2005年07月05日

 『ここだけは行ってみたい映画で見た景色』

テーマ:写真集&絵画集
小澤 研太郎, ピーピーエス通信社
ここだけは行ってみたい 映画で見た景色―世界名景紀行写真集

題名そのままの写真集。


別に、取り上げられている映画を観ていなくても、関係なく、世界各地の名景55点を楽しめる。


ディズニーランドにある白雪姫の城のモデルになったドイツのノイシュバンシュタイン城。
荘厳な城と、それを囲んでいる深い森と湖の景観は、中世に迷い込んだような錯覚を覚える。


西部劇『シェーン』の舞台となったワイオミング州。
グランドティトン国立公園の湖に映る連山の絵画のような美しさ。


ライトアップされたパリのルーブル美術館の夜景も圧巻。


見応えのある景観をとらえた写真ばかりで、見応えは十分。
この手の写真集としては、比較的値段が安いのも良心的である。



切れ味: 良






お勧めの関連書籍

週刊現代編集部

完全保存版 世界「夢の旅」BEST50

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2005年06月04日

新井和生/ 野呂希一  『暦の風景』

テーマ:写真集&絵画集

著者: 荒井 和生, 野呂 希一
タイトル: 暦の風景

旧暦では、春夏秋冬の四季を、更に細分化して、「二十四節気」としていた。
それは、自然の変化に、収穫が大きく左右される農耕や、漁業を主とした日本人の必要性から生まれたものであろうか。


この本は、その二十四節気の、各時節ごとの風景写真と、その時節にまつわる言葉の意味などを記した写真集。


日本の四季の移ろいには、大陸にはない繊細さと味わいがある。
そんな表情豊かな時節の色彩と、匂いを感じさせる風景写真の数々。


日本列島の北から南まで、アットランダムに、各地の、時節の、移ろいゆく情景のワンシーンを切り取った写真には、なぜか郷愁をくすぐられる。
眺めているだけで、懐かしく、とても、寛いだ気分になれるのだ。


そして、驚くべきは、季節にまつわる言葉の豊饒さである。
自然と肌で馴染み、その感覚を、巧みな言語に変換する想像力――。


農耕民族ゆえの特性か、いにしえの日本人は、微妙に移ろう季節に対する感受性が、よほど研ぎ澄まされていたようだ。
しかも、それを言語化できる想像力も卓越している。


逆に、現代人が、機械文明の発達による恩恵と引き換えに、いかに五感力というか、感性を鈍磨させてきたのか、ということも痛感させられる。



切れ味: 良





お勧めの関連書籍

野呂 希一, 荒井 和生

言葉の風景

鍵和田 〓@5CFC@子

花の歳時記 春

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2005年05月06日

近江源太郎、ネイチャープロ編集室 『色の名前』

テーマ:写真集&絵画集
著者: 近江 源太郎, ネイチャープロ編集室
タイトル: 色の名前

自然界に存在するさまざまな色彩の写真と、その色の由来に関する説明文がひたすら続く写真集。
空、水、火、土、石、動物、昆虫、花、草木などを、色彩のモデルにした写真が、、これでもかと思うほど撮られている。

色彩豊かな写真のオンパレードは圧巻。

巻末には、色の見本帳まで収められている。

他人に、色の薀蓄を語るには、最適な本かもしれない。
にしても、世の中に、こんなに色の名前があるとは、正直、驚いた!
ピュース、ヘリオトロープ、ポムグラニット、と云われて、即座に、その色がイメージできれば、立派な色の通人です。



切れ味: 可


お勧めの関連書籍

高橋 健司

空の名前

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宙(そら)の名前


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2005年04月24日

 『レクイエム』

テーマ:写真集&絵画集
著者: ホースト ファース, ティム ペイジ, Horst Faas, Tim Page, 大空 博
タイトル: レクイエム―ヴェトナム・カンボジア・ラオスの戦場に散った報道カメラマン遺作集

今では、二十世紀の歴史的出来事として、すっかり風化してしまったベトナム戦争。

その戦争が行われていた当時、その地に赴き、自らの命を張って、真実を伝えようと写真を撮り続け、命を落としていった報道カメラマンたちの、代表的な写真をあつめたのが、この『レクイエム』である。


もちろん、ロバート・キャパがいる。「安全への逃避」と題する写真で、ピュリッツアー賞を受賞した沢田教一もいい。

でも、私には、ラリー・バローズが撮った、ジェームズ・ファーレイ機長の一人泣き崩れる姿の写真が、とても印象的だった。


バローズが同行取材した米軍ヘリの編隊のうち数機が、ベトコンの対空砲火を浴びて、撃墜されてしまう。バローズが同乗していたファーレイ機長のヘリは、撃墜されたヘリの近くに着陸し、機内で負傷したまま動けずにいるパイロットを助けに行こうと試みるのだが、潜伏していたゲリラの波状攻撃にさらされ、救出は困難を極める。結局、パイロットは救出されたものの、間もなく死んでしまう。

ついさっきまで起居をともにしていた仲間を生還させることができなかったファーレイ機長は、キャンプ地の兵舎に帰ると、床に置かれた荷箱に、崩れるようにして上体をあずけたまま、泣き崩れる。その姿を映した写真からは、機長の切り裂かれるような苦悶が、こちらにまで迫ってくるようで、次第に息苦しくなってくる。


なぜ、他人の不幸や苦しみを写真に撮らなければならないのか?

それに対して、バローズが自問自答している。他人の苦しみを写真にとることの意味は、世の中には、こんなことが起きていることを読者に伝え、理解してもらうために必要なことであり、我々写真家は、それにささやかながらも貢献している。だから、写真を撮り続ける仕事をするのだと。

切れ味: 優


お勧めの関連書籍

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泥まみれの死―沢田教一ベトナム写真集

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戦争―そのイメージ

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