『家族のための パニック障害 サポートブック』

監修:田島治先生 杏林大学 保健学部教授

ファイザー株式会社 2007年5月作成 より引用・転載します


家族の力


パニック障害の治療において、ご家族のサポートは

患者さんにとって何よりも大きな支えになります。この

冊子は、大切な人がパニック障害に悩んでいるご家族

のために、”いつ、どんなサポートができるのか”、

精神科の先生のアドバイスを参考に作成しています。

4つのシーンに分けて、具体的なサポート方法を

ご紹介します。大切な人のパニック障害治療えを支える、

ご家族のためのサポートブックとして、お役立てください。


気づく はじめる つづける 取り戻す

気づく ~『パニック障害』のサインを見逃していませんか?~


『パニック障害』のサインに気づくために


○理由のわからない発作を

そのままにしないで下さい。


病院の検査で「異状なし」と言われても、発作を繰り返す

ようならそのままにせずに、パニック障害を疑ってください。


○発作の後、心配や不安、

発作へのこだわりが

強くありませんか?


パニック障害はパニック発作に加え、「発作がまた起きるのではないか…」

と発作の再発を連想し、日常的に強い心配や

不安、発作へのこだわりがつづくという特徴があります。


○避けている場所や

状況がないか

確認してください。


たとえば、奥さんが家で1人でいることを嫌がるようになった、

電車に乗りたがらなくなったなど、発作をきっかけに

生活に変化がないかを確認してください。


○理由のわからない発作を

そのままにしないで下さい。


パニック障害は今まで健康で普通に生活していた患者さんに

突然、なんのきっかけもなく動悸、息切れ、呼吸困難、めまい、

吐き気などのパニック発作が起こり、これが何回も繰り返される

病気です。発作そのものは10分以内にピークになり、30分から

長くても1時間以内におさまります。からだの病気を疑って

病院で検査を受けても「異状なし」と言われ、なぜこんな

発作がつづくのかわからずに不安が常につきまとうようになります。


パニック発作

(13項目のうち、4つ以上の症状が同時に起こる)

①心臓がドキドキする(動悸・心拍数の増加)②汗がでる

③からだが震える④息切れがしたり、息苦しさがある

⑤喉に何かつまったような窒息感⑥胸の痛み、胸のあたりの不安感

⑦吐き気、おなかのあたりの不安感⑧めまい、ふらつく感じ、気が遠くなる

ような感じがする⑨今、起こっていることが現実ではないような感じ、

自分が自分でないような感じ(離人症状)⑩コントロールを失うこと、

または気が狂ってしまうのではないかという恐怖感⑪このまま死んで

しまうのではないかという恐れがある⑫からだの一部がジンジン、

ビリビリとしびれる感じがする⑬寒気がする、または熱っぽく感じる

参考:American Psychiatric Association ed.:

DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引き 医学書院:2003


パニック発作の状態

●病院で心電図や血圧などの検査をしても身体的な異常はみつからない

●多くの場合、10分以内にピークになり、

30分から長くても1時間以内におさまる

●発作は何回も繰り返す


○発作の後、心配や不安、

発作へのこだわりが

強くありませんか?


パニック障害はパニック発作に加え、「発作がまた起きるのではないか…」

と発作の再発を連想し、日常的に強い心配や不安、

発作へのこだわりがつづくという特徴があります。この心配や不安を

予期不安(よきふあん)といいますが、患者さんを苦しめて、

日常生活に大きな支障をきたします。病院でパニック障害と診断する

ときには、この予期不安があるかどうかが重要な要素になります。

予期不安は本人にはなかなか自覚しにくいのですが、いつも一緒

にいるご家族なら様子の変化に気づけるのではないでしょうか。

以前よりも神経質になっていたり、不安が強く落ち着かない様子で

あったり、少し過剰な心配がつづいているようであれば、

「最近、何かあった?」とたずねてみてください。


○避けている場所や

状況がないか

確認してください。


予期不安が強くなると、発作に対する不安から発作が起きた

場所や発作が起きたときにすぐに逃げ出したり、助けが得られない

状況になることを避けるようになります。たとえば、これまで

普通に家にいた奥さんが、日中に1人で家にいることを

嫌がったり、スーパーのレジに並ぶのが不安で買い物ができなく

なったりすることがあります。また、すぐに降りられる自分の車には

乗れても、公共のバスなどには乗れなくなることがあります。

電車も、各駅停車には乗れても、なかなか止まらない特急や急行は

避けることもあります。発作への不安から、日常生活に

変化がみられるときには、「気にしすぎだよ」と流さずに、

きちんと医者の診断を受けるように勧めてください。


パニック障害の患者さんが避ける場所や状況(例)

・人ごみにいること ・エレベーターの中

・1人で外出すること ・1人で留守番すること

・トンネルの中 ・会議に出席すること

・スーパーなどの行列に並ぶこと

・公共の乗り物に乗ること(電車、バス、飛行機など)


毎日の生活を一緒にしている

ご家族だからこそ、パニック発作という

目に見える症状だけでなく、

患者さんが抱えている

”不安”にも気づけるのです。

理由のわからない突然のパニック発作を

起こした後、リラックスすることがない、

落ち着かない様子である、

疲れた感じが続いているなど、

精神的に不安定な状態がつづいていたら

パニック障害が関係している可能性もあります。





参考記事

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SAD 社会不安障害

家族のための パニック障害 サポートブック①/④気づく

家族のための パニック障害 サポートブック②/④はじめる

家族のための パニック障害 サポートブック③/④つづける

家族のための パニック障害 サポートブック④/④取り戻す

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