2017年01月04日

ミツキ

テーマ:アィホンから
気づけばカーテンの向こうが少し明るくなっていた。

ベッドを揺らさないように気をつけながら、ののがおトイレに行こうとしたら、彼も目を覚ましたようだった、

「ん?もぅ朝?」
「うん、そうやね。」

師走の朝は寒い、トイレから戻ってささっとベッドに潜り込んだ。

ちょっと眠そうな彼の笑顔が目の前にある、
ののもちょっと微笑んだら、彼が左腕をののの首の下に潜り込ませた。


ぐっと顔が近くなる、ぐっとののの腕や胸が彼に触れる、


うーん、ガマンできなぃようぅ…



そうして、ののと彼は何もない一晩を越した朝、
チューをした。

一度チューしはじめたらもぅ止まらない。無限チューの嵐を繰り返してそのままこのベッドでエッチした。


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2017年01月03日

フタツキめ

テーマ:アィホンから
すぐに触れ合える距離にいたののと彼だったが、数ヶ月前に買い替えたセミダブルのベッドは予想以上に広かった。

ののの心臓はもちろんバクバク、緊張とコーフンで体温はみるみる上がっていく。でもこちらからは触れるわけにもいかず、彼から何かして来るわけでもなく、触れるか触れないか、そんなまま何時間を過ごしたんだろぅ。

彼の寝息を聞いたり、そっと寝返りを打ったり、悶々としたまま朝を迎えてしまいそうだった。


「そうか、無理やりののの家に来てもらったんだし、別にエッチする気はなかったんだな…ののが欲張りすぎたんだなぁ…」


ののはそう言い聞かせながら、寝返りを打って彼に背を向けて眠った。
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2017年01月03日

ヒトツキめ

テーマ:アィホンから
最寄駅の改札前で彼を見つけた。

「こんばんわぁ、オーサカへようこそっ。」
イメトレしていた通りに笑顔で迎える。

「おぅ」
彼は小声で答ぇた。

「ぅち、こっちの方ゃねん」
そう言って駅構内を出口に向かって2人で歩く。

あの連絡があった時から、いゃ、11月に年末帰省するかも、と言ってたあの日から、ずっと妄想し続けた、彼とオーサカ。目の前の現実にニヤけてスキップしてまぅののがいた。

「うち、ちょっとバブリーやけどびっくりしないでね。」

ののは昔からブランドのお洋服にも、アクセサリーにも興味はなぃ。旅行もグルメも興味ナッシ、特別お金の使い道を知らないののは、家賃にしかお金を使わない。

カメラ付きのエレベーターが2機あるマンションのワンルームには床暖があり、バスルームはミストサウナが出る。ここに暮らして5年、床暖もミストサウナも1回ずつテスト運転しかしたことはないけれど。

「うわっ何この部屋、おれんちの3倍あるっ」

そうでしょうょと心ん中で即答した。
しかしこの男のいいところはののより断然稼いでいる余裕があるところだ。

別れた嫁子に養育費を払っていても、株の売り買いしながらゴルフ三昧の日々が送れるくらいのお給料はある。その上この先天下り、人生食いっぱぐれることはまぁない。
20代で同僚が事故死するような現場を生き延び、異国で何度も爆撃から要人を守ってきた、命も人生もお国に預けた代償ならば、それも妥当なお給金だ。

「遠慮せず、くつろいでね」

そう言ってののは、缶ビールとサラダをチャチャッと用意(っか、来る前に猛烈に用意しておいたヤツ)した。10万のルームランプもいい仕事をしている。

「いつもは早くお風呂入って10時とかに寝る人なんゃろ?遠慮なくささっとお風呂入ってね」

ご飯の後にののがそう促して、先にシャワーを浴びさせた。その後にののがシャワーを出たらくぅくぅとベッドで寝ているのではと思ったが、予想外にもソファで文庫を読んでいた。

ののの用意していた文庫。

「村上春樹、読みやすぃよね」

ドキッとする、同級生だった3年間は理系の進学クラスだったから、当時の友人たちで本を読む人はあまりいなぃ。

「うん、のの、村上春樹好きねん」

本棚を見りゃぁ、アホでもわかる会話をした。


「お布団はいろっか」

そぅののが彼を呼ぶと、彼は

「すいませんねぇ」と小声で言いながらののの左側にもっそりと横になった。




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2017年01月02日

竹やりの準備

テーマ:アィホンから
考えとく、そう言った彼からの次の連絡は予定の前日だった。

「明日の夜、訪ねても大丈夫かい?」

そうこなくっちゃと、剃ったすね毛がピリリと痛む。


どうやら彼の神戸滞在は元ヨメのところにいる息子との家族旅行だったよぅだ。息子と聞くと、その昔の元カレ地下鉄の別れの言葉を思い出す、
「息子にえぇオヤジになるって約束してきたんゃ、オンナとチャラチャラ遊んでる場合ゃなぃ」

