2017年08月07日

梅雨期3

テーマ:アィホンから

「法事で実家に帰省するかも」と言われていた東京に出向いたのは6月下旬のことだった。東新宿のタリーズに現れたカレはさらりと言った。

 

「こないだ親父が亡くなったんだよ」

 

「えっ・・・そ、そぅなん?」

 

ちょっとビックリだった。確かに法事とは言っていたが、そこまで近しい人だとは思っていなかった。

それにカレの父親はといえば、確か年末にカレと実家への帰路を共にした時にののが手渡した豚まんを「あれ、親父すごい喜んですぐ食っちゃったんだょ。」と聞いていたから、全然お元気なのだと思っていた。

 

「急だったんだょね、ちょっと調子悪いからって病院行ったら、すぐに入院してくださいってなって、そこから1週間。たぶん、ずっと調子は悪かったんやと思う」

 

そうカレはさらりと言った。

 

ののは慌てて言った、

「え、で今週法事だったんなら、あたし東京にきちゃって会ってもらってて大丈夫なん?」

 

「あぁ、大丈夫。帰省するの来週末にしたから・・・」

「そぅ、ありがとう。」

 

 

そんなこともあってか、いつもなら東京駅近くのホテルをとってくれていたのだが、この日はカレの部屋に向かうことになった。

 

電車で横並びのシートに座った時、カレが言った。

「で、今回はいつ帰る予定なん?」

「え・・・ぁ、いつも土曜の夕方までだったから、いつも通りの予定にしてるよ。」

そう、いつも土曜の夜はカレは彼女の部屋へ行くのだ。

 

「今週は日曜まで大丈夫だよ、法事の予定にしてたから」

 

「えぇっ!ホンマにぃっ!わーぃヤッターッ!!」

 

ののは笑顔で猛烈に喜んだ、確かによろこびではあったけど、

ま、まぁ複雑だょね。

 

彼女には法事で実家に帰る週だから行けないって言ってんでしょーょ、

だからののと日曜まで居れるんでしょーょ、

んでまぁ、2泊もするし予定も未定だったし、

ホテルじゃなくて、自宅へってことなんでしょーょ。

 

 

悪友Bちゃんに言わせりゃ、

 

「のの、すげーじゃん、

法事にも彼女にも勝ってんじゃん」

 

そんな感じは微塵もしなかったけれど、こうしてまたカレと夜を過ごせるのは猛烈にうれしいのが本音だった。

 

 

ま、日曜は別の男性とご飯の予定入れてたから、カレがシャワー浴びてる間に慌ててドタキャン・メールを入れたんだけどね。

 

「今日、電車でちょっと倒れちゃって、明日は用心して早めにオーサカに帰っちゃうことにしました。」

 

全部がウソではなぃ。

 

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