紀子の食卓

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紀子の食卓 プレミアム・エディション
¥4,042
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いやいや、怖い映画でした。


なんというかー

吉高由里子はマックスで存在感あり!ただセリフが聞こえづらいのが難点だなー。


前半は妙に長いなーとか思ったけど、俳優陣の熱演と、ナレーションで訥々と語られる言葉についつい入り込んで後半は引き込まれた。

グロいシーンも残酷すぎるシーン(54人のホーム飛び降りは私にとってはマジで怖かった)

もあるのでR15はうなずけます。


ただ、すごいなーこれ。

考えるけど(考えさせられるけど)、共感とかそういうものを得るには歳をとりすぎた(自分が)

役割こそ演じれども、入れ替え不能の家族というものをもう見つけたと思っているので。


キャストと題名だけでは想像もつかない問題作でしたね。いい意味で

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ばかもの

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ばかもの/絲山 秋子
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恩田さん、角田さん、栗田さん、そして絲山さん、と楽しみな作家さんの本が

目白押しで楽しい週間でしたよ(笑


こちらも、彼女らしい一冊です。

前作の「ラジ&ピース」が軽い感じだったのですが、こちらは重いです。いいですねぇ。


彼女の恋愛小説好きだなぁ。



特にこれは、どんぞこだった二人がこれからどんどん幸せになっていくぞ

って思える最後だったところが良かったかな。

失ったものは大きすぎるけど、また始めることはいつでもできるんだ。って


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蟋蟀

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蟋蟀/栗田 有起
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実は(?)大好きな栗田有起さん

多分全部読んでます。Amazonで知ったのだけれど3作連続で芥川候補になっていたのですね。


すごく独特でその世界のかわいい感じと不思議な感じと、淡々とした今っぽいところが

ごちゃまぜになって栗田ワールドになっていると思う。

そこが好き。


なのでちょっと久々の新刊楽しみにしてました。


短編集のせいなのか?ちょっとだけ失速?

彼女は長編または中編くらいの長さがあったほうがより好きかもしれません。


すべてどこかに生き物をからめたお話になってはいるのですが

彼女色は薄目です(笑

というか、こういう短編だったら他の人ので読んだことがあるんでは?と

思ってしまったのが残念。


ただ、もうちょっと読みたいな~って思えるところで終わり。が

短編だと思うので、彼女はそれを忠実にやってくれていて

そのキリのよさ(?)や、終わりの唐突さなんかがとてもいいと思いました。


次作も楽しみにして読もうと思います

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重力ピエロ

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重力ピエロ/伊坂 幸太郎
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何を今更という感じですが、なぜか読み忘れていました


これは、伊坂さんらしい小説ですね。入門編?みたいな

劇的な何かとか、まさに泣かせる(重松さんのような。キライじゃないけど)

文章ではないので、ちょっとホロっとさせたあとに、その照れ隠しのように

別な方向に話を持っていく、というか。

なので大きな大げさな感動はないのだけれど、実はとても温かみのある家族愛の

小説であります。


そこにミステリーを組み合わせてあるので、なんというかどっちつかずな

中途半端な雰囲気もあるのだけれど。

ジョーダンバットのくだりなども含め、現実的ではない青春物っぽいところがあるのも

らしいところ。

遺伝子。ガンジーうんぬんの軽快な会話が多く挿入されているのも、

すごく伊坂さんらしいです。

ただいつもみたいに、偏屈で自己中で屁理屈ばかりの人物が登場してこないのですねー

そこが意外かな?



重い話ほど、軽く言え。ってこと

それをそのまま書いたのではないのかな?


まさかほんとに殺人を犯してしまうとは、私は実は読んでいて思っていなかったのだけれど

その辺も、なんつーかサラっと。ね。



伊坂さんは人気作家だと思われますが、やはり結構はっきり好き嫌いが別れる人

でもあると思われます。(私も実は森見さんはどうにも苦手です)

私は好きですね。



蛇いちご

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蛇イチゴ
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前々から見ようとおもっていて(そればっか)ようやく借りてきました

「蛇イチゴ」

「ゆれる」の西川監督の初監督作品。

宮迫さんが主演で、つみきみほさんっていうんでどうなのかなぁ~と思っていた

けれど、この二人がとてもそれぞれの性質をうまく演じていていいのです


こちらも兄弟・兄妹の関係がテーマなんですよね。

ただ地味に家族の崩壊を描いていくのだけれど、飽きさせないようにテンポがいいし

一人ひとりを丁寧に描いてるなーと。

最近の邦画にありがちなダラーっと感がないのが素晴らしい。


「ゆれる」のときには見終わったあとに考えさせるというかスキっとしない感じ

だったのだけれど「蛇イチゴ」はほんとラストがいいですね。

急にそこで全部が活きて来る様な?すごく印象的でいいラストでした。


どちらにしても、最近の邦画のゆるい感がないのに、ちゃんと「邦画」なところが素晴らしい

そして監督脚本のほんとのオリジナルであることも素晴らしいと思います

「ゆれる」は、巷で騒ぎすぎていたのでまだ様子見でしたが、「蛇イチゴ」も

見て、やっぱりすごいな、と実感しました。

三月の招待状

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三月の招待状/角田光代
¥1,470
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角田さんの新作ということで、しかも「離婚式」というのを聞いていたので

