つないでほしい | 優さ暮れ

つないでほしい

ひとり。
いつものように、ひとりっきり。

生きるためには外に出なきゃいけない。
だそうで、もぐっていた机の下から重い重い身体と気持ち引きずって、
外に出たら、
見事ずたずたに切り刻まれたってわけだ。
や れ や れ だ ぜ 。

ありがとう。
わざわざ放っておいてくれてるんだろうね。
それは、優しさでもあるし、
残酷さでもあって。
だからどうってわけでもない。
ただ自分の感情が面倒くさいだけだ。
そっとしておいてくれるのが、
イコール、存在を無視されているそういうふうに、
捉える自分の感情という面倒くささ。

どんな本を探してもどんな音楽を探しても、
今の自分に似つかわしい言葉が見当たらない。
いまそばにいてくれる人がいればいいのに。

傷つけたいわけでもないのに人を傷つけ、
傷つけようとはしていないだろうものに傷つき、
傷を癒やすために、
頭の中に次から次と言葉が浮かんできて、
そして、そのどれも自分を救うことがない。
ざわつくだけざわついて、
身体も気持ちも休ませてくれない。

誰かにわかってもらいたいとか、
恋とか愛とか友情とかホンノウとか、
そんなのとっくに無くっても、
「おやすみなさい」って言ってくれる人と、
手をつないで歩きたい。
言葉だけじゃ足りないって思っちゃうのは、
この手とその手をつなぐ意味を残しているからだって、
あの人がそう歌ってたもんね。