2017年02月13日

敗戦から3

テーマ:アィホンから
「お風呂先入りなょ」
「いゃいゃ、君先入っていいから」

そんな押し問答を3度は繰り返したろぅか、ののはもう言うしかなかった、

「うち今日湯船入られへんねん。血まみれにしちゃうから、ごめんな。」


彼は一瞬言葉に詰まったようにも見えたが、すぐに「んぁっ、そか、そかそか。ほなオレ先入るわ」
と、すんなりさらりとバスルームに消えていった。

ののは、そのやり取りの間どうしていいかわからず、ベッド脇で自分の荷物を片付けたりしていた。


バスルームからお湯の音が聞こえる、
シャワーの音、体を洗うよぅな音。


「申し訳ないなぁ」と思ぅがこればかりは仕方なぃ、ののはやっぱり服のまま、ベッドに突っ伏してだらりと彼がバスルームから出てくるのを待った。


部屋には今時の液晶テレビが備え付けられていたが、彼はテレビを好まない、無音の部屋では居心地悪くなったののは、スマホでYouTubeの再生リストをポチッと押した。


リスト「矢野顕子200本」


しばらく経って彼がバスルームから出て来た、
ののはどう答えていいのかわからず、ベッドに突っ伏したまま、枕元で矢野顕子ののは可愛らしい歌声が流れていた。


彼はののが寝ているベッドに腰をかけてくれた。
ベッドがゆらんと揺れて、ののは彼の湯上がりの温かい体に触れた。

彼は黙ったまま、ののの肩や背中をコリコリとマッサージし始めた。

「ぬおーー!きもちいいっ!」

と心で叫ぶ。

彼はセーリの私をいたわってくれたのだろぅか。
湯上がりの綺麗な彼の手が、汗臭いののの肩や背中を少しずつほぐしてくれる。


ひと通り、全身をヘルシーに揉みほぐしていただいた頃、ののはむっくりと起き上がって、彼の背中にひたっとくっついて言った、

「ごめんな、セーリで」

彼がなんと答えたかは覚えていなぃけど、
振り返った彼とののはキスをした。


優しい、ふんわりとしたキスを何度も繰り返した、
ののは「会いたかったよぅ」と何度か言ったが彼は何も答えなかった。

彼のキスが、ののの首元や胸に移りかけたところで、ののは「うちも、シャワーしてくるっ」そう言って、バスルームに向かった。


彼は「うん、そうしな」と優しく微笑んだ。

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