モトクロスがある生活

1989年生まれの河村広志が日々の日常とモトクロスがある生活を赤裸々に綴ります。


テーマ:
一夜明けて。
今日は普通に仕事をしていたのですが、毎回このレース明けの月曜日は昨日までモトクロスをしていた自分とは別の自分のような不思議な感覚になります。

物心ついた頃からモトクロスをしていた僕にとってはモトクロスとそれ以外の日々と別々の生活がありました。
モトクロスが生活の一部という言葉も当てはまるけど、それはニュアンス的に微妙に違います。

モトクロス場での僕を知っている人がいて、僕がモトクロスをしていることを知っている人がいる。
そういう風に他人の見る目を無意識に判断していたのかもしれません。

それがどうだっていう話ではないけど、ふと、休憩期間に入ったんだという事実がポンと出てきて改めてモトクロスについて考えている真っ最中です。

僕は今でも父と一緒にレースをしています。

うちの父もまたモトクロスライダーでした。
15年くらい前までは国際B級で全日本にも出場していました。
余談ですが故・兵藤さんと共に渡米し、グレンヘレンのベテランモトクロスにも出場。
僕もグレンヘレンは走ったことあるので、親子二代でグレンヘレンを走ったことあるのって日本ではなかなか珍しいモトクロス親子なんじゃないかなとフと思いました。

そんな父でなければ僕は今レースをしていないと思います。

僕は未だに自分でバイクを買ったことがありません。
大きく言えば自分のお金でモトクロスをしたことがありません。

ある時僕はこれが嫌で嫌でしょうがなくなりました。
何故かと言うと、父にやらせてもらっているという事実が僕にプレッシャーを与え、それがどうにも耐え難いものになったからです。

お金のかかるスポーツです。

走りが悪ければ親も口を出したくなる。
それも理解したかった。

やる気がないわけじゃなかったのに「なんでそんなにやる気がない走りをするんだ。」と怒鳴られた時は本当にどんな気持ちになっていいかもわからなかった。

ある日家で父に呼び出され、
「あそこの家のあいつはこんなにトレーニングをしているのになんでお前はやらないんだ。」
から始まって、説教ついでの連鎖で関係のないことまで怒鳴られた。

僕はだんだんその場に立っていることが出来なくなりました。
血の気が引いて呼吸が乱れて、彼氏にふられた女子高生みたいに過呼吸になった。

もー悔しいし情けないし涙は出るし息は出来ないし最低な気分になった。


そうして僕はモトクロスを辞めました。

それから僕はモトクロス場には一切行かずに、アルバイトをしたり友達と遊んだり彼女と遊んだり普通の高校生として1年過ごしていました。

そうこうしているとモトクロスの知り合いの人から「久々に乗ってみない?」というお誘いがありました。

モトクロスを嫌いになったのではなくて、父とやるモトクロスが嫌いになった僕は誘われるがままに近くのコースにその人と走りに行った。

速くは走れなかったけど、何となく身体が覚えていて楽しかった。

昼過ぎになるとコースにこっそりとカメラを持った父の姿。

どこからか僕が乗る情報を聞きつけていても立っても居られずに見に来てた模様。


結局僕ら親子はお互いに気持ちが伝わらないままモトクロスをしていた結果、上記のようなことになってしまっていたんですね。

僕はすごく悩んでいました。

同じように父もすごく悩んでいたようです。


今となっては完全に過去の話だし、それがあって今がある。


父は「お前にモトクロスをやらせてると思ってた。でも違った。俺がお前にモトクロスをやってもらってるんだった。」
と言いました。

これ聞いたときに父さんすげえなって思いました。
ドライな言い方でいうと、これで利害関係が一致。
モトクロスをやりたい僕と、モトクロスをやってもらいたい父。

変わったのはモトクロスをやらせていた父と、そのプレッシャーを感じていた僕が居なくなった事。


じゃあお前が乗ってみろよ!っていうアドバイスも、一番近くで一番長く一番自分をよく見てる人からのアドバイスだって気付いてから。
じゃあお前が乗ってみろよ!なんて意地悪なこと思わなくなった。
一番近くで一番長く一番よく見てるお前ならこういうふうに走るんじゃないかっていう分析ですね。

そうこうしていると全日本の予選を通るようになって、ポイントを取るようになって、IAになっちゃった。

今だに父と全日本まわっちゃってる。

中学高校の自分が見たら目ん玉飛び出るでしょうね。

A級に上がってからなかなか決勝に出られなくなって、父の楽しみが減っちゃってるのをなんとかしたいんですけどねぇ。

A級って速いんだコレが。

今回のSUGOは残念だったなー。

そしてまた僕は休憩期間に入ると。


うちの母はすごく多趣味で、しょっちゅうあちこちに旅行に行きます。

そんなウルトラアクティブな母は常々父に
「いい加減子離れして自分の趣味を見つけなさい。」と言っています。


まぁでも。
こんな歳になっても父と息子が一緒にいることってなかなか面白いし、嫌だったらとっくに僕は自分でモトクロスをしている事でしょう。

アジア戦にまでついて来る父ですからね。
僕よりモトクロス好きなんですよ。

小さい頃、こんな風にモトクロス出来るのが夢だったから僕はいいんです。

モトクロス場にいる親子って色んな形がある。うちみたいな感じはものすごく定番だと思うし、そういうのも一切無くてすんなりモトクロスやってる親子もいるんだろうなー。

でも小さい頃一緒に走ってた子供達は皆ほとんど辞めちゃった。
金銭的な問題で辞めちゃった人も多かったけど、お父さんと楽しそうにモトクロスをしてる親子って、今思うとあんまいなかったなー。

今まだモトクロスしてる僕はこれからどんな楽しいことをしようかな!って考えてます!
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