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3日目・・・変わったところ、変わらないところ

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■ミイラとの再会



今日は大英博物館に行った。

「え?こんなんだったっけ?」と思った。

土曜日だからかもしれないが、たぶん1万人ぐらい館内にいる。

大々的に増改築されている。



私の昔の記憶では

当時住んでいた寮から近かったので

時間の空いた休みの日にフラッと行ったら

ミイラの部屋で私だけ。

私と数十体のミイラ。



どうしよう。

ごめんね。

結構エライ人だったんでしょう?

数千年たってこんなさらし者になっちゃって。

でも、この国であなたは宝物になってるよ。

それもまたいいんじゃない?

あ、エジプト帰りたいか。



怖さのあまりミイラとバーチャル対談。

背中を向けられず後ずさりして部屋を出た思い出。



あの時対談した赤毛のミイラ「ジンジャー」ちゃん、

なんとアイドル並みのiphone撮影会の渦中にいた。



大英博物館は、というか、イギリスは本当に太っ腹。

国営のこの博物館、誰でもタダで入れて撮影自由。

この1万人から3千円ずつとれば1日3千万円。1日のローテーションを考慮すれば億いくかもしれない。

収蔵品の価値からいえば3千円なんて安いぐらいだ。

上野なんていくらとる?



そうなんだ、

芸術や文化に国がお金を出す。

為替がどうだ、経済がどうだ以前に、

国家としてとても豊かなんではないかと思ったものだ。



収蔵品は物によっては完全に空調コントロールされ、

各部屋に警備員、

施設維持費、

なんだかんだ・・・

5ポンド寄付してきた。(\700ぐらい。ショボ!)





■ロゼッタストーン



当店の目玉商品



象形文字解読の立役者、ロゼッタストーン。

同じ文面を、象形文字、楔形文字、当時の言語で併記された石。

ナポレオンがエジプト遠征時に持ち帰ったと遠い記憶にあるんだが

真偽は不明なので調べてください

なんでイギリスにあるんだろ


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見えないじゃん


みんながカメラを構えて前がどくのを待っていると

アジアのおばちゃん割り込んできた。

美しくないわ。

私は同じだと思われたくない。

ヨーロッパの人に日本人と中国人と韓国人の区別はつかないだろうけど。



古代へのロマンに掻き立てられるひとはぜひご来訪を


モアイもいたし、


そのほかの目玉としては

パルテノン神殿のファサード(正面上部三角部分)の彫刻


え?なんでここに?

ギリシャには柱のみ


ギリシャに返せと言われているらしい。



■オックスフォードストリート


市内の目抜き通り、

ショップの立ち並ぶストリート。


ものすごい人だ。渋谷並み。

息子と歩いた。


私は靴下を補充しに



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ラインナップは若干この国むけなのかな。

価格は日本と同じぐらい。


ななめ向かいに無印良品があって、

隣にH&Mがあって

先にはZARAと

Forever21


銀座や渋谷と同じコースじゃないか


悔しいので何も買わず

部屋で靴下を洗った




明日の早朝、ロンドンを出て

フィレンツェに向かいます。


2時間ぐらい寝られるかな。

ちゃんと飛行機乗れるかな。


バタバタの顛末はまた明日。








2日目・・・ベタな市内観光

夕方、3人とも眠すぎて

ホテルにいったん帰り、そのまま寝てしまった。

体は日本時間なんだろうな。


そういえば夕食を食べていない。

ビールも飲んでない!(非常事態!)夜の10時。



フロントのインド系のお姉さんに

(インド系の人とても多い)

「お店は何時までやってるかしら?夕方寝てしまったから」

と聞いたら、

「一般的には21:30には閉めるけど、ここはパディントン駅の近くだから24Hのところもあるわ」

出てみたら、普通にすべての店が開いていた。

改めてこのホテルとロケーションに感謝。




■ホテル



ロイヤル・パーク・ホテル

jp.hotels.com/ho161153/za-roiyaru-paku-hoteru-rondon-igirisu-lian-he-wang-guo/



空港からのエクスプレスの終着駅で地下鉄駅もあり、

ロケーション最高。接客最高。周辺のレストラン、商店数、十分。


でも、私がここに決めた最大の理由は、


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↑喫煙スペースの中庭(現在私専用)

法律で、屋内はどこも全館禁煙で、違反は罰金。

 

