浅田次郎 『プリズンホテル』
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- 浅田 次郎
- プリズンホテル
うらぶれた温泉旅館、「奥湯元あじさいホテル」は、通称「ブリズンホテル」と呼ばれる、いわくつきのホテル。
前のオーナーは、悪徳の金貸しに騙されて、旅館も含めた全財産を失い、絶望して、旅館の一室で、一家心中。
現在のオーナーは、金貸しに渡っていた旅館を巻き上げたヤクザの親分。
支配人は、長年勤めた名門ホテルをお払い箱にされた「超」がつく愚直なホテルマン。
番頭以下の従業員は、ヤクザか、出稼ぎのフィリピン人。
おまけに、宿泊客の大半は、極道たちの慰安旅行か、務めを終えて出所したばかりのヒットマンといった面々ばかり。
まともでないホテルに、まともでない従業員がいて、まともでない客たちばかりが来る。
この小説は、そんな一癖も二癖もある個性派揃いの登場人物たちが織り成す珍騒動の顛末紀である。
浅田作品では、『きんぴか』と同様、コミカルな笑いをベースにした滑稽味のある作品に仕上がっている。
こういうユーモア溢れる小説こそが、浅田次郎の本来の持ち味のように思うのだが。
今では、すっかり大家のようになっちゃったからな~。
切れ味: 良
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