一月も下旬を迎えました。

一月はいく、二月はにげる、三月はさる・・・よく言われることですね。

もう年度末を感じる今日この頃、仕事も慌ただしくなりました。

 

 特に2018(平成30)年度は、10年振りの保育指針の改定がありますのでその読み込み、現場への落とし込みに時間が取られます。

保育士は就業時間内に、なかなか書き物が出来ませんから辛いです。

 

さて、今回はシリーズで書いてきました「日本の幼児施策について」の最終話になります。

日本でもそうですが、女性の社会進出が拡大しています。

 

 

第1次産業や第2次産業では力仕事や熟練工など男性の力に追うものが多かったのですが、今や日本では、7割が第3次産業と言われています。

 

この分野の仕事は、需要(needs)を読むとか、コミュニケーションをうまくやるとか、そういうことの方が大事で、女性の方が優秀な部分が数多くあります。

 

世界の各国は、ほとんどの国が女性の方が高学歴です。男性の方が高学歴という国、これも5つ位しかありません。 
だとしたら、せっかく勉強した部分を生かさない手はないということで、女性にそういう労働市場に出てきてもらおうという話になります。

 

でもそうなると、子どもを育てることと、仕事をすることとを、どう両立していくのか。

これは社会でサポートするべきだということになって、その観点に立ってみても幼児教育重視になっていくのです。

 

だからOECDの幼児教育のスローガンは「0歳からの市民教育」です。

 


 
質の高いあったかい雰囲気で、子どもが先生から自分の思いを、ちゃんと汲みとってもらえるような場所を設定して、小さいときから育てていくという環境を作っていかなければならないのです。

 

かつては地域社会と家庭がそのような役割をやっていたのですが、今は家庭というものが地域社会と切り離されて、狭い空間になってしまい、返って子どもの方が生きることが辛く感じてしまう社会になってしまいました。
 
だから逆に社会の方が手を差し伸べていかなければならないのではないか、という風に変わってきたということなんですね。

 

でもその幼児教育は、お金が有ったら受けられる、そうでなければ受けられないというのはオカシイので、全てタダにするということです。

 


 
日本の動きとは?というと、そういうものに対して全て、周回遅れで動いています。

 

そういうことが始まったのは、ヨーロッパはで1990年ごろでした。

そのころ日本はバブル経済が崩壊して、いかにこの不況から脱却するかということばっかりで、21世紀を考えていろんな手を打つということができていませんでした。

 

 

それで、あっ!と気が付いたら、ヨーロッパは皆タダにしているぞ、ということになって今頃焦っているのです。

そういうわけで2005~2006年あたりから日本の方針が様変わりをしてきました。

高々10年程前のことです。
 
とはいえ、日本の場合、「市民をどう育てていくか」とか、「貧困の格差をどう埋めていくのか」とかいう議論はほとんど抜けているわけですから、迫力がないわけです。

 

 

向こう(ヨーロッパ社会)は、今後の21世紀は大変難しい時代になるということを見越して、国民の知的水準を上げなければならないと真剣に考えました。

 

そのための教育は、0歳1歳からちゃんとやった方が効果が高く、それにかかる費用は将来のための投資なんだということで、いくつかの社会政策・人材政策・教育政策、労働政策(女性の労働市場へ参入するサポート)その接点で出てきた、つまり複合的な社会政策の接点に浮上するのが、幼児教育重視なのです。
 
 
・結び
縷々綴ってきましたように、ヨーロッパ社会を中心とするOECD諸国が莫大な時間や費用をかけて、積み重ねてきた幼児教育に対する価値感(国民の共通認識)の上に成り立つのが、ヨーロッパにおける現状の幼児教育施策です。

 

それに比べて、日本の場合は、重要な議論が全く十分ではありません。何度も繰り返し申し上げました、良き市民の立場、つまり「日本人のコミュニティーの一員として、そのコミュティーがどうあれば、一番みんなが幸せになれるかということを真剣に考えていく」そのような立場で議論はできていないのです。

 

だから、国民も地方公共団体の職員も、国が下した幼児施策が「いったい何のためにやっているのか」良く判らないままで進行しているということになっています。

 

この点においては、日本のマスメディアも誤った報道を流すことが多いですから、いよいよ国内で混乱することが多くなります。

 

私たちは、今我が国が直面している大変難しい問題について、その多くの解決策を次世代に委ねるしか無いという事実を受け入れざるを得ません。

 

私たちが、彼らにできる唯一のことは、喜びをもって「共に生きる力を育てていくこと以外にないと思っています。

 

8回のシリーズに渡って読んで下さり有難うございました。

 

 

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