どんな場所でもステキな場所にできるんだな~と感心した。

建物は通りに面して建てられ、庭は裏に作られる。


建物北側の採光も確保できていい。プライベート間も満載。

日本だと南側に庭作っちゃうけど、

日光を期待できないんであれば、南にこだわる必要もない。



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画像が回転できない。まいっか。


塀に窓!素敵!と思ったら私が写った。

そうなの。

これは裏の建物の壁面で、

奥行き感を出すための鏡テク。

あっぱれ。





■ビッグベン


ウエストミンスター駅を出ると、そびえたつビッグベン。

息子のテンションMAX。

ロンドンのシンボルとしてTVでは見ていたと思うけど、

実物を目にした感動が伝わってきた。



議会政治の源となったこの場所。

そんなことはきっと彼にはどうでもいい。

大人になって、選挙に行ったとき、少し思い出してくれるといいかなと思う。

国を動かしてるのは一部の人かもしれないが、私たちの代表者だ。

「知りません、わかりません、選挙行きません」

という人に、政治の不満を言う権利はない。



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■イギリス料理



定番のイギリス料理を、私もあまり食べたことがなかった。

まずいとよく評されるイギリス料理。

食べたことあるんですか?と私は聞きたい。



確かに、食にはそれほど注力していない。

働いてる人達は場所かまわずサンドイッチやテイクアウトの何かを食べている。

¥500~¥1500程度だろう。


コンビニのないこの国で、

サンドウィッチやインドカレーをほおばる彼らに

コンビニ弁当やマックや牛丼を食べる我々がグルメづら?



おいしいと感じるのはある程度慣れた味なんではないだろうか。

少なくともうちにホームステイしたアメリカの中学生たちは

梅干のおにぎりを食べなかったし(今考えれば拷問)

回転寿司では唐揚げとケーキだけ食べていた。

「魚の卵?人間の食べるもの?」



味覚がいちばん「?」だと思うのは実はアメリカだ。(これに関してはまた別の機会に)




伝統的なイギリス料理を食べましょうということで、

昼食は、コヴェントガーデンの老舗イギリス料理店「Porter's」に入った。


見慣れない料理名。

でも、聞きかじった品を3品頼む。

ウエイターさんが最高の笑顔で最高の手助けをしてくれた。

なんてたのしそうに仕事をしているんだろう。



ヨークシャープディング(シュー生地の器に入ったシチュー)、ゲーム(野鳥獣)パイ、The Hole(なんだかわからんがとりあえず全部乗せみたいな)



想像してみよう、

あなたがそこそこの貴族のおうちの子供で、

今日はお父さんが、お友達と狩りにいっています。



お父さんはどんな獲物をしとめてくるんだろう。



「わー、お父さん、今日はキジとウサギを捕ってきたんだね!」(子供)

「カモを惜しくも逃しちゃったんだ」(父)

「じゃあ、今日の夕食はパイを作りましょう。メイドのルーシー、お願いね」(母)

ごちそうであっただろう。



今や日本には「ジビエ」(フランス語かな?)なんて言葉もあり、

野性味あふれる野鳥獣料理もバリエーションの一つに入ってきた。

クセのあるその肉の味が、またワイルドで、

なんと予想に反して息子と母が大絶賛。

レバーも敬遠する息子が・・・へぇ~


他の文化を受け入れるのに、最大の足かせは先入観だと思った。



外国に限らず

今に不満がある人にとって

安住の地はどこ?


前の職場?

前の恋人?

未来の居場所?知りもしないのに。



比べている限りその人に安住の場所はない。

その人はかつてそこにいた時も安住してはいなかったら今の場所にいるのに。

次の場所でもまた文句言うなら動くだけマイナス。

どんな場所にいてもそこが最高にするように努力しよう。





■接客クオリティ



世界で一番接客が素晴らしいのは日本だと思っていた。



徹底した教育や気配りや温和でにこやかな対応、

それらがちょっとフェイクに思えたこの2日。



圧倒的なアドリブ力の違い。

心からの笑顔。

(日本人の笑顔は作りものっぽく見える。たぶんシャイで、そんなに機転が利かない。)



接客業をされている人は、

意識改革のために、自分のスキル向上のために、外に出てみるのもいいかもしれない。

国によっては反面教師として最高だし、自分にとってのモデルケースを探すのもいい。





では

また明日










1日目・・・ロンドン到着

約20年ぶりのロンドン。


雪か雨で寒いんだろうな・・・と思っていたらなんと晴れていた(びっくり!)


ヨーロッパに来るにはまとまった時間が必要なので

息子の卒業式後のこのチャンスを数年前からにらみ

マイルを貯めていた(金を貯めろ)


もうこの先、旅行にはついてこなくなるだろうから

息子に私の好きな場所を見せておきたいと思った。


「私も行こうかしら」と便乗した母にも

かつて私を送り出してくれた町を見せてあげたい。



空港から市内へ向かうエクスプレスの車中

「よく一人でこんなところまで来たわね、頼る人もいないのに」と母がぼそっと言った

「私は切符も買えないわ(笑)」


本当にそう思う。

若くて、怖いもの知らずで、好奇心旺盛だった。

インターネットのない時代。

どうしてたんだっけ?



ホテルに着くと180cm越えの美女二人に迎えられ王様気分(?)

とても応対がよい。

無料WiFiの調子もよい。

あ、ちゃんとトリプルだった。


予想通り一番体力のない息子が爆睡してしまったので、

近所でビールやケバブを買って母と部屋で食べた。

パディントン駅の周りはレストランもパブも多い。



とりあえず、無事に着きました。