2009-06-18 05:18:28

クロススタンディングでの足の乗せ方。

テーマ:跳躍の技術
今日は,側面からの動画では分かりづらい〈クロススタンディングの足の乗せ方〉を解説。

>>参考:側面からの動画


まずは,ふつうに〈スタンディング〉でラートに乗ろうとする。
足を下ろすときに,脚をクロスさせて,リング上に乗る。

ここまでは,側面動画からわかります。

その後が問題です。

〈足の乗せ方〉はどうするのか。
ちょっと予想してみてください。

予想
 ア.まっすぐリングと平行に乗せる。
I Love WheelGymnastics !-P1000222.jpg
 イ.リングに対して斜めに乗せる。
I Love WheelGymnastics !-P1000221.jpg




予想してくれましたか?




これについて僕はけっこう悩みました。
──僕の結論は,「イ」。

どちらの乗せ方も試してみたのですが、どうも以下の2つの側面から、イの方が適切な捌きのように思えます。

① 膝を曲げる必要がない。
──足をリングと平行にすると、どうしても膝を曲げることになります。これは、減点対象でしょう。
② 足の回転角度が小さくて済む。
──足がリングと平行な場合、後方のポジションをとるためには、足を180°回転させなくてはなりません。これが120°程度になるだけで、安定感がぐっと増すというわけです。





【ラート】 I Love WheelGymnastics ! 【大好き!】
2008-12-30 16:32:03

クロススタンディングから後方宙返り。

テーマ:跳躍の技術
全日本選手権では,余裕があったら発表しようと思っていましたが,結局発表しなかった技術です。

クロススタンディングでラートに乗ると,後方系の跳躍に接続することができます。

後方系の跳躍へ接続するラートの乗り方というと,これまで,

 ① 座ってから立つ方法
 ② 閉脚後方支持で乗ってから立つ方法
 ③ 片足ずつ移動する方法

の3種類がありました。

しかし僕は,そのいずれもが,跳躍の技術的な減点要素である「ラートの停滞」を必然的に伴うように思えて不満でした。
立ち上がったり,前方で乗ってから向きを変えるのに時間がかかりすぎるのです。

そこで僕は,

「乗る局面から跳ぶ局面までの間を停滞なく捌くことができて後方系の跳躍に接続する乗り方はないものだろうか」

と考えました。

そうして開発した乗り方が,このクロススタンディングです。



この映像は,全日本選手権の〈新技申請〉のために2008年10月に撮影されたものです。
わずかに停滞しているのが見て取れますが,これは練習によってかなり克服できるでしょう。

クロススタンディングからならば,ラートの停滞をかなり抑えることができますので,より高い位置から,上方に跳び上がることができます。
これは滞空時間の増加を意味しますので,より難しい技に,より容易に挑戦できることになるのです。

ただ,ここであえて欠点を示すとすれば,〈クロススタンディングは難しすぎる〉といえるかもしれません。

同じように,難しい技というと〈前方2回宙返り跳び〉は,難しい以上に,恐ろしい,危険だ,補助がいない,割に合わない等々,いろいろな要素があって,日本ではあまり取り組まれていません。

しかし,クロススタンディングは,スタンディングができるなら,もう少し練習すれば良いだけです。
(もちろん,練習で気をつけた方が良いことなどはありますが)

しかも,今やもう,世界選手権の競技規則では〈前方2回宙返り跳び〉は9.80点が満点ですが,〈後方2回宙返り跳び〉は10.00点が満点です。
単純に2回宙返りをすることだけならば,前方よりも後方の方が簡単だ,得意だという人も少なくないはずです。

みなさん,将来に向けて取り組んでみたらいかがでしょうか。
今後は,クロススタンディングの練習方法についても,紹介していくことにいたしましょう。



【ラート】 I Love WheelGymnastics ! 【大好き!】
2008-11-14 21:56:10

跳躍はより大きなラートにのれることを競う競技なのか?

テーマ:跳躍の技術
全てのものは,そのものの重さに関係なく,落下運動の法則に従って落下します。
「全てのものは,同じ加速度で落下する」というわけです。

軽い人も,重い人も,ひとたび同じ高さから落下しはじめれば,同じだけの時間をかけて地面に到達します。

ところで,ラートにおける跳躍は,高難度の技をやろうとすればするほどに,滞空時間を必要とします。
滞空時間を確保するためには,落下運動の法則に支配されているので,より大きなラートにのれたほうが有利,となるわけです。

他方,これは落下し始めてから…運動エネルギー0の状態からの落下のことですから,脚力があって高く跳べるのであれば,落下する距離(高さ)を伸ばすことができます。

さらに,もちろん,運動エネルギー0の地点に到達するまでの時間も長くなるのですから,大きなラートにのれない(のらない)で,難しい技をやろうとするときには,脚力は重要な要素となるわけです。

また,同じ脚力ならば,体重が軽い方が高く身体を跳ばすことができるでしょうから,その意味では,体重も軽い方が良いでしょう。

しかし,そうはいっても,高難度の技をやろうとするときには,大きなラートにのれることが大きなアドバンテージになることは明らかです。
これは,ある程度は技術で習得できることですから,難しい技に挑戦する人は,ぜひとも大きなラートを確保して,それにのる練習に取り組んでもらいたいと思います。


これに加えて,高さを出すためのポイントを1つ。

落下運動の法則に従えば,ラートを蹴って前宙などの技を行うとき,単純にもっとも高く跳ぶためには,全脚力を真上方向に使えばよいことになります。
しかし,静止したラートからこれをやると,身体はラート上に落ちてきますから,大怪我をします。
競技になりません。

そこで,みなさん,かなり前方に跳ぶわけですが,ちょっとまってください。
それって,高さを出すうえでは,もったいなくはないですか…というわけです。

というのは,上手にラートにのれるようになると,ラートごと身体が前方に進んでいる状態から蹴り出すことができます。
このとき,たとえ前方に蹴り出なくても,選手の身体は慣性の法則にしたがって,前に進むのです。

つまり,選手がある程度の速度で動いているラートから真上に跳ぶとき,選手の身体は落下運動の法則と慣性の法則に従って,前方に放物線を描いて落下していきます。
ある程度のスピードで動いているラートから跳ぶ限り,真上方向に蹴り出してもラート上には落下しないのです。

ですから,跳躍でより滞空時間を出したいのならば,技術的には,

① より大きなラートにのること
② ラートの運動を阻害しないようにラートにのって,真上に跳ぶ=最も高い地点に到達できるように飛ぶこと

この2点が,重要な要素となるわけです。

ちなみに,真上に跳ぶというのは,静止状態だったら真上と言うことです。
運動している状態でも,真上に跳び上がったら…つまり,後ろに蹴って真上に跳び上がってしまったら…大変危険です。
あくまで,蹴り出す方向が真上と言うことですから,お間違えの無きよう…。

以上,ここまで書いてきたことは,練習のヒントになるかもしれませんが,この通りにやるかどうかは自己責任でお願いします。
この通りにやったらケガをしたと言われても,責任は負いかねますので,ご注意下さい。
また,跳躍は必ず,優秀な指導者の下,補助をつけて練習して下さい。

補助者のいない状態で失敗すれば,良くて大怪我,ヘタすりゃ死ぬのがラートの跳躍です。



【ラート】 I Love WheelGymnastics ! 【大好き!】

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