セミの鳴き声すら消える暑さ、
野良猫たちはどこにいるのでしょうね。
そんな庭に佇む黒い影~~ |・ω・`)
さて、今回は野良 黒ピー の一幕です。
これまで何度か ほたるさん とのからみがあった奴ですな。
→ 【猫日記】 通りすがりのクロ君との対決
いつの頃からか
当家の庭を通り過ぎる姿を見かけるようになった黒猫。
ちょうどベランダを通りすがる際には
よく ほたるさん と網戸越しの攻防をしていたものです。
オスなので、おそらくは新しいテリトリーを求めての移動だったのでしょう。
猫のケンカ声を良く聞くようになって後、ここいらに落ち着いたようです。
野良の割にはふくよかな体型をしており、太い尻尾が貫禄あります。
でも・・・でも顔はちっちゃい・・・
体とアンバランスなその小顔と幼い表情。
つぶらなちっちゃい瞳になんとなく 黒ピー と呼ぶようになった次第。
左) いつも通るだけだったのに、窓越しに庭で伸びる姿を目撃した。
右) ほたるさんのために開けた猫缶、もったないから食べるかい?
どうやら生粋の野良らしく、近寄るなオーラを放つ 黒ピー 。
人を見ると躊躇無く逃げる仕草には、これまでの過酷な日々を想像させる。
何度か話しかけたり、カリカリで釣ろうとしても知らん顔だったのだがー。
その日、なにげに庭を見ると・・でーんと伸びている姿があった。
ほたるさん が床についているのを知ってか知らずか
ここはワシのテリトリーだぞと言わんばかりのでかい態度である。
折りしも、ほたるさん のために猫缶を開けたところだったが
既にほとんど食欲を示さない様子に困っていたところ・・・。
とりあえず、このままではもったいないと思い試しに目の前に置いてみると・・・・
恐る恐る近寄ってきて口をつけたのである。
ーーー
■ 野良度を見てみよう
左) それより数日後、網戸越しに家の中をのぞく姿が・・・。
右) さー、食べたければそこを乗り越えてくるがいい!!
それからしばらくして・・・ ほたるさん は亡くなったが、
彼女の臭いが無くなった事もあったのだろう、
黒ピー は頻繁に訪れるようになった。
いつぞやの猫飯で当家はエサ場候補になったらしい。
朝と夜のひと時は植木の下でゴロリとしてゆく。
その日、網戸をのぞいて 『腹減った光線壱式』 を投げかける 黒ピー を見た時、
ちょっといたずら心で試してみたい事を思いついた。
これまでにも野良が居ついた事はあるが・・、彼らには一つのボーダーラインがある。
どんなに馴れかけた野良でも躊躇するのが サッシライン なのだ。
すぐ側に人がいて、サッシラインを超えるという事は・・家猫になれるかどうかの踏み絵と言えよう。
カリカリをセットしてそおっと網戸を開けてみた、スタートッッ
左) 手を乗せては降り、何度も躊躇しながら身を乗り出す。
右) だが空腹には勝てなかったようだ・・・初めての接近遭遇となりましたよ。
最初は見つめるだけの 黒ピー も、カリカリの音と匂いに反応した。
そして、これまでほとんど鳴かなかった彼だったがー、
図体のわりに可愛い声で 「ぁ~~~うぅ」 と反応を示したのは嬉しい収獲だった。
そろりと寄って来ると、サッシに鼻先を近づけくんかくんかする。
サッシに手の乗せてみちゃー降ろす。
カリカリを凝視しながら、乗り出し土下座姿勢で固まる。
ちらりとこちらを見上げて鳴いてみる。
そこには 空腹と警戒心 の葛藤が見事に現れていた。
やがて・・ついに空腹が勝ったのだろう、
首をぐいっと伸ばし、逃げられる姿勢を保ちながら食べ始めた。
膝の先十数センチ、いやはや ここまで来てくれるとは思ってもいなかった。
手を伸ばせば触れる距離だが・・・。
その野良オーラは依然として警戒モードのままであるのが感じられる。
今は一時的に空腹が勝ってる状態でしかないと言っていいだろう。
・・・・・う・・・・動いたら負ける (; ・`д・´) ぐぬぬぬぬ
甘かった・・・・
手を出せば確実に猫パンチ(爪あり)が飛んできていたであろう。
黒ピー の 野良度 はまだまだ高そうだ
ーーー
■ 黒ピーの憂鬱
左) この日もじっと覗き込む姿があったので・・・・。
右) 再びちょっとしたいたずら心が・・・・・。
そしてまた・・・とある朝。
網戸から覗き込む 黒ピー の姿があった。
「なんか食うかー?」 っと聞くと 「んぁ~~~ぅ」 と言うので、
懸賞で当たったサンプルをやるとするかな。
袋を出して準備する間、蚊がいるので少し網戸を閉めると・・。
「ちょっ っま・・ くれるっていったぢゃん!!」
なんて言わんばかりに猫の手が伸びてきた。
左) 閉められると思ったのだろうか、必死に手を伸ばす。
右) どうした? 君の力はそこまでのものなのかっ!!
