日本原子力発電株式会社(略称は原電)は、東海第二原発の再稼働を、原子力規制委員会に申請しています。茨城県東海村の「東海第二原発」は、東京から100キロほどしか離れていない首都圏にある唯一の原発です。
今年の11月27日までに、原子力規制委員会からの「稼働延長許可」が出ないと、廃炉になる40年も経った老朽原発です。しかも、7年前の東日本大震災で大地震と津波の直撃をうけ、危ういところで過酷事故に至らなかった原発です。大地震のわずか一週間ほど前に完成した防潮堤のお陰で、電源喪失を免れ、首都圏の住民が命拾いしたのです。
東海村には、他にもいくつもの核施設があり、中でも恐ろしいのが核燃料再処理工場です。六ヶ所村に建設中の核燃料再処理工場は、23回目の計画変更を行って稼働を3年後に延長しましたが、1日に原発1年分の放射能を放出するという恐ろしい施設です。東海村の核燃料再処理工場は、すでに稼働していませんが、切り刻まれた使用済み核燃料や高レベル核廃棄物が多量にプールの中に溜まっているのです。
どこへも持っていくことができずに、放置されていますが、冷やし続けなけれ核爆発・メルトダウンを起こすことは、原発事故と同じです。
原電は、当然のことに、『原発』しかもっていません。福井県の敦賀原発が、活断層の疑いで動かせないことが明らかになっていますので、無理にでも東海第二原発を再稼働させようと目論んでいます。しかし、日本の国の将来を考えるなら、止めるべきです。東海第二を動かしての東京オリンピックなどあり得ないでしょう。



3・11に東京電力本店への抗議行動に続いて、神田にある原電本社(休みだったのでガードマンしかいませんでしたが、隠れて見ていたかも知れません。)前で、抗議行動を行いました。茨城県で東海第二原発の廃炉を求め活動している団体が主催、再稼働阻止全国ネットワークの共催でした。構成団体の「反原発自治体議員・市民連盟」から結柴さん(杉並区議)が、司会を担当しての抗議行動でした。
茨城県の団体からの発言が多かったのですが、はるばる九州の鹿児島から、川内原発再稼働反対の松本さんが3・11のために駆けつけて、挨拶をされました。桜島と新燃岳の両方の火山から、火山灰が降ってくるそうです。川内原発は、また定期点検に入ります。九州電力は、佐賀県の玄海原発の再稼働を23日と決めているようですが、九州では、川内原発と玄海原発の両方の再稼働を止める活動が続いています。