「青焼き」という言葉をご存知の方いるだろうか。青焼きとは印刷技法の一つで、ジアソニウム塩の化学反応によって印刷をするもの。化学反応の結果、青色で文字や図面が表示されるため、通称青焼きと呼ばれた。そういった印刷もインクジェットプリンターに取って代われ、青焼き印刷機は次第に姿を消していったのである。

Windows95の導入も衝撃的で、今まであったキーパンチャーといった仕事は瞬間的にパソコンに時代を受け渡した。ただ、仕事の内容はというと、「記録を残す」ということ自体に革新はなく、その媒体が紙から電子データに置き換わっただけだ。また、雇用の面でも、キーパンチャーなどの人は消えたが、ITサポートチームや、パソコン教室の開校など、全体の雇用は意外と増えてるかも、と思わせるような結果となっている。

では、AI。これは、革新か置き換えかと質問したら、仕事自体の革新ではなく、技術の置き換えだけだと思っている。Windows95と同じように、仕事自体のイノベーションが起こらない以上、AIサポートチームやAI教室が巷に出現するだけで、意外と雇用は守られると私は思っている。ただ、各個人は「AIサポートがんばります」と言わなければならないけど。


AI。これが、技術の置き換えでしかない段階では、それ程怖がる必要はないと、私は考える。