息子と楽しいひと時を過ごした後のオトコと会うのは危険だとあの頃のののが言っていた。


しかし彼は来る、


翌日には実家に帰るという彼、一体何時間ののと一緒にいられるだろうか。
実家に帰る列車が午前だったりすれば、ホントにひと夜だけ、ご飯だって一度しか共にできまぃ。

同郷のののは、彼が帰るタイミングに合わせて同じ列車に乗ることもできるが、ののにはそんなに早く実家に帰る理由はなぃどころか、うわさ話が光の速さで広まる田舎の駅に2人で降り立つコトを彼が許す訳もなぃだろぅ。


高校3年間同じクラスだった彼とののだが、互いの事は何も知らない。

思春期の田舎の高校生は、異性を意識し過ぎて互いに挨拶すらしない、体育の授業のフォークダンスでも彼らの手は数センチ離れたまま上手く踊りあったものだ。

ののが片想いしている彼は、そのクラスでは静かだが体育会系で飄々としていたことを覚えている。言葉は少ないタイプ、群れたり騒いだりしなぃ、自分の世界を持っている不思議タイプの男子だった。


3年間、会話を交わした記憶は無い。


ののはクラスで走りが速くて男前の別のオトコに夢中だった。だから彼を恋愛対象として見たこともなかった。

つい数ヶ月前までは。



同世代はみな脂の溶けたようなオヤジになるアラフォなのに、完璧なマッチョに仕上がっていた。
機密事項を扱うお国のトップで働いているにも関わらず、仕事の話を山ほどしてくれた。
女に愛想なんてしないオトコだったのに、妙に優しくリードしてくれた。


10月、
東京で2人で夜ご飯を食べた。
手も握らず笑顔で別れたが、ののは昭和の女子高生のように恋に落ちた。

11月、
彼に彼女がいると聞いてもののの気持ちはおさめられなかった。彼の部屋にお泊まりした翌日、彼はののを東京駅に送った足で、彼女の部屋に向かって行った。

そして12月、
帰省の寄り道、大阪のののの部屋に彼が来る。
こうなったら、いっときの気の迷いとは言い切れまぃ。しかしこのまま都合のいぃオンナでいられる図太さもののは持ち合わせていなぃ。


ひと夜限りの儚い夢かもしれないが、
全力を尽くすしかない。

そんなスタイルしかののは知らない。



煮物、サラダ、白ご飯、炊き込みご飯、クルミパン、うんまぃ珈琲、紅茶にワイン、
にごり湯の入浴剤とアロマディフューザー、
ブランケットとマッサージソファ、
全身の毛といぅ毛を剃り、ボディクリームを塗りたくった。

何もかもを整えた。




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2017年01月02日

第二幕

テーマ:アィホンから
バツイチ片想い男子がののの部屋に来るかもしれない、
そう決まればやるべき事は山ほどある。

エアコンの掃除、ベランダの掃除、
ルームライト購入、美容院でカット、
バスルームのスチームサウナのテスト運転、
お料理シュミレーション、シーツとカバーの洗濯…

一泊してくれる彼と過ごすパジャマ、パンツ、お洋服、全部の照準を合わせていく。


クソ忙しい年末の仕事の中、あのスンバラしぃエッチがまたできるのかと、あのバネ感のある筋肉をまとった彼の体にまた触れることができるのだと思うと、しかもホームで、も〜ういくつ寝ると〜の心で熱唱する日々、あと1週間にせまった頃にメールが来た。

「大阪まで立ち寄ろうとすると、
22時過ぎそうだからホテルをとることにしました」



ぇ、ぇ、え…


何?びびってんの?
東京で付き合ってる彼女に悪いかもとか思い始めてんの?

そもそも誘って来たのテメーぢゃん!
やる気満々のあたしをどーしてくれんだょ、
慌てて10万もする間接照明買っちゃったじゃんよぅっ!!

生きる意味、生きてく意味ぃ、
どうしてくれんだよぉっ!!!


あたしはシャワー浴びてる最中に援交女子高生に逃げられたオッさんみたいな気分になったが、ここは冷静を装ぅしかなぃ、


わたしは遅いのは平気やし、
何時でも会いたいのが本音やょ。
あかんかな?


しばらくたって、返事が来た、


「考えときます」


起承転、テメーはお手本か。
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