8月7日~10日 韓国に旅行しました。現職の教員を含め総勢27人の旅となりました。
8月7日
今回の旅は「光州民主化運動の地を訪ね、人々の平和への想いを知り、光州5.18を直接学ぶこと」が目的です。
7日は、ほぼ移動になりました。仁川空港からバスで龍山駅へ、韓国の新幹線KTXで光州に着いたのは、午後4時を過ぎていました。
夕食会場は、無等山国立公園の入り口あたりにあるサムギョプサルのお店でした。
野火烈士事業会の理事長をはじめ何人かの理事の方も来てくださり、食事と有意義なお話をお聴きすることもできました。
光州5.18に係る案内と通訳を務めていただいたのは、光州全南文化研究所の金 容哲先生です。
8月8日
マンウォルトン(望月洞)墓地を訪れました。5.18民主化運動当時に命を落とした人たちが埋葬された場所で、共同墓地になっています。5月27日に道庁が陥落した時に犠牲となった遺体は、清掃車に乗せられてここに埋められました。
1997年に墓地聖域化事業により新しい墓地が完成すると、ここに埋められていた人たちは、新しい墓地に移葬されました。この旧墓地は当時の惨状を凄絶に残している場所で、原形を復元し、外見はそのまま残されています。入り口の道に、全斗煥大統領と刻まれた石が埋められていて、嫌いな人は踏んで行ってください、と金先生は言われます。みんな踏んで行きました。
行方不明者の写真も掲げられていました。
その後は、新墓地・国立墓地に…。
光州民主化運動についてのDVDを観ました。光州民主化運動のあらまし(5月18日~27日の10日間の状況)がよくわかりました。
私たちは、黙とう、献花を行い、お参りをした後に、ユン サンウォンのお墓(霊魂結婚式が行われたパク キスンも同じお墓に入っている)前で、前日に教えてもらった「あなたのための行進曲」を合唱しました。それから、写真がないこどものお墓等など説明を受けました。
望月洞墓地と違って、高さ40mの追慕塔と墓石群、巨大なモニュメントなどがあり、広大な敷地に多くの5.18に関わる施設があります。5.18民主化運動に対する再評価業が行われ、2002年に「国立5.18墓地」となり、自由と民主そして正義を渇望する世界の人々の胸に民主化の聖地として深く根付いているそうです。また、二度と不義と独裁が根を降ろすことのないようにするという、尊厳な歴史教育の場として活用されています。
記帳簿には、団長だけ書くようにと言われたので、名前と団体名、メッセージ「あなたたちの思い、決意、行動を 私たちは忘れない!! 平和と民主主義のために」と記しました。
「あなたのための行進曲」
愛も名誉も 名も残さずに
命をかけようと 誓いは燃える
同士は倒れて 旗のみなびく
やがて来る日まで 揺れることなく
時は行くとも 山河に響け
我らの叫び 尽きない歓声
立ち上がれともよ かばねを超えて
いざ前に進まん かばねを超えて