「あの教室」

 

(飛鳥)あれから初めて来たね
(堀)何年ぶりにチャイム聞いただろう
(飛鳥)懐かしい校庭は
(堀)思ってたよりも狭く思えた
(飛鳥)自転車
(堀)二人乗り
(二人)ぐるぐる走りながら
 
(二人)好きだった人の名を
今になって言い合った
本当は知ってたよと
大声で叫んでいた
あの教室を見上げて
 
(堀)地元の商店街で
(飛鳥)バッタリ出会って通学路たどった
(堀)あの頃は毎日が
(飛鳥)楽しいなんて気づかなかった
(堀)ペダルを
(飛鳥)漕ぎながら
(二人)時間を巻き戻した
 
(二人)お互いに好きだった
過ぎた日々が切ないね
胸の奥しまいこんだ
ときめきを思い出した
あの教室でまぶしい
 
(飛鳥)もしもなんて考えて
(堀)甘酸っぱい風が吹く
(飛鳥)自転車の二人乗りを
(堀)少しだけキュンとしてる
 
(二人)好きだった人の名を
今になって言い合った
三階の校舎の端
ガラス窓が反射する
あの教室を
もう帰れない
キラキラ