暗いところで待ち合わせ

テーマ:
乙一
暗いところで待ち合わせ

結構前に読んだ本です

乙一さんにはまっていて色んなものを読んでいたときに

読みました。


最初はえー?こんな設定ってあり?

みたいに感じたし、盲目の女性の家で暮らすなんて、なんか。。と

感じたりもしたけど

ほんとに少しずつお互いがお互いの存在を許し。

相手に深入りしないように、でも拒否しすぎないように、と

近づきあっていく過程がいい。

主人公二人の孤独な境遇。


本の内容的に、そこだけが主題なのかと思って読んでいたけれど

乙一さんらしく、サスペンス要素もからんできて

真犯人はだれなのか?というところでも興味をひく


優しくてせつない気持ちにもなる

そして勇気も出る!

とても、読める本ですね。

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優しい音楽

テーマ:
瀬尾 まいこ
優しい音楽


大大大好きな瀬尾さんの新作!!!

予約待ちをずーっと待ってようやく読みました


三作の短編がはいってる。

短い分、いつもほどのじんわりあったか心。は少ない気がしたけど(笑)


私は表題作がよかったなぁ~。


相変わらず真面目で優しい心根を持った人たち


最初のとっかかりなんかどうだっていいんだ、たとえば最初は不純な動機でも

恋愛感情なんかなくても。恋愛は、はじめが問題ではない

一緒にいて心地よいこと。

お互いを大事に思うこと。

そうしているうちに、その人は誰かの代わりでもなくなる。

誰かに似てるとも思わなくなる

その人だから好きなんだ。


短編なので、とても短い間に終わってしまう話だったけど

最後の演奏で、最後のおやすみの挨拶で、これからいい方向に

どんどん進んでいくだろう、二人の未来が見えた。


主人公の、ショックだったり悲しかったりするけど、彼女やその家族が

喜んでくれると嬉しいから。という気の持ち方はとても素敵で

そんな風に自分も思えたら、そんな風に彼の家族のことを思えたら

きっと、幸せになるだろう。と思えた。

人の幸せを思う気持ち。それを優先することができる人の周りには

幸せがよってくるのだろう

私もそんな人になれるように、少しずつ努力していきたいな

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コックサッカーブルース

テーマ:
村上 龍
コックサッカーブルース

久しぶりにこの本を読み返してみた

これはとても懐かしい思い出深い本だ。


龍さんにはまってどうしようもなく好きだったコロの本。


それからずーーっと読んでなくて、でも捨てられなかったし

図書館で借りた本も品切れで、ちょうどイイ!と思って読み返してみる


とても刺激的な内容でグイグイ引き込まれた。という印象が

強かったけど、改めて読み返してみると、いろいろ思うこともある(笑)


エロ雑誌の編集社をやってる主人公

家に帰ると知らない女が部屋にいる。

流しに洗面器をおいてほうれん草がつけてある。

頭が足りないのか?謎のまま女はいなくなる。

その直後から自分の周りでおかしなことが起こり始め。

「ドラゴンツリーフェスティバル」隠密なSMパーティーで

女の子が電気のこぎりで切り刻まれた!?。。。。

なぞがなぞよぶじゃないけど(笑)

出てくる人出てくる人おかしくて、癖があって一筋縄じゃいかなくて

ドラゴンツリーって?主人公はどうなるの???と、

グイグイと読ませる。


でもなんか。。。後半戦、というか結論は辻褄あわせっぽい気がして・・?

話がリアルからファンタジーになっちまったような

過激なSM描写も、自分が刺激になれたのか(笑)

そんなに興奮しなかったし。目新しい気がしない。


でも、私がこの本を読んだ当初

こんなに先が知りたくて、先が想像できない本はなかった。


なので、今でも大好き


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無間地獄

テーマ:
新堂 冬樹
無間地獄

ほんと何気なく、図書館であと一冊かりたいな

何がいいかなぁ~と思って借りた本。


なかなか面白くて、はまってしまった

元来こういうのがすきだからかもしれない(笑)

表紙だけ見ると、ホラー小説のように見えるけど実際はそうじゃ

ありませんでした。

図書館で借りる本って、帯がないから何の知識もなく借りると

全然違う本っていうのありますよね。


読んでて一番思ったのは、この主人公の不幸な境遇といい

どこにも逃げようもないどんづまりの状況や追い込まれ方に

馳星周さんを思い出さずにはいられなかった

馳さんの作品が以前かなり好きだったのもあって、私的には

好みだったのだ。


主人公の悲しすぎる過去

そして闇金に追い込まれ金のために裏切りを続けていく男たち。


そして同性愛者。


読み出したらとまらない。

たいして長編じゃないかと思ったけれど、なかなか量もあった

そこもよかったですね。


面白かったです

新道さんは、以前に「吐きたいほど愛してる 」でうーん??と

思ったけど、なかなかいいかも

デブで不潔で油ぎっしゅな描写はここでも健在でした(笑)

あおい

テーマ:
西 加奈子
あおい

超期待の作家さん。

期待どおり、作ったわけじゃない若さっていうか、ほんとの若さが

そういうのがにじみ出てた

若さっていっても、なーんていうのかな?

あの「蛇にピアス」の金原ひとみさんみたいなのじゃなくて。

自分が好感をもつ若い人(笑)

高校生とかギャルとかじゃなくて(笑)

オシャレで、ユーモラスで、感性豊か、そしてどっかクール。

登場人物の生活や、言動にそのまんまでてる気がした


二つの物語がはいっていて、どちらも気取らない関西弁。

そこがまた癒されるし、笑えたり。


私は二編目の「サムのこと」がよかったなぁ~

すっごいウケる!!!

でもジンときたり

人が亡くなったときって、勿論悲しいけど、実際こんな風だよな。とリアルに感じられた。


「あおい」は再生がテーマなのかな

これまた笑えない話だったりもするのに、笑っちゃう。


登場人物が、静かに面白い人ばっかり。


すごくイイ人とか、すごくできた人間なんていなくて、あぁーあ

と思いつつ、人にやなことしちゃったり。情けなかったり、みじめだったり。


悲しい過去や記憶があって、傷を癒したいけど

でもそれだけのために生きてるわけじゃない。

それだけ考えてたら生活できないし。


結果オーライでよかった。

自分のせいです。って言って逃げてばっかのさっちゃんが

カザマ君だけには、あんたのせいだ。と思えた


とてもよかった。


「さくら」が楽しみ。

買おうかな。




流星ワゴン

テーマ:
重松 清
流星ワゴン

ずっと読もうと思っていたのに、借りずじまいだった本


SF?ともいえる、ちょっとありえない設定ではあります

バックトゥーザフューチャーみたいな話なんだけどそこまで

エンターテイメントしてない(笑)みたいな


それを補うに値する、主人公カズ、同朋(であり親父である)チュウさんとの

やり取り(後半)が泣けた。


人生にやり直しは聞くのか

逆に言えば、過去の大事な時期に戻ってのやり直しは

神様だけの領域。

でも、過去は変えられなくても、これからを変えていくことはできる。

最低サイアクの現状。

相手を許すことができれば、立ち向かえるのかもしれない。


主人公の家族の再生の部分より、亡くなる前の父親との

部分に泣けた。

三組の父と息子。全部よかった


いい作品です。