って感じですね。

  でも確かに、僕が入ったことのある治験のうち最初の3回は名前も聞いたことのない製薬会社で、

  実施施設もしょぼくて(病院というより診療所という感じだった)、協力費も安かったと思います。

  鼻チューブの治験で協力費が高かったのも大手製薬会社の治験だったからかもしれません。

  (実施施設である病院はめちゃくちゃ綺麗で高機能だった。大手はそういう所に依頼するのだろう)




◆2-4 協力費の受け取り方



協力費の受け取り方は、僕の知る限り以下の3つのパターンに分かれます。

自分で受け取りの方法を選べるというわけではなく、実施施設や運営会社によって決められています。


1、事後検査の時に手渡し


  入院が終わって約2週間後に事後検査が実施されて、また実施施設に行くことになりますが、

  その際に問題がなければ手渡しで受け取ることができます。

  協力費が少額(10万円までくらいでしょうか)の治験の場合はこのパターンが多いです。



2、毎回退院時に一部を手渡しで、事後検査終了後に残りを振り込み


  入院が複数回にわたって実施される場合、毎回退院時に例えば3万円ずつ受け取り、

  残りを銀行振り込みしてもらうパターンです。良心的な計らいで、ありがたいパターンでもあります。



3、事後検査の終了後に一括で振り込み


  事後検査が終了して10日前後経ってから銀行に一括で振り込まれます。

  7泊8日が3回の治験がこのパターンで、大いにムカついた記憶があります。

  この治験は入院と入院の間が2週間あったのですが、その間バイトに入れないのです。

  何故なら治験実施中は激しい運動が禁止されており、肉体労働に従事できないからです。

  一部手渡しにしてもらえないか、と打診してもみましたが拒否されました。

  融通がきかなくて、本当にムカつきましたよ!それくらいは貯金しとけよって感じですが・・・





◆2-5 待機メンバーへの協力費



入院日にすぐ治験薬の投薬することはほとんどなく、早くても次の日まで投薬されません。

入院3日目にようやく投薬、という日程の方が多いくらいです。

そうなると、入院開始から投薬日までに体調を崩してしまうボランティア・メンバーも出てきます。

そんな事態に備えて、定員よりも2~3人多く入院させることがあり、これを「待機メンバー」と呼びます。

本メンバーが投薬前に脱落したら、待機メンバーが交代で治験薬を投与される身になります。



何事もなく投薬日を迎えれば、待機メンバーは投薬前に退院となりますが、協力費は支払われます。

この相場も、だいたい1泊2万円くらいでしょう。

僕自身、待機メンバーとして1泊して交代なしで朝に退院した際は2万円もらいました。

また、本メンバーの予定で2泊したけど、事情があって投薬前に退院した時は4万4千円でした。



ちなみに、待機メンバーは投薬前に退院すれば、またすぐ次の治験に参加することができます。

治験薬を投与されてしまうと、「休薬期間」といって3ヶ月開けないと次の治験に参加できません。

考えようによっては、この待機メンバーはおいしい立場にあると言えます。








AD
いいね!した人  |  コメント(3)  |  リブログ(0)

ぬめんちょさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。