ふふふ、なんだか面白いのでカリカリ袋を動かしてやると・・・。
左右の手を替えながら必死にゲットを試みる。
なるほど野良の 「今食わねば、次はいつ食えるかわからない」 という心情が見てとれた。
笑っちゃ悪いけども、あまりに必死な様子が健気ダナー (つД`)ホロリ
いやいや、ほら ちゃんと皿に出してやるから・・・。
その後、無事にありつけたけども、勢い余って猫パンチをくらった私でした。
何かもらえると分かってからはちゃっかりしたもんで、
声をかけると返事をしてくれる 黒ピー だがー。
やはり基本は野良としての態度なのですね。
必要以上に人に近づかない、そういう雰囲気を依然まとっているのでした。
前はベランダからぐらい離れないと撮影できなかったものだ。
公園で見かける野良の多くは、生きるために人に近づく。
もっとも・・そういう形に淘汰されるから、結果的に人に媚びるのが上手い猫が残る訳だが。
一方で野良道を行く一部は住宅地の中にあって、人を警戒しながら生きる。
どちらが幸せかではなく、エサにありつけるのはどっちかが問われる選択だ。
黒ピー はずっと人に媚びない方法で生きてきたのだろう。
はたして彼はこの食べ物をくれるニンゲンをどう思っているのだろうな?
END
ーーーーー
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当家の庭を通り過ぎる姿を見かけるようになった黒猫。
ちょうどベランダを通りすがる際には
よく ほたるさん と網戸越しの攻防をしていたものです。
オスなので、おそらくは新しいテリトリーを求めての移動だったのでしょう。
猫のケンカ声を良く聞くようになって後、ここいらに落ち着いたようです。
野良の割にはふくよかな体型をしており、太い尻尾が貫禄あります。
でも・・・でも顔はちっちゃい・・・
体とアンバランスなその小顔と幼い表情。
つぶらなちっちゃい瞳になんとなく 黒ピー と呼ぶようになった次第。
左) いつも通るだけだったのに、窓越しに庭で伸びる姿を目撃した。
右) ほたるさんのために開けた猫缶、もったないから食べるかい?
どうやら生粋の野良らしく、近寄るなオーラを放つ 黒ピー 。
人を見ると躊躇無く逃げる仕草には、これまでの過酷な日々を想像させる。
何度か話しかけたり、カリカリで釣ろうとしても知らん顔だったのだがー。
その日、なにげに庭を見ると・・でーんと伸びている姿があった。
ほたるさん が床についているのを知ってか知らずか
ここはワシのテリトリーだぞと言わんばかりのでかい態度である。
折りしも、ほたるさん のために猫缶を開けたところだったが
既にほとんど食欲を示さない様子に困っていたところ・・・。
とりあえず、このままではもったいないと思い試しに目の前に置いてみると・・・・
恐る恐る近寄ってきて口をつけたのである。
ーーー
■ 野良度を見てみよう
左) それより数日後、網戸越しに家の中をのぞく姿が・・・。
右) さー、食べたければそこを乗り越えてくるがいい!!
