ULTRA-TRAIL Mt.FUJI①の続きです。
STY(72km)の当日は6時に起床。
レース前日ですが、意外とぐっすり眠れました。
御殿場のホテルを7時に出発し、途中のスーパーで飲料水を買って、8時ごろSTY会場の富士山こどもの国に到着。
受付を済ませて、装備チェックを行います。
必携品が17項目ありましたが、6項目だけを確認しました。
問題なければ、係りの人がリストバンドを付けてくれます。
腕に付いてる、タトゥーシールは購入したものです。
10時30分ごろから、大会セレモニーが始まったので、荷物を預け、会場内をウロチョロします。
11時頃から雨が降り出し、選手はテント下で待機。
預けた荷物は、雨避けが設置されず、カバンがビショビショです。
最初からトラックに預けたらよかったのに!?
前日のUTMFは、大雨警報発令でスタートが延期になりましたが、強い雷雨にも関わらずSTYは予定通り12時にスタート。
最後方からスタートし、ゲートをくぐるのに2分ちょっとかかりました。
雷雨にも関わらず、スタート付近では、沢山の声援をいただきました。
スタートして直ぐは、アスファルト舗装路を走ります。
雨が土砂降りで、川のように流れていました。
スタートから3km程走って、渋滞で止まります。
渋滞を抜けると山の中へ入っていきます。
山の中は地面がグチャグチャで滑りやすく、とても走りにくかったです。
なので、後方の方は 走ったり止まったりの繰り返しで、ゆっくりペースでしか進めません。
10km付近でも渋滞で止まります。
時計を見たら、スタートから2時間以上経過してたので、ジェルを補給します。
しばらくすると、前方から、「川が増水して前へ進めないので止まってる」と連絡が入ってきました。
スマホを取り出して、ホームページやメールを確認しましたが、情報は掲載されていません。
すると、前方から「レースが中止になった」と連絡が入りました。
近くにいた選手は、次エイドの太郎坊で待機しているサポーターに電話をし、太郎坊エイドの情報を確認したところ、「選手が続々やってきて、レースは続いてる」との事でした。
情報が錯綜していて、どうなってるのか分かりません!?
この時は、川を渡れなかった選手が競技中止になったのかなと思っていました。
選手は コースを引き返して スタート地点に戻っていきましたが、川の状況を確認したかったので、自分は川の方へ進みます。
川の所に来て、状況を確認すると、確かに濁流が勢いよく流れてましたが、石の上を歩けば、渡れる状態でした。
数十分前と比べたら雨も弱まったので、水位が下がったかもしれません。
スマホで情報を確認しても、何も掲載されてなかったので、そのまま川を渡り、先へ進みます。
この時の心境は、引き返したランナーには申し訳ないが、レースが続けられるので 正直 嬉しかったです。
川を渡ってからは、何人かに追い越して抜かされてはありましたが、概ね1人旅です。
コースは 相変わらずグチャグチャで滑りやすく 走りにくかったけど、自分のペースで走る事ができたので、ここが一番楽しかったです。
コース上には、リボンがたくさん設置してあるので、道に迷うことはありませんでした。
距離標示は、コース上になかったと思います。
太郎坊エイドの手前で、前方から大会スタッフがやってきて、STY中止の連絡を聞きました。
関門15分前に、17km地点の太郎坊エイドに到着し、STY終了しました。
エイドには、飲み物,食べ物がたくさん用意されており、みくりやそばで身体を温めます。
バスが来るまで1時間以上待機し、辺りもだんだん暗くなってきます。
空を見上げると、富士山が現れました。
標高が高いので、気温も低く、バスに乗り込む頃には、身体が冷えて脚がプルプル震えました。
雨で身体が濡れているので、ほとんどの選手が寒気を感じていました。
この日の晩は、河口湖や山中湖で10℃近くまで気温が下がったので、このままレースが行われていたら コースはグチョグチョで滑りやすいし、ザックの中の荷物は雨でビショビショやし、低体温症の人続出で大惨事になってたかもしれませんね。
バスで河口湖まで移動し、預けていた荷物と参加賞のネックウォーマーをいただきます。
富士山こどもの国に車を停めてるので、河口湖から移動したいんですが、申し込んでたオフィシャルバスは定刻通り(翌朝9:00)にしか発車しないとのこと。
旅館の大広間で寝床はあるとの事ですが、身体は泥まみれやし、預けてた荷物が 雨でビショビショで、着替えの服もビショビショ。
このまま旅館に泊まれば風邪ひきそうなので、バスをキャンセルし、富士山こどもの国に帰りたい人を集めて、タクシーで移動しました。
値段は20,000円。5人で乗車したので、1人4,000円でした。
富士山こどもの国の正門を深夜2時まで開けてるとの事なので、21時に富士山こどもの国を出発し、富士宮の健康ランドで温泉につかり、仮眠しました。
翌朝、健康ランドを出ると、富士山がくっきりと見えました。
頂上の方は雪化粧なのか?雲なのか?
この夏は、STY完走に向けてトレーニングをしてきましたが、悔しさは全くありません。
むしろ、学んだ事がいろいろあって、とても勉強になりました。
この経験を活かして、ウルトラトレイルを安全に楽しく走りたいです。
最後に大会スタッフの皆さん。大雨で距離短縮,競技中止になりましたが、長い間お疲れさまでした。ありがとうございました。