2008年10月07日

お城:諏訪の貞松院「一番の宝物」 「秋声」お披露目

テーマ:お城情報

長野日報 2008年9月6日より

 諏訪の歴史文化を再認識するイベント、お諏訪祭り(20-21日、諏訪市高島公園)で音色が披露される一節切(ひとよぎり)「秋声(しゅうせい)」が6日、所蔵する同市諏訪2の貞松院で、お諏訪祭り実行委員会にお披露目された。松平忠輝公ゆかりの銘笛「乃可勢(のかぜ)」を模して江戸中期に作られた縦笛で、貞松院によると、演奏されるのは昭和50年代に行われた忠輝公の法要以来になるという。

 乃可勢は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と天下人の手を渡り、死期を予感した家康が自分の生き形見として、茶阿の方(忠輝の母)を通じて六男の忠輝に与えた。貞松院の「一番の宝物」だ。山田雄道副住職によると、秋声は忠輝の百回忌(天明2年)か百五十回忌(天保3年)に乃可勢を模して作られた10本のうちの1本で、同寺に所蔵されている。

 残り9本はその際に関係者に贈られたとみられるが、所在は分からないという。

 秋声は20日午後6時からの点灯式に続き、ライトアップした高島城の下で、若手尺八奏者の藤原道山さんが演奏する。実行委によると、藤原さんは5月に貞松院で秋声と対面。実際に奏でて「なかなか吹くことのできない代物なので、当日が楽しみ」と感想を話していたという。

 実行委の桜井裕貴会長(28)=諏訪市=は「音色を聴けるめったにない機会。大勢に聴いてもらい、諏訪の文化がすごいことを再認識してもらえれば」と話していた。

 一節切は節が一つしかない縦笛。尺八よりも短く、陣中に携行したという。

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