Art and The City

アートホリック(中毒)なcatnoelのつれづれ日記


テーマ:

杉本文楽・杉本博司トークショー覚書


Art and The City

地震で当初予定されていた3月の公演がキャンセルとなった杉本文楽「曽根崎心中」。チケットの払い戻し金は震災募金に寄付しました...
上演を望む声が非常に高かったようで、この度限定特別公演が実現。チケット料金が倍近くなったことで躊躇したものの、見たい気持ちは抑えられず足を運んできました。結論、やはり見てよかった!今回が初KAAT(神奈川芸術劇場)でもありましたが、劇場自体も素晴らしかったです。
明日も公演があるのでまだ感想は書きませんが、プレ感想として今更ながらではありますが、去年11月に青山ブックセンターで行われた杉本氏のトークショー(進行:橋本麻里氏)のメモ書きをまとめておきます。あくまで私のメモ書きに基づくので間違いがあったらご容赦のほどを。


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文楽との出会い:直接繋がりはないが父が落語好きだった。今まではNYで年に一度見る程度。


発想のスタート:もし、近松が今生きてきたらどういう演出をするかと考えた。古典の復活ほど新しい。


山口晃による公演ポスターについて:鏑木清方のように描ける画家に頼みたかった。山口さんに依頼したのは須田悦弘氏つながり。阿弥陀来迎図(早来迎)の雲を意識。
「曽根崎心中」という作品は、仏教思想の中にエロスを取り入れ、一般庶民に公開したことが当時大事件だった。ポスターでもその点を重点(中心に大きなハートが描かれている)


観音めぐり:第一段の「観音めぐり」は現行の上演では省略されているが、その復活をぜひやりたかった。
大坂三十三か所の観音めぐりは当時爆発的に流行。現在はうち二十四か所が残っている。


人形遣い:江戸期の人形遣いは奇術師も兼ねていた。
観音めぐりの段は一人遣い。胴体は桐竹勘十郎氏の自作。
お初を桐竹勘十郎氏、徳兵衛を吉田蓑助氏(人間国宝)と、国立劇場での通常の配役とは逆(師匠と弟子が入れ替わる)
闇の中に溶けこむ演出なので人間国宝でさえ頭巾をかぶってもらうことにしたが、気持ちよく了解して頂いた。


劇場:舞台の奥行が深い。使い勝手が良さそうと思った。

衣装、装置:衣装にエルメスのスカーフ(アボリジニ柄)を使用。リヨンの工場を見学して職人気質に惚れた。
幕は祇園「斉藤」で制作

参考となった舞台:世田谷パブリックでの「春琴」に感動。


人形の中に見るエロス:生身の人間は完成されていない。その点人形は理想化されている。魂の入っていない人形に魂を入れるのは、浮遊している神がでくの坊に降りてくるイメージ。


今まで表現としてエロスを封印していたので、一気に開花した感じがある。静謐な作風と思われていた作家としての裏切りを観客に与えたい。


文楽以外の話題では、古典では「能」の魅力にとらわれていること、霊性のテンションは平安期がピークと思っていることなどにも触れられていた。

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