村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。


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去年の今ごろ公開されていた映画『シン・ゴジラ』は、

ヒット作となったが、残念ながら観るチャンスがなかった。

この映画は、これまでのゴジラシリーズとは一線を画している。

巨大生物(ゴジラ)の出現を切っ掛けに、

刻一刻と進行する危機的な大規模災害に対して、

政府首脳が、様々な思惑が錯綜する中、

解決の模索をするという政治色の強い内容になっている。

 

『日本人が忘れた日本人の本質』第二章の冒頭で、

映画を見た山折哲雄さんと、高山文彦さんが、その感想を語り合う。

映画の中の政府の対応を、

太平洋戦争終結時や原発事故時の対応となぞらえる。

そして、国民にも被害者視点だけでなく、

加害者視点も忘れてはならないと、提言する。

 

原発の廃炉に向けて腹を括るべきだと、山折さんは言う。

かつて、戦国時代、重宝な鉄砲を捨て、

260年の平和を築いた過去もあるのだから。

だが、日本人は歴史から学ばない。

これまで、日本は、外部から美味しい果実を得て、

そのための犠牲を見て見ぬふりしてきた。

「軍部が暴走したこと。国民は巻き込まれただけ」では済まされない。

原発を誘致して潤ってきた地元は、被害者だとしか言わない。

シン・ゴジラには、「俺を生み出したのはお前たちだ」という怒りが込められている。破滅への必然をわかっていながら目を背け、なんとか大丈夫だろうと経済的潤いを追求してきた報いとして、ゴジラが現れたと推測する。

 

きょう、長崎原爆の日。

長崎市の田上市長は、「核兵器禁止条約の会議にさえ参加しない日本政府の姿勢を到底理解出来ない」と述べた。

これに対し、安倍首相は、「核兵器禁止条約には、核兵器国が1カ国として参加していない。核兵器国と非核兵器国の隔たりを深め、『核兵器のない世界』の実現をかえって遠ざける結果となってはならない」と述べた。核の脅威が現実味を帯びているいま、こういうことでは、シン・ゴジラの怒りは収まらないだろう。

 

 

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