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  わけではない / by 岡本信一


テーマ:

土壌を耕す意外なものとは?

 

耕すというと何を頭に浮かべるだろうか?

普通は機械による耕起だろう。

もちろん、機械耕起は土壌硬度分布に大きな影響を与えている。しかしながら、土壌硬度分布を測定すると色々なことがわかってくる。

土壌の微生物はかなり土壌の団粒化や土壌を柔らかくするという部分に貢献している。

有機物を分解し、土壌の団粒化を促進するなどの効果はよく知られたところだ。

以前にも書いたかもしれないが、元々土壌硬度に興味を持ったのはある微生物資材を使用している圃場で三相構造を調べたら使用した場所と使用していない場所で10%も気相率が違っていたことによる。

すべての微生物とは言わないが土壌の物理的な構造を変化させるのに微生物の役割はかなり大きいのである。

ただし、微生物というのは土壌環境によってその効果は変わるので過度の期待は禁物である。

水分や土壌中の有機物の量、pHなど化学性などによってその活動状況は変わるだろう。

微生物に対して最も大きい人為的な働きかけは、やはり耕起で土壌に空気を入れることで好気性菌の活動にかなり関与していると思う。

微生物の関与による土壌硬度の変化に対しては、今後色々調べることでわかってくることが多いだろう。

 

実は栽培作物の根がかなり土壌を耕している。

一般的に栽培した土壌というのは柔らかくなる。表面上はロータリー耕の柔らかい部分が雨などで叩かれ固くなるようにみえる。しかし、根の伸長する部分においては土壌はむしろ柔らかくなるのである。

これはよく緑肥などで言われることだが、栽培作物も根を張るために土壌硬度に変化を与えている。必ずそうなるかというとそうではないケースもあるようだが、いわゆる耕盤があまりにも固くなければ耕盤すらも柔らかくすることもある。

私はそのことを知ってから不耕起栽培の意味がよく分かるようになった。不耕起栽培でも条件さえ整えば充分に良い状態の土壌硬度になる可能性がある。

作物は自分にとって最適な根を張ろうとしているはずなので、その作物にとっては理想の状態に近づいている可能性が高いのである。

この点から考えると、いかに機械耕起というのが障害になっているのかがわかる。耕盤を作り作物の根が作ってくれた良い状態を破壊しているということなのだ。

何度も書いているが露地作物は、植え付けた状態のときの土壌硬度分布が最適な状態になっているのが重要である。

それから考えると緑肥の鋤込みにしろ、播種床づくりにしろ、あまり考えずに機械耕起を行うとリセットしてしまうことになる。

ましてや草取りのためにロータリーを高速回転で行えば、完全に元の木阿弥になる。

即ち緑肥なり栽培作物が作ってくれた理想的な状態を破壊しているのだ。

緑肥にしても播種床づくりにしても、土壌硬度をどのようにすべきかから考えるとこれまでの機械耕起方法とまったく違う方向性が見えてくる。

少なくてもやってはいけないことははっきりしている。

低速での高速回転のロータリー耕はすべての努力を水の泡にしてしまっている可能性が高い。

その点から考えてロータリー耕を工夫するだけでも最適な土壌硬度分布を作れる可能性もある。

今後、重要になるのは栽培と栽培の間に圃場に入って何をどうするか、それが肝になるだろう。

植え付け時の土壌硬度を最適にするためには、逆算して栽培が終わったときの処理からが勝負になるのである。

 


農業を科学する研究会

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