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  わけではない / by 岡本信一


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根が大事であるというのは農業者であれば誰でも知っている。

ではその大事な根を自分の思う通り伸ばすことが出来るだろうか?

多くの人は作土層を深くして根域を増やす、というようなイメージで考えていると思う。

かなり正しいが実際にはもっと様々な条件により根の伸長は決まっている。

土壌の硬さ以外の部分では養分条件や、水分なども関係するだろう。しかし、これまでの調査の結果では土壌の硬さが大きく根の張りに影響を与えているのである。

耕盤層が云々ということはもちろんだが、それ以外にどれくらいの硬さなのか、どのように固くなっているのかによって大きく根の張りは影響する。

 

では柔らかければいいのか?

柔らかいとどんどん根は伸長しますが、地上部の成長が弱くなってしまう。

硬ければいいのか?

生殖生長には向かいやすいが根の張りが弱くなってしまう。

簡単に言うとそういう傾向であるというだけで、実際にはもっと多くの要素が絡んでいる。

まあ、作物によって適正な状態があると言っておきましょう。(ただし、適正な土壌とは経営面から考えないといけない。どのような作物を作りたいかによって適正な土壌と言うのは変わってくる)

 

また、土の硬さによって根の張りだけではなく根が張るときのエネルギー量も変わってくる。

特にまだ作物のからだが小さいときのエネルギー量は少ないのでその時期に作物の土の部分にあるエネルギーが使用されるかによっても変わるのだ。

植物は養水分吸収をするために根が張ることが必須であるが、土壌が硬ければ多くのエネルギーを必要とするし、柔らかければさほどエネルギーを必要としない。

実は作物体内の糖度をエネルギーとして換算し、土壌硬度と照らし合わせるとその成長の仕方が土壌硬度に依存しているということがはっきりとわかる。

それについて細かいことは書かないが、土壌の硬さによって根の張り、初期のエネルギーの使われた方が違い、それによってその後の作物の一生に影響を与えているのである。

以上のように土壌耕盤ということだけでなく、土の硬さが違えば根の張りが違うだろうというのは容易に想像がつくと思う。

そして根の張りが違えば作物の成長が違うだろうということも想像できると思う。

つまり、生長初期のエネルギーの使われ方、根の張り方が違うことにより作物の一生に大きな影響を與えるのである。

正に三つ子の魂百までということである。

 

苗半作という言葉を知っているだろうか。

苗の出来でかなりの部分が決まってしまうという栽培のことわざのようなものだが、実際にそれに近いことが作物の成長には起こっている。

遺伝的には同一品種であれば作物はほぼ同じである。

環境によってその成長の仕方が変わるというのは誰でも理解できるはずだ。

環境の影響を受けると言えば温度天候などの影響である。これは誰でも知っている。

成長のスピードも違うし収穫量も違うというのは理解できるだろう。

そして、作物にとって土壌の硬度というのは天候や温度の違いと同じような環境の違いなのである。

通常それは土質という言葉で語られてきた。農学の本にもそのように書かれていて、土質が同じであれば土壌は同じだという概念が浸透している。

しかし、土壌硬度を測定すれば同じ土質のはずな場所でもまったく違うということは測定すればはっきりと分かる。

多くの場合、同一農業者であると似たような土壌硬度になるが、周辺の農家と比べると大きく違う場合が多く、それが作物に大きな影響をあたえているのである。

 


農業を科学する研究会

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