自然農とパーマカルチャーで楽しむ自給自足な田舎暮らし

自給自足、自然農、パーマカルチャー、田舎暮らし。自然農とパーマカルチャーを活かし、自給自足的で持続可能な暮らしを実践。自分軸とライフワークを形にする生き方のコツをお伝えします。
関連するイベントやセミナーなどの情報もお知らせしていきます。


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こんにちは、梅崎@風と土の自然学校です。

日本エコツーリズムセンターが開催するエコツアーカフェに、行ってきました。。
5月22日のカフェは、インドネシアや被災地の仮設住宅で活用されている高倉式コンポストがテーマ。

考案者の高倉さん(ジェイペック)と、JパワーのCSR担当 藤木さんがいらして、高倉式コンポストの作り方を紹介してくれました。


>安い、早い、簡単!という牛丼のようなキャッチフレーズを持つこのコンポスト。
使い方は、段ボールコンポストとほぼ同じ。
本当に簡単です。もちろん、電気なども一切不要。
ローテクではなく、シンプルテクノロジーというのだそうです。


高倉式コンポスト化技術とは、コンポストの原点である基礎理論に基づいて体系化された技術で、実施する場所で手に入るものを使って簡単に作ることができる柔軟性に特徴があるということでした。


段ボールコンポストと比較して一番の違いは、発酵させるための様々な菌類を添加する点。
生ゴミが分解されるプロセスを踏まえて、様々な種類の菌を活用しています。
ここがコンポストの基礎理論に基づいているという、一番のポイントなのでしょう。


◇生ゴミ分解の3段階と活躍する菌類
分解のプロセスには3段階あって、それぞれの段階で活躍する菌が異なります。

第1段階:糸状菌、細菌が活躍(発酵食品の菌)
 種菌は、発酵食品を活用します。味噌、ヨーグルト、ヤクルト、酒粕(麹菌・酵母菌)、イースト、納豆など、台所で手に入るものを組み合わせて使います。

ここでは、炭水化物、脂質、たんぱく質が分解されます。


第2段階:放線菌
 腐葉土に含まれている菌。ちなみに、土のにおいは、土中の放線菌が出しているにおいです。
 種菌としては腐葉土を使います。近くに山がある人は袋にもらってくればいいし、それが無理な人は、ホームセンターなどに売っている腐葉土でOKです。

ここでは、繊維質が分解されます。


第3段階:担子菌
 キノコ類。種菌として、椎茸などの石づき部分を利用します(キノコ本体でもいいけど、もったいないので)。

ここでは、リグニンが分解されます。

田舎暮らしを楽しむ!パーマカルチャーで手づくり循環生活
生ゴミの分解と働く菌の関係


◇高倉式コンポストの作り方
1)様々な発酵食品を混ぜる
第1~3段階に出てきた種となる菌を含む発酵食品を混ぜます。混ぜたら、エネルギー源として砂糖を入れます(量は適当)
会場で混ぜたら、すごくおいしそうないいにおいがしてきました。なめた人はおいしい、とおっしゃっていました。


2)もみ殻やおがくずにブレンドした発酵食品などを加えて混ぜる
1)で作った発酵食品のブレンドと腐葉土、米ぬか、水を、もみ殻やおがくずなどとよく混ぜます。
全体の量はコンポストの箱の3分の2位となるようにします。

なお、コンポストの箱に、後述する買い物かごを使用する場合は、米ぬかの量は500g程度。
とはいえ、高倉さん曰く、説明する度に量が違うとか。
つまり、厳密なものではないということです(笑)

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それから、もみ殻やおがくずがなければ、腐葉土でもいいそうです。
写真のように大きなゴミ袋に入れて混ぜるとやりやすいでしょう。
水分量は、40~60%。握ると団子になる位だとちょうどいいそうです。
握っても団子にならず、まとまらないのは水分不足。
握ると水が滴るのは、水分が多過ぎます。


3)コンポストの箱に入れる
コンポストの箱は、通気性の良い箱。
段ボール箱でもいいですが、数ヶ月で穴があいてきます。
高倉さんは、スーパーで見かける買い物かごの内貼りに、フエルト製のカーペットを使っていました。これだと穴があくこともなく、ずっと使えそうですね。

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種菌は、消費期限をかなり過ぎてしまったものや、食べ残しを使っても大丈夫です。
種菌はちょっとでも、米ぬかやもみ殻などと混ぜておいておけば増殖するので、心配無用です。


◇Q&Aコーナー

1)成功のポイント
・毎日混ぜる
・生ごみは、小さく切って入れると分解が速い
・しっとりとした水分状態を保つ
・温度を上げると菌が活発に活動して、よく分解する
 ⇒ 米ぬか、廃食油などを入れると温度が上がる


2)虫の発生を抑えるには?
虫の侵入を防ぐために、コンポストの箱を不織布でできたチャック付きの布団袋に入れる方法が紹介されました(写真)。
段ボールコンポストだったら、布を上からかけてゴムで止める方法もあります。
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3)虫が出てしまったら?
日当りのいい場所に、黒いビニール袋に入れて置いておけば、高温で虫が死滅します。
日当りのいい場所に駐車した車の中において置いてもいいかもしれません。


4)段ボールコンポストとは何が違うのか?
僕がよく紹介するのは、腐葉土と米ぬかを混ぜて床を作る段ボールコンポストです。
高倉式コンポストよりも、さらにシンプルで、分解速度もかなり早い優れもの。
高倉さんに、何が違うのか聞いてみました。

お答えは、生ゴミの分解という点では、どちらも同じ、とのこと。

え、そうなの?じゃあ、段ボールコンポストでいいかな・・・。
とはいえ、違いはなんだろう?と思ってさらに聞いてみると、

菌類は、種類によって分解の過程で作り出すものが違い、高倉式コンポストでは、様々な菌類が分解に携わっているので、できた堆肥に様々な有効成分(という言い方ではなかったと思うけど)が含まれると考えています、とのことでした。

うーん、そうか。やっぱりいろいろ入れる意味があるんだ。



考案者の高倉さん、終始、楽しくお話し下さいました。
わが家のコンポスト、高倉式にしてみようかな、と心が動きました。


高倉式コンポストの詳しいやり方は、こちらに公開されています。

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