Art and The City

アートホリック(中毒)なcatnoelのつれづれ日記


テーマ:

ザ・ベスト・オブ・山種コレクション(後期):戦前から戦後へ@山種美術館(~2/5


Art and The City

前期展示も素晴らしかったザ・ベスト・オブ山種コレクションですが、新年から後期展示が始まっています。

いつもお世話になっている「弐代目・青い日記帳」のTakさんが企画して下さり、山崎館長のギャラリートークを拝聴して参りました。
http://bluediary2.jugem.jp/



山種美術館へはここ数年わりと足繁く通わせて頂いているので、今回の展示作品も殆ど過去に見たことがありましたが、館長ご自身から作品にまつわる作家のエピソードを聞きながら見るのは全く新鮮で幸せな気持ちになることができました。 以下、心に留まったものを備忘録で。




小林古径「静物」

唯一の古径の油彩画。岸田劉生の影響が感じられる。泉屋で見た「人形」を思い出す。




佐伯祐三「レストラン(オ・レヴエイユ・マタン)」

佐伯は屋外で作品制作していたので、パリのチリやゴミが絵の中に塗り込められている、というお話が楽しかった。良き時代のパリの空気を閉じ込めた作品なのだな。




川合玉堂「早乙女」

山種美は玉堂コレクションも70点と充実。この作品は館長がお好きな絵だそう。早乙女たちの表情がかわいらしい。




奥村土牛「鳴門」「醍醐」

土牛コレクションは135点を有する。土牛は38歳でようやく院展に入選と遅咲きの画家だった。「鳴門」は上部に薄い金箔が使われているが画像ではこの味わいが出ない。本物を見てもらうしかない作品。

「醍醐」83歳の作品。淡いピンクは珍しい絵の具を用いている。今では余り使われなくなった調合だそうが、現在の日本画家が用いるピンクではこの色は出せないだろうとのこと。この絵は大好きでいつもこのピンク色に魅せられている。そして花びら餅を連想して食べたくなる(笑)




速水御舟「翠苔緑芝」

紫陽花が肉厚で盛り上がったように描かれているが、この絵の具に何を混ぜたのかは今でも不明。黒猫と白ウサギたちは何度見てもかわいい。




落合朗風 「エバ」

日本版「蛇遣いの女」といった感じだが日本画では普段あまり使われないオレンジ色が緑に映える。「翠苔緑芝」と並んだ様は迫力だった。




東山魁夷「満ち来る潮」

山種コレクションで一番大きな作品であり、これが展示できる幅を意識して展示フロアが作られた。皇居の新宮殿に描かれた魁夷の「朝明けの潮」に感動した創設者(現館長のお祖父様)が、一般人も見ることができるように美術館用にもう一度描いてくれるように画伯に依頼したとのこと。キリ金技法が使われ、銀色部分はプラチナを用いているので黒ずまない。岩の黒い部分は焼いた絵の具を用いている。展示する際は必ずフットライトを用いるのも画伯の指示。




東山魁夷「秋彩」「年暮る」

失われゆく京都の情景を描き残しておかねばという思いで描かれた作品。「年暮る」は京都ホテルの窓から眺めた景色。深く染み入る青。




福田平八郎「牡丹」

裏彩色を用いてもやがかかったような空気感を出すことに成功。大量の牡丹が描かれているが圧迫感がなく包み込まれるような雰囲気がとても素敵。

「筍」切手になっている作品。今年、山種美では福田平八郎展が企画されていると伺ったので楽しみ!




横山操「越路十景のうち 蒲原落雁」

館長のお話で、戦後の日本画は余白がないというのは目鱗だった。

日本の風景の素晴らしさを認識させる作品。




杉山寧「曜」

白い鶴2羽の力強い飛翔。デッサン力が素晴らしい。




加山又造「満月光」

浅間山のダイナミックさと手前の草花の繊細さの対照が印象的。草花の描き方は松井冬子に通じていくような感じもする。




速水御舟「炎舞」

第二展示室は御舟ルームとなっている。ご本尊は当然ながら「炎舞」。

この炎を描くために御舟は3か月毎晩たき火をしたという。TVでも分析していたが相当の動体視力がないとこれだけの炎を描くのは難しいそう。といっても単なる写実ではなく、古来の絵巻や仏画に描かれた火焔の描き方とミックスして至上の幻想世界を作り出した。

私自身の体験では、一昨年、退院後にこちらで「炎舞」を拝見した際は全身が鼓舞される気がした。あの感覚は多分一生忘れないと思う。




山崎館長や学芸員の方にもご挨拶ができ、新年アート始めとしてはこの上ないスタートとなりました。Takさんには本当に感謝です。

展示を拝見した後はブロガー仲間の姉さま方と二次会。こちらも大変楽しうございましたww







AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

catnoelさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。