実は綺麗なあの深海魚 | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

みなさん、こんにちは。



今期の底曳き網漁も、

あとわずかで終了ということで


『鬼門の夏』が

まもなくやってきます。




そんな夏を目前に、

1匹のミドリフサアンコウが

残念ながら死んでしまいました。




実は、この個体は

昨年の9月、漁期が始まるとともに

搬入された個体なんです。



表層の水温がかなり高い中、

水族館にやってきたので



なかなか生かすのは

厳しいのかななんて思っていた

私とは裏腹に


落ち着きをみせてくれ、

約7ヵ月間展示を行うことが出来ました。








餌を食べ始め、環境になれ始めると

体色のピンク~赤色が


非常に鮮やかに濃くなっていくように

感じました。







非常に美しいです。



搬入時に網で擦れた体表は

傷つき、薄い色をしていることが多いです。




体の下側に生える

毛?のようなものも切れていたり

まばらなものが多いですが、



落ち着くと、綺麗に均等に

なります。







瞳も、ブルーがかった

グリーンでとても綺麗です。










時折、短いエスカを上げ下げする姿を

見せてくれることもあります。




なぜ、死んでしまったのか

はっきりとした理由は分かりませんでしたが、



長期にわたり、観察することが出来、

とても貴重な経験となりました。



これを活かし、

みなさんに少しでも長く

見て頂けるように頑張っていきたいと

思います。







そんなミドリフサアンコウは、

浅い海、深い海の比較のコーナーで

展示中です。



ぜひ見に来てくださいね♪



バナナ 山口 バナナ