1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>
2012-12-03 17:38:09

かさつく指先 の先

テーマ:ブログ
 一昨日、ウイルス性(ノロではない)胃腸炎にうっかりかかってしまい、絞られるだけ絞られてミイラになりかけましたが、、座薬というなかなかに恥辱を感じる薬投与によって、一命をとりとめました。 
 
 せめてもの救い?に。。と、体重計にのってみたものの、まるで減っておらず、おそらく既に数キロ太っていたところに今回のでその分が減ったんでしょう。 なんというか、損した気分。。 

この一年で随分と筋肉をつけたものです。 そして弱いところは相も変わらず、そのままのようです。  



 大学をでてから一度目の冬が巡ってきました。

寒くてこすり合わせる指先も、なんだか前より痩せたような、傷が増えているような。去年ぐるぐる巻いて中央線沿いの稽古場へともに通っていたマフラーも、同じ冬になくしてしまい、今は別のマフラーを巻いている。 

  
 とても濃い時間を過ごしているけれど、その味は随分と違ったもので、戸惑い続けている。

 
 鉄を覚え始め、大きな作品に関わり、身近な人を2人失い、友人が職場に入ってきたり、貯金が増えてきたり、どうしても芝居から離れてきたり、観に行くと震災について皆が何か語っており、そこは演劇という枠で語られるべき場所ではなくなっていた。定時上がりの土曜日にJazzを聴きに電車を乗り継いで、ちょっと身ぎれいにしてお店に駆け込んでみたり、好きな人に電話して、でも電話しなければ良かったと後悔したり、色んな記憶や約束事、目標を紙に並べて、並べ替えてみたり消してみたり、二つを一つにしてみたり、 


でも、すべて少しずつ違っているようで、やっぱり飲み込めば同じ味だと、目を強くつむってみたり、涙は出なかったり

 
 あの頃のあの人は今の私と同じ年齢なんだと、感慨深げに頬杖をついてみたり。




 時間は、どんどんどんどん加速してる。 それは確か。でも踏みしめる足は、どんどんどん深く強くなっていって、歩く速度は、走る速度は遅くなっている気がする。 

たぶん、時間にはどこかで追い抜かれる。 そのあと、背中に感じていた時間は消えてやっと、足下に、自分の時間がひとつひとつ足跡を残してゆくようになる。のかな。

 

 


 枯渇する、ということはまずないだろう。 生きている限り。

 たとえ何年、人と話をせずに過ごしていても、心は動いている。言葉を忘れても、伝える相手を見つければ口から滑り出して来るだろう。指先が堅く結ばれてしまったとしても、見たい景色、見せたい景色を思い描けたら、自ずと働き出すだろう。

 それは、来るべき時期を待つ ということではない、見逃さない、聞き逃さないことだ。常に。 いつも何かに手を、足をかけておくことだ。 




 日常の会話、普通の思いやりの言葉、楽しさを分かち合う笑顔、それらがどうしてか、うまく出来ない。それは相手にもわかってしまうもの。  思い過ごしの部分もきっとあるけれど。でも伝えたいと思った事は、別の違った形で、私の形で、時間をかけてちゃんと伝えてゆきたいと思っている。それが私の、ものをつくりたい、つくる、ということの意義だととらえている。


 そして、私のもとを離れても、しゃんと立ってくれるような。  それを受け取った人間を、少しでも豊かにできる瞬間がつくれたら、 と。 




 ちょっと、指先が柔らかになってきた。
AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
最近の画像つき記事
 もっと見る >>
2012-08-18 22:02:40

白い紙

テーマ:ブログ

 帰りの電車の中、深く考えるでも無くぼんやりとしていた、 
手元の方位磁針にふと目がとまった

 針は落ち着かずあちこちに振れており、壊れてるなーなんて思ったけれどそれは、線路がカーブする度に同調していることに気づく   つい今しがた私の背中の方角が北だったのに、気づいたら西になっていたりする。 

 私の左隣には、30前後の眼鏡の男性が音楽を聴いており、向かいには花柄のスパッツをはいたおばさんが座っている  その他じっとしている車内の人間は皆、電車ともども東に向かったり南に向かったり、あちこちさまよっている



 私は私という小さな乗り物に乗って、日々走っている   いつも前を向いて運転しているつもりだけれど、世界はぐるぐる回って、正面だと思っていたものは実は背中であったり、猛スピードで駆け抜けてると感じていても、それはただ風が強いだけだったりする