楽しみにしていた本でした


でも、結果は肩透かしという感じも。


登場人物たちがまさに自分と同じ世代なので、その空気感とかわかるがゆえに、

すごく身近な話だけれど、その先に感じることはあまりない。

という気分になりました。

今、自分はこの時期をもう通過したよ、という気分



何故かわからないけれど、読んでる間中お酒が飲みたくて、とりあえずビール出してきて

飲みながら読みました(笑。



学校を卒業しても、バブルもはじけて就職だって楽じゃなかったし、社会に出て妥協や苦労を

それぞれ経験しての今。34歳という年齢はもう若くはないけれど、立派な大人といえる

ほどにちゃんとできない何か。

タメなゆえにあるライバル心や嫉妬心。そして共感。



ずっと「なんだかなー」って思っていた重春が、誕生日だからちょっと豪勢に行こう、オレ金あるよ

って言うところや、結婚式当日の様子、セレクトする音楽などが冒頭の「離婚式」との

対比でぐっと若者の気配を感じられて

同じ世代ばかりの話の中にちょっと新しい風が入ったような、そこがなんかよかった。かな。




切羽へ

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切羽へ/井上 荒野
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受賞作ということもあり結構前に読んでいたのだけれど、なんと書くか?迷って

やめてしまっていた。

好きな感じではあるとは思うものの、それ以上に何か、は書けなかったというか。。



が、ちょっと時間が経って感じることは、しっかり自分の中に印象を残しているということ

島での夫婦のなんでもない幸せな日常と、一人の教師が来たことによる一連の出来事。

そこに好きになった、愛してる、会いたいだのそんな言葉はなくて、ただ優しい夫を持つ身と

してここまで、という切羽へ、淡々と日常を過ごす中での心の動きが、やっぱりいいな。と



その前に「夜を着る」も読んでいて、こちらはなかなか良かったのです




他の作品にも興味があるので随時読んでいきたいと思います

償い

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償い (幻冬舎文庫)/矢口 敦子
¥680
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図書館で人気のようなので、便乗して予約してみました

分厚いわりにはサクっと読み終えることができました。


最近この手の本ばっかり読んでいる気がする

気づかないうちに手にとっているものが似たような傾向ということは

よくあるのだけれど

いちいち読むくせに、ちょっと辟易な自分(苦笑


ただ犯人にいたっては、私はどうせこの子なんでしょーと思いすぎていたので

そっかー違うのかぁ、とは思いました。

まぁそのほうがよかったし、そのほうが物語りとしても面白かったです。


長いのに、なんだかんだでその日に読み終えたのはそれだけ

飽きさせないものがあるのだと思います。



今、待機中の本は読みなれた好きな作家さんが2冊ほどあるので

この手の傾向とはまた少し離れられそうですが、ミステリー?物も

これからもついつい読んでしまうでしょうね。

きのうの世界

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きのうの世界/恩田 陸
¥1,785
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色々読んでいるはずなのに、なかなかUPできません。

書く気持ちになるようなものを読んでいないのか?すぐに忘れてしまうのか?

思い出したらまた書こう。



今回は楽しみにしていました

恩田さんの作品は好きですが、たまに大きくはずれることがあって

(私の好みでないだけだろうが)、今回はどうかなぁ~と思って

借りてきてみたのですが、正解でした


この不思議な感じが恩田さんならではでもあり、私の好きな雰囲気です



とりあえず謎が謎を呼び、なかなか解明にはいたらず

いろんな人が色々な視点と関心でもって、一つの殺人事件に

関っていくので、まわりばかりを責めていてなかなか核の部分に行き当たらない

のもじれったくも面白い。想像力をかきたてられるようだ。


で。結局解明してみると、なんともまぁ。

私の期待していたようなおどろおどろしいものではなく(笑

恩田さんらしく。一人の殺人鬼すらいなかったという。

かといってそれが、落胆してしまうようなものではなかったけれどね。


とにかく私はこういう小説が好きなのでついつい引き込まれてしまいましたね。

恩田さんも長編のほうが好きですね。

また次作は、まったく違った作品を出してくるのでしょうね、きっと

楽しみです

ファーゴ

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ファーゴ (ベストヒット・セレクション)
¥1,340
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これまた今更ですが、見て見ました


うーん。実話なのですもんね

実話といって考えていたよりも簡単にバンバン人が殺されていきます

日本とは違う銃社会ゆえなんでしょうけど

一つの歯車の狂いでここまで悲惨なことになってしまうとは。

でも、それが驚きってことではなく。そんな計画は破綻するに決まってるって

私も思いましたけど。


女警察署長のマージが独特ですね

夫のノームとの関係はとても理想的で素敵なのですが、悲惨な現場を見ながらも

肉を食い淡々と処理していくその精神力といいましょうか。昔の彼?みたいな人に

会ったりもして。

簡単に殺される人々と、もうすぐ生まれる赤ちゃん。

未来は素敵なことばかりではない、と思うんだけど。


普通に(?)幸せに生きている人には「理解できないわ」と思われる事件でも

最初の取っ掛かりは、ここまでの殺戮を予期していたものではなかった

その、人生の先のわからなさ、みたいなものをショッキングなものでなく

淡々と、ユーモアを交えて描いていて、そこが面白い。


ただ賞をとるほどなのか?(主演女優賞はわかるけど)ってとこはよくわかんないかなー