2010-06-20 20:52:51
ラート競技会運営における〈審判員の人数〉。
テーマ:ラートインカレ
〈ラート競技会運営における審判員の人数〉についての覚え書き
――インカレ競技規則2010を例にして――
ラート競技会を開催しようと考えるとき,頭を悩ませる大きな問題のひとつに,
〈審判員の人数をどうするか〉
〈必要な審判員の人数を確保するにはどうするか〉
といった,〈審判員の人数〉に関することがあります。
今回の記事では,この〈審判員の人数〉に関する問題について迫ってみたいと思います。
競技会運営において,〈審判員の人数の問題〉は,じつは計算的な問題に過ぎません。
競技規則2010に基づくと,インカレに必要な〈審判員の人数〉は,以下の通りです。
規定演技の部
・直転 3名
・斜転 3名
・跳躍 2名
自由演技の部
・直転 8名
・斜転 8名
・跳躍 8名
● 〈規定演技の部〉について
〈規定演技の部〉については,〈8名×2(男女別競技分)=16名〉確保できれば,審判員全員について〈1人1種目体制〉で試合進行が可能……
つまり,3種目×男女=6種目同時進行が可能になるわけです。
といっても,現実的には,試合会場の都合から,3種目同時進行が限界です。
ですから,8名確保できれば十分です。
ちなみに審判員の配置は,男女種目別で考えると,大変複雑になります。
〈種目別の競技エリア〉が3種目分しか設営できないことを発想の出発点にした方が簡単だと思います。
余談ですが,この〈規定演技の部〉の審判員数が,〈自由演技の部〉に比べ大幅に少ない理由は,
過去,参加人数が増えてきたなかで,男女別競技が開始され,限られた時間で〈規定演技の部〉の試合進行をしなければならなくなった結果,2種目以上の同時進行が必要となりました。
しかしながら,当時のラート関係者の中では,実施要項や競技規則に規定された審判員の資格を有し,かつインカレに出場しない(≒出場資格のない)者というのは,かなり限られていたのです。
そこで,同時進行の必要があるが,〈確保できる審判員の人数〉が限られているという状況が生じ,1種目あたりにあまり審判員を配当できなくなりました。
しかも,演技があらかじめ決まっているという〈規定演技の部〉の性質上,審判員の人数を減らしても採点の質が著しく低下することはないと考えられたのです。
その結果,現在の〈少人数審判による規定演技の部〉ができあがったというわけです。
そういうわけで,これは,審判員不足が問題となった頃の人数配分です。
あくまで個人的な考えですが,今後,審判員の人数が潤沢に確保できるようになってきたら,採点の質の向上を考え,人数を〈自由演技の部〉と同程度にすることも必要になってくると思います。
また,増えつつある参加選手のすべてが予選である〈規定演技の部〉で試合をし,決勝である〈自由演技の部〉に進出できる選手がごく少数であることを考えあわせれば,〈規定演技の部〉の審判が極端に少ない状況というのは,是正していく必要があるようにも思います。
もちろん,〈規定演技の部〉には,「参加することに意義がある」という側面があります。
ですから,〈学生日本一〉を決める〈自由演技の部〉の方が,よりシビアな採点を求められてきた事情があるわけです。
しかし,最近は,特に上位選手にとって〈規定演技の部〉は,〈自由演技の部〉に進出するためのかなりシビアな関門となりつつあります。
そこで,
「〈規定演技の部〉の採点はより厳密になって欲しい」
……と,そう考える選手が増えつつあるのではないかと考えています。
● 〈自由演技の部〉について
さて,余談が長くなってしまいました。
次は,〈自由演技の部〉の〈審判員の人数〉についてです。
前述した競技規則によれば,各種目8人ずつの審判員が必要であり,〈決勝〉という性質上,同時進行しないのですから,
必要最低人数は,8人です。
この場合,8人が3種目とも審判を担当します。
言い換えると,〈1人3種目体制〉です。
逆に,〈1人1種目体制〉だと24人必要です。
ですから,必要な人数は,8~24人。
したがって,8~24人の審判員が確保できれば,どんな人数でも試合をすることが可能です。
あとは,〈運用上の問題〉と言うことになります。
〈運用上の問題〉…というのは,
「何人の審判員が確保できて,その人数であれば,誰に何種目担当してもらうのか」
というものです。
8~24人の審判員について,
各審判員の負担がなるべく均等になるよう2種目担当の人数を多くしようと考えたとき,
担当種目数別に見た審判員数は以下の人数配置になります。

例えば,〈自由演技の部〉を,
12名の審判員で運用するとなると,
・12名すべての審判員が2種目担当
11名の審判員で運用するとなると,
・2名の審判員が3種目担当
・9名の審判員が2種目担当
13名の審判員で運用するとなると,
・11名の審判員が2種目担当
・2名の審判員が1種目担当
となります。
これをふまえて,あとは,
「どれだけ〈資質〉のある審判員が確保できたか」
「各審判員の負担の軽重をどう考えるか」
という質的な問題に進むことになります。
とはいえ,インカレでは,
「審判員は,全日本選手権での審判経験者でなければならない」
という原則が実施要項に定められるのが通例ですから,〈資質〉についてはある程度担保できると考えて差し支えないと思います。
ということで,8名から24名ならば何名でも,試合進行には支障ないわけです。
全審判員に2種目担当してもらうことを考えれば,12名で必要十分となるわけです。
男女別競技を考えれば,単純に,担当する種目数×2回(男女)審判をすることになります。
