2005年12月16日

宮城谷昌光 『中国古典の言行録』

テーマ:随筆・エッセイ
宮城谷 昌光
中国古典の言行録



古代中国史に造詣の深い歴史作家の手になるエッセイ集。

内容はタイトル通りですが、大変読みやすい。

著名な中国の古典(論語、孫子、韓非子、史記etc)の中から、自己啓発、日常の心得、人間関係、指導者への帝王学、経営戦略などに適用できそうな名言を選び、その解説を、著者流のアレンジも加えて、綴っております。


とっても長~い宮城谷小説の諸作品とは違い、お手軽なエッセイなので、すぐに読めてしまいます。

肩を凝らずに、かつ時間をかけずに雑学を身につけたい人に向いているでしょう。


ここに出ている言葉の意味をよく咀嚼しておけば、何かの席で、周りの人に、さりげなく薀蓄を垂れ、実は教養がありげな人と思わせることができるかもしれません。



切れ味: 可


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2005年11月10日

野口悠紀雄 『「超」アメリカ整理日誌』

テーマ:随筆・エッセイ

野口 悠紀雄

「超」アメリカ整理日誌


この本は、去年の4月から今年の3月にかけて、スタンフォード大学の客員教授として赴任していた著者が、その米国滞在の期間、週刊ダイヤモンドに連載していたエッセイをまためたものである。


アメリカの諸事情(交通、医療、買物、不動産、教育etc)を、日本人の視点でとらえ、かつ日本と比較することで、浮かび上がる両国の問題点を考察している。


全体の構成としては、二部構成に分かれている。

第一部が、「滞在者として見たアメリカ」

第二部が、「アメリカから日本を見る」


特に興味を惹いたのは、「将来の国力を暗示する留学生数の逆転」と題するエッセイである。

日韓中の、スタンフォード大学院への留学生数の推移を示した折れ線グラフが掲載されているのだが、80年代後半の頃には、ほぼ並んでいたのに、90年代以降、中国と韓国が、右肩上がりに急カーブを描いて上昇しているのに対して、日本は、じりじりと下降線を辿っている。

このグラフから、著者は、次のような悲観的な予測を述べている。


これを眺めていると、このトレンドが、将来の国力のトレンドを示しているような気がしてならないのである。

なぜなら、教育面に表れた変化は、その後、10~20年程度の時間遅れをもって、その国の経済的パフォーマンスを決めてゆくからだ。

もしこの考えが正しいとすれば、次のようなことになるだろう。

中国はどんどん伸びる。

韓国は、かつて日本より遅れていたが、いまや日本をだいぶ抜いた。中国を追ってゆくのは、日本ではなく勧告だ。日本は底なしに落ち込んでゆき、もう追いつかない・・・・。


さて、この予測は的中するでしょうか。

答えを出すには、かなりの時間軸で見ていくことが必要のようです。


切れ味: 可


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