佐賀県伊万里市に記念館建設を計画していた黒澤明文化振興財団(黒澤久雄理事長)のずさん運営問題で、同市の塚部芳和市長は7日、財団側が記念館建設に絡む権利金1億500万円を返還する意向を示していることを明らかにした。

 市によると、市と財団側の顧問弁護士同士が今月4日に協議。市側は、財団が提案していた現在の仮施設を記念館に改装する案を拒否することを伝えた。財団側は了承し、権利金を返還する考えを示した。

 権利金は、故黒澤明監督ゆかりの物品を無償で借り受ける権利などを得るため、市が98年、黒澤理事長が社長の黒澤プロダクションに支払った。契約書には「黒澤プロの責めに帰すべき事由により(記念館を)設立できなかったときは市に返還しなければならない」とある。【上入来尚】

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