それからしばらくして・・・ ほたるさん は亡くなったが、
彼女の臭いが無くなった事もあったのだろう、
黒ピー は頻繁に訪れるようになった。
いつぞやの猫飯で当家はエサ場候補になったらしい。
朝と夜のひと時は植木の下でゴロリとしてゆく。
その日、網戸をのぞいて 『腹減った光線壱式』 を投げかける 黒ピー を見た時、
ちょっといたずら心で試してみたい事を思いついた。
これまでにも野良が居ついた事はあるが・・、彼らには一つのボーダーラインがある。
どんなに馴れかけた野良でも躊躇するのが サッシライン なのだ。
すぐ側に人がいて、サッシラインを超えるという事は・・家猫になれるかどうかの踏み絵と言えよう。
カリカリをセットしてそおっと網戸を開けてみた、スタートッッ
左) 手を乗せては降り、何度も躊躇しながら身を乗り出す。
右) だが空腹には勝てなかったようだ・・・初めての接近遭遇となりましたよ。
最初は見つめるだけの 黒ピー も、カリカリの音と匂いに反応した。
そして、これまでほとんど鳴かなかった彼だったがー、
図体のわりに可愛い声で 「ぁ~~~うぅ」 と反応を示したのは嬉しい収獲だった。
そろりと寄って来ると、サッシに鼻先を近づけくんかくんかする。
サッシに手の乗せてみちゃー降ろす。
カリカリを凝視しながら、乗り出し土下座姿勢で固まる。
ちらりとこちらを見上げて鳴いてみる。
そこには 空腹と警戒心 の葛藤が見事に現れていた。
やがて・・ついに空腹が勝ったのだろう、
首をぐいっと伸ばし、逃げられる姿勢を保ちながら食べ始めた。
膝の先十数センチ、いやはや ここまで来てくれるとは思ってもいなかった。
手を伸ばせば触れる距離だが・・・。
その野良オーラは依然として警戒モードのままであるのが感じられる。
今は一時的に空腹が勝ってる状態でしかないと言っていいだろう。
・・・・・う・・・・動いたら負ける (; ・`д・´) ぐぬぬぬぬ
甘かった・・・・
手を出せば確実に猫パンチ(爪あり)が飛んできていたであろう。
黒ピー の 野良度 はまだまだ高そうだ
ーーー
■ 黒ピーの憂鬱
左) この日もじっと覗き込む姿があったので・・・・。
右) 再びちょっとしたいたずら心が・・・・・。
そしてまた・・・とある朝。
網戸から覗き込む 黒ピー の姿があった。
「なんか食うかー?」 っと聞くと 「んぁ~~~ぅ」 と言うので、
懸賞で当たったサンプルをやるとするかな。
袋を出して準備する間、蚊がいるので少し網戸を閉めると・・。
「ちょっ っま・・ くれるっていったぢゃん!!」
なんて言わんばかりに猫の手が伸びてきた。
左) 閉められると思ったのだろうか、必死に手を伸ばす。
右) どうした? 君の力はそこまでのものなのかっ!!
ふふふ、なんだか面白いのでカリカリ袋を動かしてやると・・・。
左右の手を替えながら必死にゲットを試みる。
なるほど野良の 「今食わねば、次はいつ食えるかわからない」 という心情が見てとれた。
笑っちゃ悪いけども、あまりに必死な様子が健気ダナー (つД`)ホロリ
いやいや、ほら ちゃんと皿に出してやるから・・・。
その後、無事にありつけたけども、勢い余って猫パンチをくらった私でした。
何かもらえると分かってからはちゃっかりしたもんで、
声をかけると返事をしてくれる 黒ピー だがー。
やはり基本は野良としての態度なのですね。
必要以上に人に近づかない、そういう雰囲気を依然まとっているのでした。
前はベランダからぐらい離れないと撮影できなかったものだ。
公園で見かける野良の多くは、生きるために人に近づく。
もっとも・・そういう形に淘汰されるから、結果的に人に媚びるのが上手い猫が残る訳だが。
一方で野良道を行く一部は住宅地の中にあって、人を警戒しながら生きる。
どちらが幸せかではなく、エサにありつけるのはどっちかが問われる選択だ。
黒ピー はずっと人に媚びない方法で生きてきたのだろう。
はたして彼はこの食べ物をくれるニンゲンをどう思っているのだろうな?
END
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