さて、少し前からいきなり読み始めた漫画「ちはやふる」

先日ようやく、最新刊の31巻まで読み終えました。(まだ物語は終わっていませんが。)

もう、何度泣かされたことか。笑

ストーリーはスポ根のように描かれる競技かるたがメインですが、やはり少女漫画、きちんと恋愛についても同時に描かれていまして、主人公たちは高校生なのですが、読んでるこちらは甘酸っぱい気持ちにさせられ、少女漫画とは自分が幾つになっても、こういう気持ちにさせられるものだなぁ…と改めて実感するのでした。笑

さて、この漫画の核はやはり競技かるたなので、漫画の色んな場面で百人一首が出てきます。

26巻のある場面で出てきた百人一首に、私は心を奪われました。

「風をいたみ 岩打つ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな」

源 重之

■意味
風が激しいために岸にぶつかる波が一人で砕け散る。そんなふうに貴女を思う私の心は一人で乱れています。あなたは私のことなど何とも思っていないのに。

■解説
たった一人、キミだけに優しくされたいのに、そのキミに冷たい態度をされると、もう僕はどうしていいかわからないほど落ち込んでしまう。恋の終わりをうすうす感じてはいても、認めたくない自分がいるんだ。


これはもう、切ないラブソングですよね。

まさに、26巻では、恋愛の方である切ないことが起こるのですが、、もう私はこの
歌に心を奪われたのです。

そして、翌日になっても、ぼーっとこの歌が胸に浮かび、「百人一首っていいなぁ。もっと他の歌も知りたいなぁ。」と思ったのです。

恐るべし、ちはやふる!

本当に日本語って美しいですよね。
同じ歌を歌うものとして、百人一首の歌の美しさに良い刺激を受けました!

そして、やはり、、切ない恋心がより日本語を美しく感じさせますね。

百人一首も、音楽も。