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――インカレ競技規則2010を例にして――
ラート競技会を開催しようと考えるとき,頭を悩ませる大きな問題のひとつに,
〈審判員の人数をどうするか〉
〈必要な審判員の人数を確保するにはどうするか〉
といった,〈審判員の人数〉に関することがあります。
今回の記事では,この〈審判員の人数〉に関する問題について迫ってみたいと思います。
競技会運営において,〈審判員の人数の問題〉は,じつは計算的な問題に過ぎません。
競技規則2010に基づくと,インカレに必要な〈審判員の人数〉は,以下の通りです。
規定演技の部
・直転 3名
・斜転 3名
・跳躍 2名
自由演技の部
・直転 8名
・斜転 8名
・跳躍 8名
● 〈規定演技の部〉について
〈規定演技の部〉については,〈8名×2(男女別競技分)=16名〉確保できれば,審判員全員について〈1人1種目体制〉で試合進行が可能……
つまり,3種目×男女=6種目同時進行が可能になるわけです。
といっても,現実的には,試合会場の都合から,3種目同時進行が限界です。
ですから,8名確保できれば十分です。
ちなみに審判員の配置は,男女種目別で考えると,大変複雑になります。
〈種目別の競技エリア〉が3種目分しか設営できないことを発想の出発点にした方が簡単だと思います。
余談ですが,この〈規定演技の部〉の審判員数が,〈自由演技の部〉に比べ大幅に少ない理由は,
過去,参加人数が増えてきたなかで,男女別競技が開始され,限られた時間で〈規定演技の部〉の試合進行をしなければならなくなった結果,2種目以上の同時進行が必要となりました。
しかしながら,当時のラート関係者の中では,実施要項や競技規則に規定された審判員の資格を有し,かつインカレに出場しない(≒出場資格のない)者というのは,かなり限られていたのです。
そこで,同時進行の必要があるが,〈確保できる審判員の人数〉が限られているという状況が生じ,1種目あたりにあまり審判員を配当できなくなりました。
しかも,演技があらかじめ決まっているという〈規定演技の部〉の性質上,審判員の人数を減らしても採点の質が著しく低下することはないと考えられたのです。
その結果,現在の〈少人数審判による規定演技の部〉ができあがったというわけです。
そういうわけで,これは,審判員不足が問題となった頃の人数配分です。
あくまで個人的な考えですが,今後,審判員の人数が潤沢に確保できるようになってきたら,採点の質の向上を考え,人数を〈自由演技の部〉と同程度にすることも必要になってくると思います。
また,増えつつある参加選手のすべてが予選である〈規定演技の部〉で試合をし,決勝である〈自由演技の部〉に進出できる選手がごく少数であることを考えあわせれば,〈規定演技の部〉の審判が極端に少ない状況というのは,是正していく必要があるようにも思います。
もちろん,〈規定演技の部〉には,「参加することに意義がある」という側面があります。
ですから,〈学生日本一〉を決める〈自由演技の部〉の方が,よりシビアな採点を求められてきた事情があるわけです。
しかし,最近は,特に上位選手にとって〈規定演技の部〉は,〈自由演技の部〉に進出するためのかなりシビアな関門となりつつあります。
そこで,
「〈規定演技の部〉の採点はより厳密になって欲しい」
……と,そう考える選手が増えつつあるのではないかと考えています。
● 〈自由演技の部〉について
さて,余談が長くなってしまいました。
次は,〈自由演技の部〉の〈審判員の人数〉についてです。
前述した競技規則によれば,各種目8人ずつの審判員が必要であり,〈決勝〉という性質上,同時進行しないのですから,
必要最低人数は,8人です。
この場合,8人が3種目とも審判を担当します。
言い換えると,〈1人3種目体制〉です。
逆に,〈1人1種目体制〉だと24人必要です。
ですから,必要な人数は,8~24人。
したがって,8~24人の審判員が確保できれば,どんな人数でも試合をすることが可能です。
あとは,〈運用上の問題〉と言うことになります。
〈運用上の問題〉…というのは,
「何人の審判員が確保できて,その人数であれば,誰に何種目担当してもらうのか」
というものです。
8~24人の審判員について,
各審判員の負担がなるべく均等になるよう2種目担当の人数を多くしようと考えたとき,
担当種目数別に見た審判員数は以下の人数配置になります。

例えば,〈自由演技の部〉を,
12名の審判員で運用するとなると,
・12名すべての審判員が2種目担当
11名の審判員で運用するとなると,
・2名の審判員が3種目担当
・9名の審判員が2種目担当
13名の審判員で運用するとなると,
・11名の審判員が2種目担当
・2名の審判員が1種目担当
となります。
これをふまえて,あとは,
「どれだけ〈資質〉のある審判員が確保できたか」
「各審判員の負担の軽重をどう考えるか」
という質的な問題に進むことになります。
とはいえ,インカレでは,
「審判員は,全日本選手権での審判経験者でなければならない」
という原則が実施要項に定められるのが通例ですから,〈資質〉についてはある程度担保できると考えて差し支えないと思います。
ということで,8名から24名ならば何名でも,試合進行には支障ないわけです。
全審判員に2種目担当してもらうことを考えれば,12名で必要十分となるわけです。
男女別競技を考えれば,単純に,担当する種目数×2回(男女)審判をすることになります。
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