14日(水)、午後5時3分に、関西電力は、大飯原発3号機の制御棒を抜いて、再稼働の体制に入った。
昨日13日(火)には、大飯原発現地での再稼働反対!集会、そして、今日は大飯原発ゲート前での抗議集会が行われていた。それに呼応して、東京では、関西電力東京支社に、抗議書の提出と抗議行動を行いました。反原発自治体議員・市民連盟では、以下の抗議書を提出しました。2月の抗議行動では、質問書を出したのですが、関西電力からの返事は帰ってきません。こちらから、本社の原子力公報センターへ電話をして話を聞くというシステムです。まともな返事はありませんが、今度、電話してみます。



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2018年3月14日

関西電力株式会社
社長    岩根茂樹   様

反原発自治体議員・市民連盟
共同代表
佐藤英行   野口英一郎   福士敬子  武笠紀子

大飯原発の再稼働に抗議する。
大飯原発・高浜原発を直ちに停止し、全ての原発を廃炉にすることを要求する。

  貴社・関西電力は、原発が立地する自治体(福井県および市町村)に使用済み核燃料と核廃棄物を、県外に持ち出すことを約束している。しかし、六ヶ所村に使用済み核燃料を運び込むことができなくなっており、その他の核廃棄物の処分場も見通しが無い。それにも関わらず、無謀にも高浜原発を再稼働させ、今度は大飯原発を再稼働させる。
県外への持ち出しを求めている 福井県知事および高浜町長・大飯町長は、再稼働で核廃棄物および使用済み核燃料が増えることを知りながら再稼働に同意した。一方、関西電力は、これまでのものも再稼働で増えるものも、県外へ持ち出す目処が立たないのに「県外持ち出し」という約束の下で、高浜原発を再稼働し、大飯原発を再稼働させようとしている。これは、高浜原発・大飯原発周辺自治体住民および福井県民に対する詐欺にひとしい行為である。
  しかも、若狭湾には、関西電力の高浜4機・大飯4機・美浜3機、原電の敦賀2機、原研のもんじゅとふげんの合わせて15機の原発が存在しており、稼働していなくても核燃料・核廃棄物が多量に貯蔵されている。大地震・大津波が来れば同時多発の原発事故が起きる可能性がある。しかし、原発周辺自治体住民への原発多重事故の可能性についての説明も、多重原発事故に対する住民避難計画も全く無い。
  福島第一原発過酷事故の経験から、放射能汚染により住民の命と健康が脅かされること、住民の普通の暮らしを破壊することは、賠償・補償では済ませられないものであることが明らかになっている。貴社・関西電力は、今こそ、原発を稼働させる恐ろしさに気がついてほしい。そして、原発多重過酷事故が起きる前に、全ての原発の事故なき廃炉を始めることを要求する。