ある脳外科医のぼやき

脳や脳外科にまつわる話や、内側から見た日本の医療の現状をぼやきます。独断と偏見に満ちているかもしれませんが、病院に通っている人、これから医療の世界に入る人、ここに書いてある知識が多少なりと参考になればと思います。
*旧題「ある脳外科医のダークなぼやき」


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年末から少しずつ、いただいたご質問のお答えしています。


今回は

「手術時間っていつからいつまでのことですか? 実際に手術室に向かってから帰ってくるまでの時間とずいぶん差があったのですが」


というご質問にお答えいたします。


手術時間とはずばり、

皮膚切開を開始してから、手術の最後に皮膚を縫い終わるまでの時間です。


メスが入る瞬間から、最後の縫合が終わるまでの時間と考えてください。


そのため、

手術時間は実際に手術室に向かってから帰ってくるまでの時間とは大きく異なります。


たとえば、こんなことがよくあります。


「予定手術時間は3時間です」と説明し、


実際に手術の日は朝9時に手術室に向かった患者さんが、

病棟に帰ってきたのは午後2時頃だったとしましょう。


そうすると、


「3時間という説明でしたけど、こんなに5時間もかかったということは何か問題があったのでしょうか?」


というようにご家族に心配そうに聞かれることがあります。


しかし、

実際に手術時間は予定通り3時間で、特になんの問題もなく順調に手術は終了しているのです。


2時間のブランクは主には手術には不可欠な麻酔と、

後は手術準備にかかる時間です。


手術室に患者さんが入室するとまずは手術台に移動し、麻酔をかける所から始まります。

そして麻酔がかかり終わってから、消毒やその他の手術準備にかかります。


そして清潔な術衣に身を包んだ術者が患者さんの体に清潔布をかけ、

吸引管や電気メスなどの準備をしてようやく手術が始まるのです。


全身麻酔の場合では入室してから手術が始まるまでに30分から1時間程度かかります。


手術ナビゲーションやモニタリングなど、その他の特殊な機器のセッティングが必要な場合、

もしくは特殊な体位での手術の場合はさらに長く1時間半以上かかる場合もあります。


そして手術が終わってからも麻酔を醒ます時間が必要です。


局所麻酔の場合にはこの時間はかかりませんが、

全身麻酔の場合は平均して麻酔が醒めて安全が確認されるまでに30分以上がかかります。


麻酔薬が多かった場合や、醒めが悪い患者さんではもっと長く時間がかかることもあります。


実際に、

手術が終わってから患者さんが退室するまでに2時間近く待った経験もあります。


これらに加えて手術室からの移動時間なども含めると、

むしろ行き帰りにかかる時間が予定手術時間+2時間程度というのは全身麻酔としては極めてスムーズな場合なのです。


手術が問題なく終わっていたとしても、

下手をすると手術時間に加えて4時間近く余分に時間がかかることもあるのです。


なので、

予定手術時間よりも数時間長く行き帰りにかかったとしても心配することはありません。


出発から帰室まで

予定手術時間プラス2時間くらいは当たり前、

プラス3,4時間ということもあります。


もし術中に何か大きなトラブルがあった場合は、

手術の途中でもご家族を呼んでお話するのが普通でので、そういったことがなければ概ね予定通りに進んでいると考えて良いのです。



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今回はお知らせとさせていただきました。


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