この時期、毎年、予防会員に入って下さっているお子さんの親御さんから電話が入ります。
『歯科検診の用紙で虫歯にチェックが入りました。』
その度に、親御さんには、
「学校の歯科検診では診断に限界があります。
また、虫歯と要観察歯は、診る先生によって違いがあります。」
と伝えています。
また、
「僕は、我が子と思って診せてもらっています。
虫歯が活動性になった場合は、治療に入ります。」
とも。
この写真を見て下さい。
初診で、この歯を診たら、ほどんどの歯医者さんは治療されると思います。もちろん僕も、治療介入するか悩みます。
でも、この歯の状態が、
6年間このまま
と知ったら、どうでしょうか?
幼稚園の頃から予防会員に入って下さり、3ヶ月毎に診させてもらっています。
乳歯の頃、非常にカリエスリスクが高かったのですが、現在は、コントロール出来ています。
現在、高校生。
今も通って下さっています。
定期的に通って下さっていると、虫歯に関して、活動性か非活動性が診断出来ます。
活動性と診断した場合は、治療に入ります。
非活動性の場合も、様々な予防処置をして経過観察します。
一般家庭から歯学部に入学して驚いたのが、
親御さんが歯医者さんの同級生の口の中には、
銀歯がない!
僕の口の中は、銀歯だらけでした。
そして予防歯科の授業を聞いて解ったのが、
虫歯は予防出来る!
僕が開業したら、それをお子さん達に伝えていけば良い!
そう思い続け12年が経過しました。
まだまだ力不足ですが、歯科衛生士達と協力して、これからも、
銀歯が1本もないお子さん!
を増やしていきます!
検診用紙をもらった親御さんは、是非、お近くの歯科衛生士さんと共に予防に取り組む歯科医院に受診して、よく診断してもらって下さい。
明日も皆様と共に、良い一日でありますように!