 電車で椅子の背にもたれかかって音楽を聴いているうちに、知らぬ間に景色は移り変わり、太陽は遠くへ去り、夜が降りてくる 


 私が上演ぎりぎりに映画館でチケットを買っているとき、誰かはこの世を去った 


 
 言葉は、何かを伝える為のもの  けれど、時として言葉を失う 
口は開いているのに、何も出てゆかないし入ってきもしない 

 ただただ、伝えるべきことをなくし、思考はブラックアウトする



 私は、この身体以外の多くの存在によってぎりぎり成り立っている。 私の踏みしめる大地、胸に吸い込む空気、太陽が作り出す影、私を生んだ人間、育てた人間、私を興奮させてくれる景色、落胆させる出来事、私から心を奪う人、傷つけた人間、傷つけられた人間、諦めた関係、期待する未来、紡ぎ出す言葉、哀しみを洗い流す音楽 



 
 恐ろしい連絡をもらったその時、私は喫茶店で、つい先ほど観た映画についての感想を頭の中で組み立てていた  安い珈琲に、煙草の煙がうっすら映っているのをなんとなく眺めながら

 携帯電話はサイレントモードだったから、着信は音も無く訪れた  電話の向こうで声が震えている  何か冗談でも言いそうな空気だった  けれど、冗談ではなかった。 


 全身がきゅっと縮まるのを感じた。後の席で騒ぐ大学生達も瞬間、消えた 


 どうしても、時間は戻らなかった 

 時々、タイミングを逃さずに強く思えば、時間なんて戻るんじゃないかと思う事がある 

 事実なんていつも曖昧で、面と向かう前ならなんとでもなりそうな気になる 

 
  けれど家に着いてニュースを探して、その事実に直面してしまった 
 
 
 実感を持てるわけもなく、胸の中に白い正方形の紙をピタと貼られたような気分が続いている

 紙ははがれない、何も書き込めない、ただただ無機質で白いまま






 
AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2012-07-19 18:44:01

太陽と焼酎

テーマ:ブログ

 
 そんな初ロケでした。 

 7月の一週目に奄美に旅立ち、昨晩帰宅。 少し先取りして夏本番を身を焦がす程に体験しましたが、まだまだ夏はこれからのよう。 
 日焼け止めを数時間置きに塗りたくっていたけれど、小麦色に焼けてしまった。。 、まあ 無理ってもんです。 南の島の太陽は、そんなもんでは凌げなかった。。 


 フェリーで到着したセットを、ロケ現場で組み立てて、細かい修正を終えて撮影。
撮影中も、合間合間にタッチアップしつつ、移動させたり、突然の雨にブルーシートで養生をしたり、なんだりかんだり自分の汗に溺れそうになりながら、一方で干物になりそうな恐怖を抱きながら、約二週間奄美大島でロケ。  

 初ロケで奄美で長期というのは、なかなかに良い経験。ラッキー少女です。いやもう少女ではないのか。。  
  そして、予想はしていたけれど毎晩の飲み。 

 結局呑まなかったのは一夜のみ。   お酒が好きな私には、悪くない日々だったけれど、さすがに疲れますた。。  普段あまり呑まないので、二ヶ月分ほどの酒量。。 しばらく禁酒と思ったけれど、次の現場でもまた 同じような日々が待っている。。  



 出来ない、知らない、わからないということが、これほどまでに苦しく、苛立たせ、やりきれないということを痛感。 

 
 愚痴ることがあるわけでもなく、放り投げられることもなく、どんな状況になっているのかも完全には把握できない今は、人に相談するのも難しい。 

 でもふと、ただ話を聞いていて欲しいと思うことがある。 とりとめがなくて、話しても何か変わる訳ではないけれど、 

 
 
 力をつけるしかない、一方で割り切らずに葛藤を続けなければならないこともある。 



 毎晩、奄美の美味しい黒糖焼酎を呑みながら、先輩の話を聞きながら、日中の作業の苦しさと葛藤を浄化させる日々だった。

 浄化しきれずに腐りそうな部分もあるけれど、ぎりぎりセーフの精神状態で、乗り越えてゆけそうだ。 

  いままで、なんだかんだ守れていたもの、というか押し通せていたものが、今度こそ崩されそうな予感がしている。 それは、良い点も悪い点もあって、自分がどんな判断をその都度下してゆくのか、、 

 どこまで見通せるのか、、 

 


 風向きが変わる瞬間を、しっかりと肌で覚えていたい

  
AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。