そして、帰ってきた。

恋する暴君とワタシのお気に入りのBL作家に捧げるブログ。だったんだけど。突然の奇病から生還し、まさに「そして、帰ってきた」を地で行くこととなりました。人生は不思議に満ち溢れているね。


テーマ:
ザイオンの小枝 (スーパービーボーイコミックス)/稲荷家 房之介
¥620
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けっこう前に読んでいても。

こうやって感想を書くときに、自然にキャラを思いだせる作品がワタシにとってはポイントの高い作品となるんだね。

「ザイオン」はそういう意味でどうなのか?といえば、まあ短編なのでどんな話かも思い出せるし、キャラもはっきり思いだせる(^^;)

つまりは好みの作品でございます。


「ザイオンの小枝」

終戦後のドイツ。人知れず廃屋に監禁され生きながらえている「伯爵少将」。

彼を甲斐甲斐しく世話するユダヤ人「青年医師・エリヤ」は、幼い時に親と死に別れ、「伯爵少将」に引き取られた子供だった。

外界から隔絶された小さな箱の中で、「青年医師」は「伯爵少将」に屈辱という愛撫を与え続ける。


えー、表題作「ザイオンの小枝」シリーズ2作とその「肉球編」3作。

他同じ軍服モノの短編が2作 短編1作収録でございます。

さて。

「稲荷屋」はですねえ。

もう惚れ惚れするほど絵がうまいんですわ。

これだけ画力があると、話しそのものはともかく、絵に見入ってしまうんだねえ。

うっとり。

鉄は鉄。絹は絹。綿は綿。

人の肌の質感まできちんと描け、人種まで描き分けられるとはどえらい才能でありまする。

たいした目を持った漫画家でありまする。

で、そんな彼女が※もう「稲荷屋」は女性であるとワタシは認定した。(笑)

ドイツ軍の話を描くと、こうなります。

どうなるの?(^^;)


うん。この短編集、ほとんどすべて、同じような表現方法を使って描く執着愛なんでございます。

本来あってはならぬ身分の違い。歪な格差の中で、一方的に支配しようとする愛と、それを受け入れず自分の誇りに忠実であろうとする個。

歩み寄ることのないお互いの自尊心。

己が己であろうとする強い信念を持つが故に相手に歪んだ愛を押しつける登場人物ばかりである。


いくら愛しているからといって、相手を頭から支配しようとしてはいけない。


そういうことって、傅かれて生きてきた人間にはわからないのかもしれんのう。

繰り返し出てくる「蝶」のエピソード。

美しい蝶が逃げないようにと、羽を毟る。

美しい蝶が欲しくて乱暴に捕まえて、羽がもげていて傷付いたそれに温室を用意する。

自分で壊しておいて、それを憐れむ。

印象的でわかりやすいエピソードが、監禁された「伯爵少将」が「蝶」であり、また幼いころ何も分からずに「蝶」の羽を毟った「エリヤ」自身も、「伯爵少将」によって温室に閉じ込められた「蝶」であり、歪んだ愛情で育てられた子供は、やはり歪んだカタチでしかその愛を示すことできないという悲しいループを切なく表現しておりまする。


「稲荷屋」って、絵が巧いだけに、みっちりしっかりと描く屈辱的なシーンは、おねーさん月読には心臓に悪く、ちょいと目を背けたくなるのだが、それこそが屈辱というものなのだろう。


そしてお楽しみは「肉球編」♪

これはとっても可愛い、猫ちゃんとわんこのらぶらぶあまあまな「伯爵少将」と「エリヤ」でござーます。

それこそ本編とは別の楽しみとしてお読みくだされ♪


そして、帰ってきた。-hanko


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