ヒラアシクモガニ | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

みなさんこんにちは。

 

 

昨日のブログでも紹介させて頂いたヒラアシクモガニ。現在は靴型水槽にてキホウボウなどと同居しております。

 

 

 

実はこの個体、展示に出る前までは私が管理する予備槽にいた個体。それも以前紹介させて頂いた、交尾を確認した個体でした。

 

 

過去2度ほど私が管理している水槽内でヒラアシクモガニの交尾を確認しています。その2回ともオスは交尾直後に残念ながら死んでしまいました。

 

 

1回目のメスは交尾から20日程で残念ながら死亡。その際、抱卵は確認できませんでした。

 

 

そして現在展示に出ている個体が2度目の交尾を確認した♀。前回の時点で抱卵まで20日以上を要するものだと推測しておりましたが、この個体は2週間ほどで抱卵しておりました。

 

 

冷水系のカニの抱卵期間は非常に長い種類もいるようですが、観察すること2週間。突然卵が消えてしまいましたあせる

 

 

さすがに砂に潜っているヒラアシクモガニを毎日出して確認するのはストレスだと思い、日数をあけながら確認していたため、卵がなくなった正確な日数も分からずガーン

 

 

完全に油断しておりました。

濾過槽に卵や幼生なども見つからず、孵化なのか事故なのかも不明、やってしまった。

 

 

過去2度の失敗を踏まえて次こそは、孵化までたどり着きたいと思いますビックリマーク

 

 

フトタ