平成20年打ち上げの米スペースシャトル「エンデバー」で、宇宙飛行士の若田光一さんと8カ月間、無重力空間を旅した山梨県北杜市武川町の日本三大桜「山高神代桜」の種が今月上旬に芽吹いた。地元の中学生が一昨年採種し、市職員時代から根の蘇生(そせい)や保護に25年間携わっている三枝基治さん(60)が宇宙帰りの種を大事に育ててきた。三枝さんは「古木の桜の子供が芽を出したのは神秘でしょう。無重力に置かれていた影響は分からないが、芽が出ていないほかの種にも期待したい」と喜んでいる。開花は早くて7、8年後という。

「雑草じゃないよなと何度も確かめた。これまでの経験から、見ればすぐ何の芽か分かるはずが半信半疑だった」

種2粒の芽が出たのに気づいた今月4日夕、“ベテラン”の三枝さんもさすがに興奮したようだ。芽は17日現在で背丈3、4センチ程度に育っている。

雑菌を避け、腐らないよう、朝晩2回の水やりや日照、殺菌効果のある杉の葉でポットの土を覆うなど気を配ってきた。4月に雪が降るなど天候不順だったこの春、三枝さんは「一時はもう芽吹かないかもと気をもんだ」と話す。

大きめのポットに8月に移し替え、根を張らして幹を大きく育てるため、来春には定植させたいという。

市立武川中学2年の生徒が山高神代桜のある実相寺で採種したのが武川小6年だった20年6月。4100回近くも地球を周回して無事に戻った種のうち、研究機関への提供用を除く118粒を同じ生徒たちが昨年8月、フラワーポットにまき、三枝さんが預かって管理していた。

山高神代桜は樹齢2千年といわれるエドヒガンザクラで、平成18年の計測で根元の幹周りは11・8メートル。大きさや古さから、大正11(1922)年に国の天然記念物に指定された。

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